国際オリンピック委員会(IOC)は、今年の5月13日~6月21日にかけてバーチャル・スポーツの大会「オリンピック・バーチャル・シリーズ(OVS)」を実施することを発表。5競技で争われることも明らかにされ、そのうちのひとつがモータースポーツとなり、「グランツーリスモ」が使われることになった。
IOCは、様々なスポーツ統治機関と連携しており、モータースポーツを統括するFIA(国際自動車連盟)もそのひとつである。その一環として、2024年のパリ五輪から、カートをオリンピック競技に加えるという計画も進行している。
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それに先立ち、今年開催されるOVSに、モータースポーツも含まれることになった。このOVSは、今年の7月~8月にかけて予定されている東京オリンピックに先立ち行なわれるもので、野球、サイクリング、ボート、セーリング、そしてモータースポーツの5競技で争われることが決まった。4競技は実際のオリンピックでも既に競技として行なわれているモノであり、モータースポーツが新たにオリンピックの競技入りしたということになる。そしてこのOVSでのモータースポーツには、「グランツーリスモ」が用いられることも明らかになっている。
「オリンピック・バーチャル・シリーズは、バーチャルスポーツの分野で新しい視聴者との直接的な関わりを深めることを目的とした、新しいユニークなオリンピックのデジタル体験ということになる」
IOCのトーマス・バッハ会長はそう語る。
「この構想は、オリンピックのアジェンダ”2020+5”に沿ったモノだ。特に若者たちに焦点を当て、スポーツへの参加を促進し、オリンピックの価値観を引き上げることを目的にしている」
IOCによれば、各競技はオンラインによって行なわれ、オンラインで最大限の参加者が挑むことができるようにするという。そして東京オリンピックに先立ち、バーチャルスポーツによって、スポーツへの関心を高めることが期待されている。
OVSにおけるモータースポーツがどのような形式で争われるのか、その詳細はまだ発表されていない。しかしFIAはこれまでにも、グランツーリスモを使った世界選手権を開催してきた。
またグランツーリスモは、今年開催される全国都道府県対抗eスポーツ選手権の競技にも選ばれており、5月14日~6月6日にはその都道府県予選も行なわれることになっている(10月16~17日には、三重県で本大会が行なわれる)。
グランツーリスモの製作者である山内一典は昨年、motorsport.comの取材に対し、実際のモータースポーツが今後も生き残っていくためには、シミュレーションレースがより成長していくことが不可欠であると語っていた。
「これは、将来モータースポーツが存続していくことを確実にするために、我々がやらなければならないことです」
そう山内は語った。
「この活動、そして我々が行なっている全てのことは、モータースポーツを続けていくために必要なことです」
「我々は、既存のモータースポーツを打ちまかしたり、超えたりするために努力しているわけではありません。全ては、モータースポーツを今後も継続し、永遠のモノにするための努力の一部なのです」
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