■中国で人気の「高級ミニバン」に新モデル登場へ
中国の自動車メーカー「グレートウォール(長城汽車)」から、新たな高級ミニバンが登場間近であることが判明しました。
いったいどのようなクルマなのでしょうか。
【画像】超カッコイイ!? これが「超高級ミニバン 高山」です! 画像で見る(67枚)
グレートウォールは、魏徳義氏が1976年に設立した自動車工場をルーツとする民営の自動車メーカーです。1984年には年間400台程度の小規模ながらも、商用車の生産を開始します。
1989年には現在もトップを務める息子の魏建軍氏が社長に就任し、当時の流行りであった日産「セドリック(Y30型)」やトヨタ「クラウン(S130型)」、「カローラ(E80型)」をコピーした乗用車を続々とリリースしました。
1990年代の中国では、政府が自動車産業を厳しく規制しており、新規メーカーの参入は困難でした。
そこで、魏健軍氏はピックアップトラック製造に着目し、1996年に最初のピックアップモデル「ディア」をリリースします。
6万元(当時のレートで約78万円)という破格の値段で人気に火がつき、グレートウォールはピックアップトラックやSUVなどのオフロード車種を中心に名を馳せていきました。
2020年にはインドとタイにあった米・ゼネラルモーターズ(GM)の完成車工場を買収、タイで自動車を生産する初の中国メーカーとなりました。
現在、グレートウォールは「ハヴァル」、「WEY」、「オーラ」、そして「タンク」の主要4ブランドで構成されています。
クロスオーバーSUVを中心に揃える「ハヴァル」はこの中で最も古く、主力モデル「ハヴァル H6」はかつて中国SUV販売台数トップでもありました。
ハヴァル以外ではWEYがプレミアムブランド、オーラがコンパクトBEV、そしてタンクが本格派オフローダーを担当する位置付けとなっています。
一方、現在グレートウォールを取り巻く環境は必ずしも良好とは言えません。
主力ブランドのハヴァルはラインナップを拡大しすぎた結果、グループ内でのポジション被りが発生。ブランドとしてのまとまりに欠ける状態となっています。
また、純電動ブランドのオーラは月間販売台数1万台を長らく達成しておらず、月間5000台以下が1年ほど続いています。
グレートウォールの2024年におけるグローバル販売台数は123万3292台となりましたが、これは前年比0.21%増というほぼ横ばいの数字で、他の中国系グループの成長率に比べるとあまり芳しい状況ではないでしょう。
そんな中、グレートウォールのWEYブランドから新たなミニバンが3モデル登場することが明らかとなりました。
■新型「高山」はどんなクルマ?
この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)のサイトです。
工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。
今回判明したのは、WEYが2023年より販売しているミニバン「高山」の新モデルです。
高山は現在、通常モデルとロングホイールベース(LWB)モデルの2種類をラインナップしていますが、新たに間を補完する新モデルを投入。
サイズ別に「7」「8」「9」のサブネームを与えてマイナーチェンジを行ないます。
ベースモデルの「高山7」は全長5050mm×全幅1960mm×全高1900mm、ホイールベース3085mmとなり、サイズ感は中国でも大人気なトヨタ「アルファード」よりわずかに大きいものとなります。
一方、新たに追加される予定の「高山8」は全長5280mm×全幅1960mm×全高1900mm、ホイールベース3145mmを誇ります。
中国で現在、もっとも売れているミニバン車種のひとつである「デンツァ D9」と同等のサイズとなり、全長5.3メートル級の新モデルを取り揃えてニーズへ応えていく形です。
これに加え、LWBモデルは「高山9」へと改称されます。
全長5410mm×全幅1960mm×全高1890mm、ホイールベース3275mmという迫力のあるサイズは競合他社でも取り揃えていないクラスで、存在感のあるフロントフェイスも相まって、ライバルの多い中国ミニバン市場で唯一無二の存在感を発揮させています。
参考までに、メルセデス・ベンツにおける最高級モデル「メルセデス・マイバッハ Sクラス」が全長5460mmとなるので、それに匹敵する全長となります。
パワートレインは全車とも1.5リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載するPHEV(プラグインハイブリッド)で、システム総合出力451hp/最大トルク644Nmを誇る仕様です。
バッテリー容量は不明なものの、すでに販売中の高山では通常モデルが37.96kWh、LWBモデルが44.28kWhとなるため、これと同等になると予想されます。
高山のマイナーチェンジモデルは、ルーフ前端にLiDAR(ライダー)ユニットを1基搭載し、特定の条件下において、車両が各種運転操作を代わりに行なってくれる高度な運転支援機能に対応する予定です。
中国のミニバン市場はプレーヤーの多い領域ですが、その中でも高山の月間販売台数は400台前後にとどまるなど厳しい状況が続いています。
今回、初のマイナーチェンジで需要の高い全長5.3メートル級モデルを追加し、最新の運転支援機能を搭載することで、より競争力を高める狙いと見られます。
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