現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【ホンダ・スーパーワン・コンセプト】楽しさ見違えるブースト・モード!ファンキー&キュートな軽に初乗り(後編) #JMS2025

ここから本文です

【ホンダ・スーパーワン・コンセプト】楽しさ見違えるブースト・モード!ファンキー&キュートな軽に初乗り(後編) #JMS2025

掲載 1
【ホンダ・スーパーワン・コンセプト】楽しさ見違えるブースト・モード!ファンキー&キュートな軽に初乗り(後編) #JMS2025

楽しさ見違えるブースト・モード

ホンダ・スーパーワン・コンセプト(英国名:スーパーN)への試乗時間は限られたが、大きな期待を抱かせるものだった。プロトタイプを、カーブが連続するコースで数周走らせたが、安定性や操縦性は秀抜。運転の感覚を強めることにも、腐心されたことは明らかだ。

【画像】UK編集部も歓喜!スーパーワン・コンセプトとホンダのEVのたち 全109枚

デフォルトのドライブモードは、電動コンパクトカーらしく穏やか。発進加速は鋭いものの、30km/h超辺りから穏やかになる。気持ちが高ぶることはないが、洗練度は高い。

ところがブースト・モードへ切り替えると、楽しさが見違える。アクセルレスポンスはシャープになり、フロントタイヤを駆動するモーターは全力が開放される。

加速は驚くほど強力。オリジナルの64psを、遥かに上回るパワー感だといっていい。感覚的には、フィアット500eやミニ・クーパー Eと同じくらい。混雑した都心部への通勤時間が、面白くなることは間違いない。

シビック・タイプRへ似た人工音の響き

人工のエンジン音は、特定のモデルをサンプリングしたわけではないと主張されるが、シビック・タイプRへ載る4気筒ターボへ酷似している。これが、思わず笑ってしまうほど気分を盛り上げる。

バッテリーEVの中には、少し試して、聞き飽きてしまうようなフェイクサウンドもある。だが、スーパーNの響きは、それと一線を画すように思えた。

擬似的に7速MTを模した変速も、驚くほどリアル。トルク感は、ギアを変える毎に変化し、一気にシトダウンしてロケットダッシュを決めることも可能。仮想のレッドライン付近を長めに保つと、燃料がカットオフされるように回転数が落ちる仕掛けもある。

低い重心で敏捷な身のこなし

見た目は軽自動車らしく背が高めだが、駆動用バッテリーの搭載位置が低く、ガソリンエンジンのスポーツカーより重心は低いとホンダは主張する。これにワイドなトレッドと、ボディの四隅へ配置されたタイヤ・レイアウトが相乗する。

つまり身のこなしは敏捷で、スタビリティも高い。ステアリングの手応えは足りないかもしれないが、反応はクイック。ボディロールも印象的なほど抑えられていた。シャシーが、しっかり強化されているのだろう。

ヘアピンからの加速時は、軽いトルクステア。幅185のヨコハマ・アドバン・タイヤが堪え、リミテッドスリップ・デフなしでもラインが酷く乱れるほどではなかったが。

ホンダによれば、英国導入に向けて、グレートブリテン島で徹底的なテストを実施したという。だが、どんな専用チューニングが施されたのかは、教えてくれなかった。傷んだアスファルトに合わせて、人工エンジン音のボリュームは上げたという。

英国上陸を喜ばずにいられない

第一印象の限り、相当に面白そうなEVといえるだろう。しっかり、運転の楽しさへ視点が置かれている。反面、英国市場での競争力を測るには、不明なことが多すぎる。フォルクスワーゲンID.1や、電動へ一新するルノー・トゥインゴも控えている。

それでも、スーパーNの英国上陸を喜ばずにいられるだろうか。EVへ懐疑的な人も納得するであろう、魅力がある。小柄でお手頃で、存在感がちゃんとある。広く受け入れられるホンダになるはずだと、筆者は感じた。もっと多くの情報を、早く教えて欲しい。

◯:英国の道にもぴったりなサイズ 小柄な家族なら快適に過ごせる車内 運転の楽しさを引き上げる人工のエンジン音と疑似的な変速
△:不明な情報が多すぎる クラスをリードする航続距離と急速充電ではなさそう プロダクトとしてはホンダeの方が魅力的だった

