■イタリアの大手複合材メーカーBucci Composites S.p.A(ブッチ コンポジット社)との共同開発
2021年7月28日ベントレーマリナーは、「ベンテイガ」のために特別に開発した22インチのカーボンホイールを発表した。
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ベントレー初となるカーボンホイールは、有名なスペシャリストであるブッチコンポジット社との共同開発で誕生した。世界最大のカーボンホイールとなる予定で、アルミニウムと比較して、ホイール1本あたりのバネ下重量が6kg改善されるだけでなく、様々なメリットを持つという。
また、5年間の研究開発により、非常に厳しいTUV(Technischer Uberwachungsverei:技術検査協会)の基準を満たしており、すべてのテストに合格した史上初のカーボンホイールとなった。
さらに新開発のリムは、二軸応力試験のほかに、くぼみや石畳を模した半径方向および横方向の衝撃試験、タイヤの過圧や許容範囲を超える過大なトルク試験など、TUVの新基準に基づいた非金属製ホイールとしてはもっとも厳しい試験を受けている。
TUVの要求事項のなかでもっとも厳しい試験のひとつである衝撃試験では、性能面でのメリットに加え、カーボンリムの安全性の高さを証明する結果となったと説明する。
アルミホイールに亀裂が入ったり、粉々になったりするような激しい衝撃を受けると、タイヤは爆発をするように崩壊するが、カーボンファイバー製のリムは、インテリジェントな繊維の織り方により、ゆっくりとタイヤを収縮させることができ、クルマを制御しながら安全に停止させることが可能となるいうのだ。
このホイールは世界でもっとも有名なコースのひとつである、ニュルブルクリンク ノルトシュライフェでの最終走行テストを経て、承認された。
●コンポジットホイールの技術的メリット
カーボンファイバーは、大幅な軽量化を実現するだけでなく、強度と剛性の向上という付加価値をもたらしてくれる。これにより、多くの基本的なメリットが得られることになる。
・安全性の向上:リムに強い衝撃が加わると、アルミリムのようにすぐに空気が抜けてしまうのではなく、徐々に空気が抜けていくように、編み目が引き伸ばされて隙間ができる。
・ステアリングの敏捷性の向上:6kgの軽量化とカーボンファイバーの特性による高い剛性により、より安定したステアリング性能を実現。それと比較すると、鍛造アルミニウムリムは、ホイールの柔軟性によりキャンバーが最大で1度失われ、グリップと敏捷性が低下する。
・バネ下重量の減少により、ブレーキの性能と応答性が向上。
・タイヤ摩耗の低減:剛性の高いカーボンリムは、同じ量のねじれを受けないため、タイヤの安定性を向上させ、タイヤサポート面が大きくなることで、より安定した接地面を得ることができる。
※ ※ ※
革新的なコンセプト(特許取得済み)と高圧のRTM(レジントランスファーモールディング)を組み合わせたリムの製造工程も、主なイノベーションのひとつである。
素材と製造プログラムは、品質に影響を与えることなく製品の再現性を確保するために、慎重に検討された。このプロセスでは、炭素繊維の布を所定の形状に切断。その後、織り目を重ねて加熱し、金型にドレープさせて3次元のプリフォームが作られる。このプリフォームをコラージュして大きな金型に配置し、樹脂と硬化剤を注入。温度を上げて硬化させた後、部品アセンブリを金型から取り出し、最終的に表面を機械加工して仕上げた後に研磨されるという。
世界をリードする複合材サプライヤーとのコラボレーションは、ベントレーのカスタマーに新しく独自な機能を提供するという、マリナーの重要な方針を明確にするものである。
そして新しい22インチのカーボンホイールは、ベンテイガにカーボン製のフロントスプリッター、シルエクステンション、リアディフューザーを追加する、人気の高いスタイリングスペシフィケーションや、インテリアにハイグロスカーボンファイバーパネルを採用するなど、ベントレーの既存のカーボンファイバー製品を完璧に補完するもとなる。
この新しいホイールは、2021年後半に注文可能となる予定だ。
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