5月10日にスパ・フランコルシャンで行われたWEC世界耐久選手権でアルピーヌが初優勝を逃したことについて、36号車アルピーヌA424をドライブしたフレデリック・マコウィッキは「悔いはない」と語った。ジュール・グーノン、ミック・シューマッハーと組んだマコウィッキは、2台のファクトリー・フェラーリ499Pに次ぐ3位でレースをフィニッシュした。
セーフティカー導入のタイミングにより、ある種の『燃費レース』となった決勝終盤、36号車はシューマッハーがステアリングを握っていたが、2位の50号車フェラーリには1秒届かなかった。しかしながら36号車は第2戦イモラに続く表彰台獲得となった。
15番手から4位。トヨタ、戦略と運が噛み合った「完璧なレース」で起死回生の2台入賞/WEC第3戦スパ
■シューマッハーのパンクチャー
マコウィッキはスタートを担当、83号車、51号車とフェラーリ勢を立て続けにパスし、序盤のうちに2番手に立った。その後グーノンに変わった中盤には、36号車は暫定首位を走行。純粋なペースではフェラーリ勢が優位に立つなかでの健闘を受け、マコウィッキはチームの仕事ぶりを「誇りに思う」と述べている。
「少しがっかりしている部分もあるが、チームを本当に誇りに思う」とマコウィッキはレース後、記者団に語った。
「マシンへの理解は着実に深まり、オペレーションも改善している。目の前には非常に強力なライバルがいるが、この方向性を維持していく必要がある」
「最終的に2戦連続で表彰台を獲得できたことは、僕らが正しい方向に進んでいることを示している」
アルピーヌの最終ピットストップのタイミングは、シューマッハーのスローパンクチャーによって左右された。このため、シューマッハーは最後から2番目のピットストップを予定より早く行わざるを得なくなり、36号車は最終の燃料スプラッシュを最初に実行したマシンの1台となった。
しかしマコウィッキは、このことがアルピーヌのWEC初優勝を妨げたとは考えていない。
「パンクがなければ2位でフィニッシュしていただろうが、優勝は厳しかっただろう」と彼は語る。
「僕らが少しプッシュし始めると、フェラーリはペースの面で別の何かを見せつけてきた。だから厳しかったはずと言えるのだ」
「僕らは51号車に非常に接近していた。安定性という点では僕らの方が上だったと思うが、純粋なペースという点では、彼らはかなり強かったと思う」
マコウィッキがドライブ中のハイライトは、アルピーヌを6番手から2番手へと押し上げた一連のオーバーテイクだった。オー・ルージュへの下り坂で、ジェームス・カラドの51号車フェラーリをパスした印象的なシーンもそのひとつだ。
昨年までポルシェをドライブしていたマコウィッキは、スパの特性上、アルピーヌは戦略だけに頼るのではなく、コース上でポジションを挽回できることを理解しており、1周のペースよりもレースへの準備を優先したと説明している。
「タイヤのドロップがレースの限界を決めることは分かっていたので、最初の2、3周は慎重に走ろうとした。それが功を奏した」とマコウィッキは振り返る。
「周回を重ねるごとにプッシュすることができ、マシンの運転も非常に快適だった」
「FP1から良いレースマシンを作るために取り組んできた。予選では少しミスがあったかもしれないが、非常に力強いレースをすることができた。イモラとは逆に、ここではコンスタントに走れば、特にスティントの後半でオーバーテイクできることは分かっていた」
アルピーヌ・エンデュランス・チームのもう1台、ポール・ループ・シャタン/フェルディナンド・ハプスブルク/シャルル・ミレッシの35号車は終盤まで4番手を走行していたが、燃料スプラッシュのためのピット作業を行った結果、8位に順位を落としてフィニッシュしている。
[オートスポーツweb 2025年05月11日]
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