この記事をまとめると
■トラック運転手や倉庫作業員が不足する一方でECサイトの発達により荷物量は増加している
「乗用車」と「トラック」が互いにイライラする日本の日常! なぜ海外は関係が良好なのか?
■物流倉庫を24時間稼働してバース利用の最適化や検品の情報管理をすることで作業の時短
■長距離運行では荷室が交換できるスワップボディの普及で出先の宿泊が不要になり始めた
物流システムも改善するための「最適化」とは
「2024年問題」で、物流業界の担い手不足は深刻化している。トラックの運転手や倉庫作業員が確保できなくなっている半面、ECサイト(ネットショッピング)の発達で小口の荷物は増加する一方だ。女性の雇用拡大や特定技能制度による外国人労働者の確保など、労働力を増強するさまざまな施策が実施されているものの、それだけで解決することは難しい。やはり、現状の物流システムを抜本的に改善する必要がある。そこで物流業界では、「物流の最適化」を図るべく、主に以下の仕組みを変えようと努力をしている。
・物流拠点 ・在庫 ・輸送ルート ・配送手段 ・物流プロセス ・物流情報システム
以上において最適化が実施されているという。
まず、物流システムの抱えている問題として真っ先に挙げられるのが、ドライバーを悩ませている荷待ち時間の長さと、荷積み・荷降ろしの手間である。荷待ち時間は物流倉庫の受け入れキャパシティがオーバーしていることによって発生するのだから、入荷管理を徹底すれば、解決の道が開けるといえよう。
そこで、物流倉庫を24時間稼働させて入荷時間を拡大し、トラックの予約受け付けシステムを導入して、バース利用の最適化を図る動きが出始めた。検品についても、ハンディターミナルを使用して情報を管理し、所要時間を削減させているところが増えてきた。こういった施策をとることで、入荷の分散やトラックの滞留時間を少なくすることができるのだ。
荷積み・荷降ろし対策では、パレットやかご車などのマテハン(マテリアルハンドリング=材料や製品などを運搬する作業や機器)の積極的活用や、規格の統一が進められている。同様に、トラック側ではテールゲートなどといった荷役用機器の装備が検討されているという。こういった動きが広まれば荷待ち時間は確実に削減され、荷積み・荷降ろしの負担軽減にもつながっていく。
配送に関しては、ルートの最適化が進められている。これは、配送先住所・車両の積載量・運行便数・荷物量・納品時刻など、複数の配送条件を総合的に判断して、コスト削減につながる配送計画を行うことである。従来は、運行管理者やトラックドライバーが経験則で行なっていた作業だ。これをコンピュータで情報の一元管理をして、現在の渋滞状況や着荷先のバース予約などと組み合わせることで、効率的な配送を行うことができるのである。
時代の流れで変わりゆく長距離輸送のカタチとは
長距離輸送の場合、ひとりのドライバーが1台のトラックで運ぶのが当たり前であったが、これではドライバーの負担は軽くならない。そこで途中に中継地点を設けて、ドライバーを交代させる中継輸送が行われるようになった。また、このときに荷室だけを交換するスワップボディも普及し始めた。これにより、ドライバーは出先で宿泊することなく、折り返して帰ってこられるようになったのだ。
トラックが車両である以上、避けて通れないのが点検・整備である。これを行なうためには、当該車両の運行を停める必要がある。これを解決するべく、ヤマトホールディングスのグループで車両の管理や整備などを担うヤマトオートワークスでは、車両整備を効率化した「スーパーワークス」という整備工場を展開しているのだ。
ここでは整備・点検を24時間行なっており、トラックを営業終了後に預けると、翌営業時間までに整備・点検を終了させることが可能だという。これが実現できるのは、トラックの入庫から出庫までは、「ひと筆書き」の1ルートで整備ができる配置になっているからだ。これにより、整備士はほとんど移動することなく、その場に備え付けられた工具や機器を使用して整備・点検を実施できるから、効率的な作業が可能なのだ。
トラック業界は中小事業者が多いことで、経験則によるアナログ的な仕組みが根強く残っており、ICT化やDX化などによる業務の適正化が進んでいない。そのため、「物流の2024年問題」などによってこれまでの問題が一挙に噴出し、物流が危機的な状況に陥ってしまったのだ。しかし、現在は業界を挙げて業務の最適化に取り組んでいる。まだ、緒に就いたばかりかもしれないが、今後の動きに注目していきたい。
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みんなのコメント
魅力ある職だと、思えるようにしないと。