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スペック以上に見た目もイケてる! ちょっと高性能なオープンカー3選

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スペック以上に見た目もイケてる! ちょっと高性能なオープンカー3選

■やりすぎていない、ちょっと高性能なオープンカーを振り返る

 もう10月も半ばで日を追うごとに秋が深まる気配を感じられますが、秋といえば行楽シーズンです。新型コロナウイルスの感染拡大も予断を許しませんが、今のところは収まりつつある状況で、お出かけの計画を考えている人も多いのではないでしょうか。

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 そして、もうひとつ秋といえば、オープンカー乗りにとってはベストなシーズンです。

 オープンカーの醍醐味は屋根を開けることで得られる開放感あふれる走りで、日本の気候では春と秋が最適な季節ですが、秋は紅葉も見られるとあって景色を楽しみながらのオープンカードライブなら秋を推します。

 これまで国内では数多くのオープンカーが販売されてきましたが、なかには高性能でスタイリッシュなモデルも存在。

 そこで、ちょっと前まで販売されていた、ちょっと高性能なイケてるオープンカーを、3車種ピックアップして紹介します。

●日産「シルビア ヴァリエッタ」

 日産を代表する小型FRスポーツカーといえば「シルビア」で、1988年発売の「S13型」は大ヒットを記録。

 S13型の発売から2か月後には、シリーズ初のオープンカーとして「シルビア コンバーチブル」が追加ラインナップされました。

 シルビア コンバーチブルは、最高出力175馬力を発揮する1.8リッター4気筒ターボエンジンを搭載する、最上級グレードの「K’s」の4AT車がベースで、オーテックジャパンの手で開発されました。

 耐候性に優れたドイツ製のソフトトップは電動開閉式で、トップの格納時はボディ同色のカバーで覆う仕様でした。

 その後、2000年には7代目の「S15型」シルビアに、国産車初のフルオープンタイプの電動メタルルーフを備えた「シルビア ヴァリエッタ」が登場。

 ベースとなったグレードは「spec-S」で、最高出力165馬力(MT車)の2リッター直列4気筒自然吸気エンジンを搭載し、トランスミッションは4速ATと5速MTが設定されました。

 外観ではオープン時はフラットなデッキで美しいシルエットを実現し、クローズ時もロー&ワイドなフォルムを強調してスタイリッシュです。

 室内は2+2の4人乗りとなっていましたが後席のスペースはかなり小さく、あくまでも緊急用となっていました。

 シルビア ヴァリエッタは電動メタルルーフを採用したことで、クーペとしてもオープンカーとしても手軽にスポーティな走り楽しめる、新たなシルビアの一面をつくり上げましたが、2002年にシルビアの生産が終了したため短命なモデルでした。

●三菱「エクリプス スパイダー」

 1989年に三菱は、アメリカで開発・生産された3ドアハッチバッククーペの「エクリプス」を発売しました。スタイリッシュなボディに当時の「ギャラン VR-4」と同型の2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載した高性能スポーツカーとして人気となり、1990年には日本でも輸入・販売されました。

 そして、1996年には2代目エクリプスをベースにしたオープンカー「エクリプス スパイダー」が登場。生産は初代と同じくアメリカで日本にも左ハンドルのまま輸入され、200台の台数限定で販売されました。

 ボディはクーペをベースにルーフを電動ソフトトップに変更し、曲面で構成されたボリューミーなデザインながらオープンにした状態ではフラットデッキとなり、クーペとは趣の異なるスタイリッシュなフォルムを実現。

 内装では、ソフトトップを格納するスペースを確保するため、後席のシートバックは直立に近いほど立っており、2+2の4名乗車となっていました。

 日本に輸入されたのはFF 2WDの1グレードのみで、最高出力220馬力を誇る2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、トランスミッションは4速ATが組み合わされたことからツーリング性能を重視していたといえます。

 その後、1997年には前後バンパーを中心にデザインが変更されたマイナーチェンジがおこなわれて、再び日本に上陸し、2000年に2代目エクリプスは販売を終了。

 2004年からは3代目エクリプスをベースにしたエクリプス スパイダーも日本で販売され、よりアメリカナイズされたルックスから、もはやエンブレムを確認しないと日本車には見えませんでした。

●アバルト「124スパイダー」

 マツダは2013年にフィアットと提携契約を締結し、2016年には現行モデルのマツダ4代目「ロードスター」をベースにしたオープンスポーツカーの、フィアット「124スパイダー」が発売されました。

 さらに同年、この124スパイダーをベースにチューンナップした高性能モデルとして、アバルト「124スパイダー」が誕生。

 外観は1972年発売の初代124スパイダーをオマージュしたフロントフェイスに、リアのデザインもロードスターから変更された独自のデザインです。

 内装の意匠は基本的にロードスターと共通で、素材やカラー、エンブレムなどの変更に留まり、日本仕様は右ハンドルのみが設定されウインカーレバーも右に配置されていました。

 一方、大きく異なっていたのがエンジンで、ロードスターが最高出力132馬力の1.5リッター自然吸気(「RF」は2リッター)を搭載していたのに対し、アバルト 124スパイダーはフィアット製の1.4リッター直列4気筒SOHCターボを搭載し、最高出力はロードスターを大きく上まわる170馬力を発揮。トランスミッションは6速MTと6速ATが設定されました。

 1130kg(MT車)という軽量な車体に170馬力のエンジンを組み合わせ、パワーウェイトレシオは約6.65kg/psと、アバルトにふさわしい値を実現。

 また、足まわりもロードスターと共通ですが、専用セッティングのビルシュタイン製ダンパーと、ブレンボ製ブレーキキャリパーが奢られていました。

 アバルト 124スパイダーはエンジンのみイタリアから輸入し、生産はマツダの広島工場でおこなわれた異色のイタリア車で、日本で正規に販売されたアバルト 124スパイダーはあくまでも国産車です。

 その後、2020年にベースのフィアット 124スパイダーとともにアバルト 124スパイダーも生産を終了しました。

※ ※ ※

 オープンカー大国といえばアメリカで、スポーツカー=オープンカーという文化が古くからありました。

 そのため、今もシボレー「コルベット」や「カマロ」、フォード「マスタング」といった伝統的なスポーツカーには必ずオープンカーがラインナップされています。

 また、イギリスのメーカーも、これまで膨大な数のオープンカーを生産してきました。

 イギリスの気候というと曇りや雨の日が多い印象ですが、むしろ数少ない晴れの日に日光を浴びて走ることを楽しむ文化があるのかもしれません。

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