MotoGPの2025年シーズンはドゥカティのマルク・マルケスが支配しているが、彼の優位性を阻止するために運営側が動くことはないと明言した。
今シーズンからドゥカティのファクトリーチームに昇格したマルケスは、開幕から絶好調だった。そしてシーズンが進むにつれて、彼の強さは他のライダーを圧倒するようになり、第14戦ハンガリーGPまでにグランプリ10勝、スプリント13勝という驚異的な成績をマーク……早ければ第16戦サンマリノGPでタイトルが確定してしまう状況にまでなった。
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第15戦カタルニアGPを前に、運営のドルナ・スポーツCEOであるカルメロ・エスペレータはメディアとの会合の機会を設定。タイトルが早くも決まりそうな状況について訊かれると、エスペレータCEOは次のように語った。
「これまでの状況からすれば、驚くようなことではない。しかし実際にそうなるまでは、決まったことはないし、何が起こるかは分からないものだ」
「それにバルセロナ(カタルニアGP)でチャンピオンになることはできないんだ。今はその事について考えるつもりはない」
「数年前、毎年多くの優勝ライダーが誕生していたときには、世間ではMotoGPにはヒーローが欠けていると言っていた」
「今はヒーローが居る。彼は毎回レースを勝っているんだ。そしてさっき言ったような人達は、チャンピオン確定が早すぎる、と言うだろう。私はそうは思わないがね。マルクは素晴らしいシーズンを過ごしているし、彼はなるべき時にチャンピオンになるだけだ」
エスペレータCEOはマルケスの連戦連勝によってMotoGPが「退屈」になっていると感じる人達がいることは認めているが、ドルナとして彼の支配的な強さを抑えるようなつもりはないと強調した。
「それは絶対にない。MotoGPは世界選手権であり、最高のライダーが勝つんだ」
エスペレータCEOはそう語る。
「マルケス勝利を止める唯一の方法は、他のライダーが彼に勝てると信じ、そうするための道具を用意できると信じることだ。我々は決して、あるライダーの勝利を阻止するようなことはない」
「以前我々は優遇措置制度を導入して、アプリリアのようなメーカーは大きな進歩を遂げてきた。個人的には、2027年導入の新レギュレーションが状況を変えると思っているが、まあ、様子を見守ろう」
「全員が対等に戦えるように我々も努力しなければならないが、ショーというのは変えられるものではない。我々はそうすることは考えていないし、するつもりもない」
■マルケスとロッシは比較しない
MotoGPでは今年、マルケスとバレンティーノ・ロッシがセパンで悪名高い衝突を起こしてから10年が経つ。この事件でイタリアのレジェンドであるロッシとMotoGPの間には亀裂が生じてしまった。
今再び絶頂期を迎えているマルケスは、ロッシが残した溝を埋めることができるのか? エスペレータCEOはそう問われたものの、ふたりを比較するつもりはないと答えた。
「私はそういった比較をするのは好きではないんだ」
「バレンティーノは何度もタイトルを獲得し、キャリア初期からその後に至るまで、様々な功績を残してきた。彼らふたりは偉大なチャンピオンであり、比較することは彼らの数字を取り巻く“混乱”をさらに深めてしまうだけだ」
「マルクはマルクであり、彼は非常に優れている。そしてヴァレもそうだ。議論の余地は無い」
ひとつ明らかなことは、マルケスは怪我によって引退寸前まで追い込まれたものの、かつて無いほどに力強い復帰を果たし、今では史上最高のアスリートのひとりに数えられていることだろう。
「個人的には彼がこのレベルに復活してくることは予想していた。怪我、そしてそこからの回復までずっと見守ってきたし、彼自身や医師達を見ても、戻ってくるだろうと確信していた」
「彼は自らのキャリアをとても上手く管理している。(ホンダとの)高額な契約を破棄しても、彼にとって大切な場所に移籍したんだ。こうした明確な決断ができるというのは、彼が実現可能だと確信していた証だ」
「マルケスは、彼に相応しいだけの世界的な評価を得られていないと思う」
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みんなのコメント
彼は他のライダーと同じように、毎戦勝利を求め全力を尽くしてるにすぎない。
そして他のライダーも、同じように勝利を目指している。
そこに非難の余地は無い。