今季後半戦、圧倒的な直線スピードを武器に、強さを発揮してきたフェラーリ。しかし、アメリカGPでは失速。予選では速さを見せたものの、決勝ではメルセデスやレッドブルに太刀打ちすることすらできなかった。
そのアメリカGPの前には、FIAから全チームに対して、燃料流量に関する技術指令が送られた。これは、燃料流量規制の抜け穴を封じるためのものであり、その直後となるアメリカGPでフェラーリが失速したことは、この”不正”な燃料流量を使っていたからなのではないか……そんな批判的な声も聞かれた。実際にレッドブルのマックス・フェルスタッペンは「不正をやめたらどうなるか」を示す例だと発言した。
■「不正をやめたからだ」フェルスタッペン、フェラーリ勢の失速にチクり口撃
フェルスタッペンの発言について、ブラジルGPの木曜日に尋ねられたフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、次のように語った。
「多くの人が何か言いたいことがあるということは、僕たちの時代を象徴するモノだと思う」
そうベッテルは語った。
「過去との大きな違いは、多くの人が聞いているということだ。一方で昔だったら、無視されていたかもしれない」
「誰もが、自分が望むように自由に発言することができる。そしてもしそれが彼の考え方であるなら、僕らは明らかに、異なる意見を持っている」
フェルスタッペンがフェラーリに対して不正行為をしていると非難することについて、ベッテルは寛容な姿勢を見せる。
「さっきも言ったように、誰もが自分が言いたいことを自由に発言することができる。でも僕らのチームの誰も、それを個人的に受け取ったとは思わない。その発言については、プロでも成熟したモノでもないと思う。でも、メディアはおそらく、僕の返答に興味があるんだろう。僕はあんまりそれには興味ないけどね」
「土曜日の後、誰も文句は言えなかっただろう。でも日曜日のオースティンでのパフォーマンスについては、誇りに思っていない。日曜日、僕らはおそらくふたつ以上のこと、コンディション、タイヤ、セットアップなどに苦労したんだ」
「でも繰り返して言えば、喧嘩しても仕方ない。それが彼の考えなら、それはそれだということだ。今週末、彼が何か違うと感じたとしても、最終的に僕らはあまり気にしないよ」
ベッテルは、フェラーリのオースティンでの直線パフォーマンスは、技術指令を受けた結果低下したわけではないと主張する。
「エンジンのパワーを失うことはなかった。僕らは、ライバルたちよりも少しだけダウンフォースをつけたということだけだと思う。予選では、いつもほどではなかったけど、ストレートでアドバンテージが少しあった。でも、コーナーではいつものように負けるということはなかったんだ。明らかにライバルのパフォーマンスと接近していた」
「僕はレースのほとんどに参加することはできなかったけど、シャルルについてはいつものペースはなかった。でも、それがその(技術指令を受けたことについての)影響ではないことは分かっている。いつもとは違う形となってしまった、他のことがあるんだ」
ベッテルはブラジルGPについて、強力なパフォーマンスを発揮して、批判する人々を黙らせるチャンスだとは考えていないと付け加える。
「そうである必要はない。誰かを黙らせる必要があることなど、何もないんだ。でも、ここで勝ちたいと思っていることが、雑音を消すことに役立つと思う。1-2で勝てば、批判の声も消すことができるだろう」
「それは素晴らしい副作用かもしれない。でも、僕らの目標は人々を黙らせることではなく、レースに勝つことなんだ」
一方、アメリカGPのレース後にフェラーリを批判したフェルスタッペンは、その件についてコメントするのを避けた。
「それについてはコメントしたくないね。将来を見据えて、今季最後の2レースに集中し、コース上で戦うだけだ」
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