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

新型 ホンダCR-V(2) 気張らなければサイレント&スムーズ 選びたいと思える仕上がり
新型 ホンダCR-V(2) 気張らなければサイレント&スムーズ 選びたいと思える仕上がり
AUTOCAR JAPAN
SUVらしい姿に広々車内 新型 ホンダCR-V(1) e:HEVとe:PHEV 2種のハードをチェック
SUVらしい姿に広々車内 新型 ホンダCR-V(1) e:HEVとe:PHEV 2種のハードをチェック
AUTOCAR JAPAN
中毒生むターボパワー 三菱ランサー・エボリューション VI(2) UK編も絶賛のホモロゲマシン
中毒生むターボパワー 三菱ランサー・エボリューション VI(2) UK編も絶賛のホモロゲマシン
AUTOCAR JAPAN
今こそ注目したい黄金期 1990年代前半の名車 47選(前編) 先進的で美しいアイコンたち
今こそ注目したい黄金期 1990年代前半の名車 47選(前編) 先進的で美しいアイコンたち
AUTOCAR JAPAN
今こそ注目したい黄金期 1990年代前半の名車 47選(後編) 解き放たれる強烈な個性
今こそ注目したい黄金期 1990年代前半の名車 47選(後編) 解き放たれる強烈な個性
AUTOCAR JAPAN
シャープな加速にソフトな乗り心地 BYDシーライオン7 529psの四駆 モデルYは超えず?
シャープな加速にソフトな乗り心地 BYDシーライオン7 529psの四駆 モデルYは超えず?
AUTOCAR JAPAN
【世界で最も売れているホンダ車】6代目『CR-V』来年2月日本販売開始!激戦区CセグSUV市場で王者を目指す
【世界で最も売れているホンダ車】6代目『CR-V』来年2月日本販売開始!激戦区CセグSUV市場で王者を目指す
AUTOCAR JAPAN
【最新モデル試乗】ホンダのイメージリーダーはどっち!? 「非日常のときめき_プレリュード」と「FF世界最速_シビック・タイプR」の気になる関係性
【最新モデル試乗】ホンダのイメージリーダーはどっち!? 「非日常のときめき_プレリュード」と「FF世界最速_シビック・タイプR」の気になる関係性
カー・アンド・ドライバー
日産リーフからフィアット600eに乗り換えてわかったEVの進化【初めて輸入車オーナーに】
日産リーフからフィアット600eに乗り換えてわかったEVの進化【初めて輸入車オーナーに】
AUTOCAR JAPAN
今こそ注目したい黄金期 1990年代前半の名車 47選(中編) 評価され続ける至高の逸品
今こそ注目したい黄金期 1990年代前半の名車 47選(中編) 評価され続ける至高の逸品
AUTOCAR JAPAN
新型イプシロンもちゃんとランチアであった話【日本版編集長コラム#59】
新型イプシロンもちゃんとランチアであった話【日本版編集長コラム#59】
AUTOCAR JAPAN
令和にデートカーが復活!? ホンダ「プレリュード」はオヤジのロマンで終わらない素晴らしいクルマ!
令和にデートカーが復活!? ホンダ「プレリュード」はオヤジのロマンで終わらない素晴らしいクルマ!
LEON
50年間に多様な広がり BMW 3シリーズ E21型とG20型(1) 02シリーズから熟成の進化
50年間に多様な広がり BMW 3シリーズ E21型とG20型(1) 02シリーズから熟成の進化
AUTOCAR JAPAN
次期コペンは「FR」になるってマジ!??? ダイハツ「K-OPEN」が示した軽スポーツの未来にワクワクが止まらない!!
次期コペンは「FR」になるってマジ!??? ダイハツ「K-OPEN」が示した軽スポーツの未来にワクワクが止まらない!!
ベストカーWeb
BMW 3シリーズ E21型とG20型(2) 違う見た目に秘めた特長 半世紀磨き込んだ賜物
BMW 3シリーズ E21型とG20型(2) 違う見た目に秘めた特長 半世紀磨き込んだ賜物
AUTOCAR JAPAN
【10年ひと昔の新車】IMPULが手がけた日産 ノートは「ちびマッチョ」に変身し、走りはボーイズレーサーそのものだった
【10年ひと昔の新車】IMPULが手がけた日産 ノートは「ちびマッチョ」に変身し、走りはボーイズレーサーそのものだった
Webモーターマガジン
見た目も機能も強烈! 特徴的なリアウィングを備えたクルマ 22選(後編) 1990~2020年代
見た目も機能も強烈! 特徴的なリアウィングを備えたクルマ 22選(後編) 1990~2020年代
AUTOCAR JAPAN
CR-V e:HEVはアコードを超えたホンダのフラッグシップSUV!! 超豪華装備満載で子育て卒業組のハートを狙い撃ち!!
CR-V e:HEVはアコードを超えたホンダのフラッグシップSUV!! 超豪華装備満載で子育て卒業組のハートを狙い撃ち!!
ベストカーWeb

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193 . 7万円 235 . 2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

38 . 0万円 280 . 0万円

中古車を検索
ホンダ シビックの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193 . 7万円 235 . 2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

38 . 0万円 280 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村