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対前年比68.9%に販売急減!! たまたまなのか? 人気だったのに日産ノートの売れ行きが急落した理由とは?

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対前年比68.9%に販売急減!! たまたまなのか? 人気だったのに日産ノートの売れ行きが急落した理由とは?

 日産のベストセラー車といえばノート&ノートオーラ。しかし、最近明らかに販売が急減している。売れていないのはたまたまなのか? それとも他に原因があるのか? モータージャーナリストの渡辺陽一郎氏が徹底分析。

文:渡辺陽一郎/写真:ベストカーWeb編集部、日産自動車

【画像ギャラリー】なぜノートが売れてない? 原因はどこにあるのか? 顔が変わったからなのか写真を見る!(8枚)

かつてコンパクトカーNO.1と大々的にアピール

 日産の数少ないベストセラー車といえば、セレナと並んでノート、ノートオーラ。日産の公式ホームページでは、ノートe-POWER(オーラ含む)が2024年のコンパクトカーNO.1と大々的にアピールしていた(セレナもミニバン販売NO.1)。

 しかし、2025年はノートe-POWERは5万6285台、ノートオーラe-POWERの4万5481台で合わせると10万1766台と、ヤリス(SUVのヤリスクロスを除く)の8万1770台を抜いて、コンパクトカー1位となった。

■2026年1月新車販売ランキング

1位:ヤリス(ヤリスクロス含む) 1万1192台(対前年比68.8%)

2位:シエンタ 1万145台(対前年比105.7%)

3位:ライズ 9239台(対前年比136.0%)

4位:カローラ 9218台(対前年比65.6%)

5位:アルファード 7860台(対前年比79.7%)

6位:ルーミー 7694台(対前年比122.9%)

7位:ヴォクシー 7190台(対前年比114.5%)

8位:フリード 7135台(対前年比92.6%)

9位:ノア 6439台(対前年比105.3%)

10位:ジムニー 6322台(対前年比289.9%

11位:セレナ 6263台(対前年比93.6%)

12位:ヴェゼル 6028台(対前年比114.4%)

13位:ノート(ノートオーラ含む) 5714台(対前年比68.9%)

※自販連データ

■ノート+ノートオーラの2025年1~12月の販売台数

2026年1月、13位、5714台(対前年比68.9%)

2025年1~12月販売台数

12月:11位、4724台(対前年比72.9%)

11月:14位、4426台(対前年比54.7%)

10月:11位、5492台(対前年比72.1%)

9月:7位、7402台(対前年比68.3%)

8月:10位、4947台(対前年比71.8%)

7月:6位、7824台(対前年比86.9%)

6月:8位、6949台(対前年比84.4%)

5月:9位、5478台(対前年比74.4%)

4月:14位、4470台(対前年比74.3%)

3月:5位、10011台(対前年比116.5%)

2月:5位、8110台(対前年比81.0%)

1月:5位、8290台(対前年比97.5%)

※自販連データ

明らかに販売が急減しているノート、ノートオーラ

 2026年1月の販売ランキングを見て、不思議なことに気付いた。ノート+ノートオーラの登録台数が、前年1月の68.9%に減っている。つまりマイナス31%だ。

 2025年1~12月の登録台数も、前年の77%に留まる。この内訳を見ると、ベーシックなノートの対前年比が73%で、上級のノートオーラは66%まで下がった。ノートオーラの減り方が特に大きい。

 ちなみにノートとノートオーラの販売比率は、61%対39%だ。グレード構成は、ノートオーラがNISMOを用意するなど充実するが、登録台数はノートが上まわる。

 ノートとノートオーラの売れ行きに大きな影響を与えているのは、法人需要だろう。販売店は「ノートには社用車などに使われる法人のお客様が多い」と述べている。

 上級のノートオーラは、ボディが少しワイドな3ナンバー車だが、ノートは5ナンバーサイズに収まる。価格もノートオーラで最も安価なGは282万1500円だが、ノートXは安全面を含めて装備もシンプルだから232万8700円に収まる。

 ちなみにノートXの価格は、ストロングハイブリッド搭載車の中ではかなり安い。トヨタアクアXの248万6000円を下まわり、トヨタヤリスハイブリッドXの224万9500円に近い価格だ。

 そのために好調に売れた2022年には、ノート+ノートオーラの登録台数は、1か月平均で9176台に達した。それが3年後の2025年は6510台だから約70%に留まる。

