BTCCイギリス・ツーリングカー選手権でボクスホール・アストラBTCCを走らせるPower Maxed Racing(パワー・マックス・レーシング/PMR)は、9月末開催の第6戦シルバーストンでジェイド・エドワーズを起用すると発表した。ジェイドは2007年に参戦したフィオナ・レグゲート以来の女性ドライバーとしてグリッドに並ぶことが決まった。
本来、ボクスホールのファクトリーチームとしてシリーズに参戦するPMRだが、改訂版カレンダーの開幕直前になって2020年の参戦プログラムを見直し、レギュラーのジェイソン・プラトや復帰組のマット・ジャクソンらのフルエントリーを休止して「ゲストドライバーとのスポット参戦実施を検討するプログラムに移行する」とアナウンスしていた。
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そのゲストドライバーとしてここまで2戦をドライブしたマイク・ブッシェルに代わり、第6戦からの起用が決まったジェイドは、これまでルノー・クリオカップUKシリーズに参戦。BTCCのプロダクション・クラスに参戦し、2000年にはそのクリオカップでタイトルを獲得した父ジム・エドワーズJr.の足跡を辿るように、BTCCへのステップアップを果たすこととなった。
そのジェイドは2019年11月にもスネッタートンのプライベートテストでモーターベース・パフォーマンスのフォード・フォーカスRSをドライブしており、NGTC規定ツーリングカーを経験済み。しかし、PMRのファクトリーカーであるボクスホール・アストラBTCCの感触は、9月26日のシルバーストンFP1で初めて味わうことになる。
「BTCCでのレースは私の子供の頃からの夢であり、私がその目標に向け取り組んできたことは秘密でもなんでもないわ」と語ったジェイド。
「私は10歳のときからパドックにいるし、父をサポートしたり、自分の競技に参加したりしてきたの。そのサーキットでメインイベントに出場するなんて、本当にワクワクすることね」
「PMRには素晴らしい実績があり、アダム(・ウィーバー代表)は私のキャリアにおいてつねにサポートを示してくれていた。2018年に私のクリオでの活動を後援してくれていて、彼らと仕事をする機会を持つのは素晴らしいことよ」
「アストラはすでにその速さを証明しているし、そのマシンをドライブして自分に何ができるのか。一刻も早く知りたい気分ね」
チーム代表、アダム・ウィーバーも「彼女は素晴らしいドライバーであり、ファンのお気に入りとして充分な評判を得ている」とし、この挑戦を喜んでいると語った。
「ジェイドを知ってから数年になるが、私はいつも彼女が真の熱心さですべてに取り組み、目の前の仕事に集中する方法に感銘を受けている。彼女は競争力のあるクルマでBTCCグリッドに並びたい、という夢と憧れを公に語ってきた。そして我々は今季ユニークな方法でシリーズに関与し、メンバー全員が彼女の起用に賛同した。決断は簡単だったよ。彼女がBTCCでどんな走りを見せるか、本当に楽しみだ」
一方、この週末9月19~20日に開催されるスラクストンの第5戦には、ここまでアストラをドライブしてきたマイク・ブッシェルの継続起用が予定されていたが、前戦で負った怪我の療養が長引いたことでドライブを断念。急きょ、2018年までHMSレーシングのアルファロメオ・ジュリエッタで参戦していたロブ・オースティンの参加がアナウンスされている。
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