 このようにノート+ノートオーラは、3年間で約30%のユーザーを失った。ノートとノートオーラの内訳を見ると、両車とも30%減ったから減少率は等しい。

■モデル追加・マイナーチェンジなどの主な履歴

・2020/11/24……新型「ノート」を発表

・2020/12/23……新型「ノート」e-POWER 4WDを発表

・2021/11/04……特別仕様車「Airy Gray Edition」を発売

・2021/06/15……新型車「ノート オーラ」を発表

・2021/10/07……ノート「AUTECH CROSSOVER」を発表

・2021/08/17……「ノート オーラ NISMO」を発表 あわせて「ノート オーラ」を発売

・2022/12/20……ノート「AUTECH CROSSOVER +Active」を発表

・2022/08/22……「ノート オーラ」「ノート オーラNISMO」とともに一部仕様向上

・2023/12/14……日産自動車、90周年記念車を発売

・2023/12/11……「ノート」をマイナーチェンジ

・2024/05/29……ノート「AUTECH CROSSOVER」をマイナーチェンジ

・2025/08/29……「ノート オーラ」「ノート オーラ NISMO」とともに一部仕様向上

■2021年の乗用車ブランド通称名別順位:5位(9万177台)

■2022年の乗用車ブランド通称名別順位:3位(11万113台)

■2023年の乗用車ブランド通称名別順位:4位(10万2508台)

■2024年の乗用車ブランド通称名別順位:4位(10万1766台)

■2025年の乗用車ブランド通称名別順位:10位(7万123台)

なぜノートとノートオーラの売れ行きが落ち込んだのか?

 なぜノートとノートオーラの売れ行きが下がったのか。まずライバル車の動向を見ると、アクアの場合、2025年の1か月平均は5708台だ。

 登録台数はノート+ノートオーラの6510台を下まわるが、2022年と比較した時の減少率は5%と小さい。やはりノート+ノートオーラのマイナス30%は大きいのだ。

 販売店に尋ねると「ノートとノートオーラの納車は順調に行なわれ、販売現場では、2022年に比べて30%も減った実感はない」という。

 ただしノートとノートオーラの販売動向にまったく変化がないわけではなく、販売店では「フルモデルチェンジを実施した軽自動車のルークスが高い人気を得て、ノートから乗り替えるお客様もおられる」と述べた。

 確かにノート+ノートオーラの売れ行きを振り返ると、軽自動車のルークスが現行型にフルモデルチェンジした2025年9月には、対前年比が68%、つまりマイナスが32%に達した。

 ノートの顧客が新型になったルークスに流れた事情もあるだろうが、ノート+ノートオーラの登録台数は、それ以前から対前年比が15%から20%程度は減っていた。

 ノートが販売面で不利になった基本的な課題として、価格の安いノーマルガソリンエンジンを用意しないことも挙げられる。

 日産は商品の特徴を打ち出しやすく、生産効率も高めるためにノートとノートオーラのパワーユニットをハイブリッドのe-POWERのみとしたが、コンパクトカーでは価格の安さも重要だ。

 ヤリスのノーマルガソリンエンジン車と違って、170万円台からのグレードを用意できないのは辛い。先に挙げたアクアもハイブリッド専用車で、売れ行きはノート+ノートオーラを下まわる。

 今は国内で販売される乗用車の約50%がハイブリッドだが(マイルドタイプを含む)、コンパクトカーの場合、安価なノーマルガソリンエンジン車も、営業車として使う法人やレンタカーなどの需要が多い。ヤリスも国内販売台数の約40%は、ノーマルガソリンエンジンが占めている。

 一般的なコンパクトカーの売れ方として、設計が新しく一般ユーザーの注目度が高い時は、走行性能を含めて満足度の高いハイブリッドが好調に売れる。

 しかし発売から時間を経過して、一般ユーザーの購買意欲が下がると、需要を下支えするのはノーマルガソリンエンジンだ。前述の通り法人やレンタカーの需要が多く、車両を定期的に入れ替えるから、売れ行きが急落しにくい。

フロントマスクの改良が売れなくなった原因?

 このほかノートは2023年12月、ノートオーラは2024年6月に改良を受けてフロントマスクを刷新したが、このデザインがいまひとつカッコよくないという声もあがっている。2023年と2024年を比べると、改良を受けたのに売れ行きが下がっているからだ。

 現行ノートの発売は2020年、ノートオーラは2021年に遡るから、フロントマスクの改良が成功すれば売れ行きを持ち直したと思うが、残念ながらそうなっていない。

 今後の対策として、あまり評判の良くないフロントマスクをテコ入れすべきではないだろうか。グレード構成の見直しも必要ではないか。例えばSUV風のオーテッククロスオーバーは、ノートに設定されながら、上級のノートオーラでは選べない。今はSUV風のクロスオーバーが人気のカテゴリーだから、ノートオーラにも用意すべきだ。

 ノートとノートオーラは、日産の国内販売を支える主力車種だから、徹底的に力を入れてほしい。なんといってもノートは、ワンペダルによる走りはヤリスやフィットにはない魅力。ノートオーラにしてもあのコンパクトカーらしからぬ高級感は唯一無二のものだから、ぜひ復活してほしいものである。

文:ベストカーWeb ベストカーWeb

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みんなのコメント

211件
  • nor********
    マイナーチェンジでカッコ悪くなったからだよ
  • のりべえ
    単純にカッコわるくなったからよ。
    すげー悪くなった。

    オーラのフロントグリルなんて、爬虫類みたいで気持ち悪い。前期の方が何倍もよかった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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