現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 「空気が減らない」タイヤ 内蔵エアポンプでメンテ不要? 寿命や燃費向上にも コンチネンタル

ここから本文です

「空気が減らない」タイヤ 内蔵エアポンプでメンテ不要? 寿命や燃費向上にも コンチネンタル

掲載 24
「空気が減らない」タイヤ 内蔵エアポンプでメンテ不要? 寿命や燃費向上にも コンチネンタル

空気圧の調整を自動化 センサーを活用

タイヤメーカー各社は、自社製品が単なる「クルマの付属品」ではないことをドライバーに理解してもらうために、長年にわたって着実な進歩を遂げてきた。

【画像】いつかは乗りたい未来のコンセプトカー【ピニンファリーナ、メルセデス・ベンツ、ポルシェなどの最新コンセプトを写真で見る】 全66枚

例えば、多くのドライバーは冬用タイヤの利点を知っているし、自尊心の高いエンスージアストなら、自身のパフォーマンスに見合ったゴムを選んでいる。

そして今、タイヤメーカーはインテリジェント・タイヤという形で、より際立った技術を押し進めようとしている。

ピレリは最近、半導体を組み込んだスマートタイヤの計画について発表した。コンチネンタルも同様の構想を持っており、その1つを「ケア(Care)タイヤ」と呼んでいるが、「Care」とはコネクテッド(Connected)、自動運転(Autonomous)、信頼性(Reliable)、電動(Electriated)の頭文字をとったものである。

ピレリ同様、コンチネンタルもタイヤトレッドにセンサーを内蔵した空気圧モニタリングシステム(TPMS)を開発している。米国では2007年以降、欧州では2012年以降に販売されるすべての新車にはTPMSの装着が義務付けられている。

その一例がダイレクトTPMSで、これは電池式の小型センサーをタイヤ本体ではなく、ホイール内のタイヤバルブの裏側に取り付けるものだ。

センサーは空気圧を監視するだけでなく、コンチネンタルが「プレッシャー・プルーフ(Pressure Proof)」と呼ぶシステムの一部となって、自動的に適正な空気圧を維持してくれる。

このシステムでは、ホイールに取り付けられた小型の空気ポンプ(プレッシャー・ブーストと呼ばれる)が車輪の回転時の遠心力によって作動する。予備空気は小さなタンクに貯蔵され、センサーが圧力低下を検知するとすぐに補充できるようになっている。

精巧な技術に見えるが、自動車の燃費とエネルギー効率を向上させる必要性を考えれば、タイヤメーカーがこのアイデアを追求する価値もあるのだろう。コンチネンタルは、このプレッシャー・プルーフによってタイヤの寿命が7400kmも延び、燃費(というよりエネルギー効率)が最大3%向上すると見積もっている。

専用のホイールとタイヤアセンブリーが必要というのは煩雑に思えるかもしれないが、ランフラットホイールとタイヤアセンブリーに見られるように、同様の事例は初めてではないだろう。いずれにせよ、これは未来の技術の話である。

スマートタイヤセンサーは他の機能も備えている。こうしたアイデアに取り組んでいる他のタイヤメーカーと同様、コンチネンタルも自動運転車や、複数のドライバーが1台のクルマを共有するシェアード・フリートを見据えている。

タイヤに搭載されたセンサーは、車両全体の温度と空気圧のデータ収集に役立ち、それを分析すれば気象条件などに基づく危険予測に利用できる。

さらに先に目を向けると、高度な自動運転が実現した暁には、タイヤメーカーはコネクテッド・タイヤが重要な役割を果たすと考えている。

いつの日か自律走行するハイヤーが目的地とベース拠点を往復したり、運転手のいないロボットタクシーが人間の手を借りることなく道路を走り回ったりするようになれば、路面の状態(路面に水や氷がどの程度あるかなど)、空気圧、摩耗、損傷などを常に監視する必要がある。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
岩佐歩夢の気になる去就。「F1に向いているハイブリッド思考」担当の小池エンジニアが話すローソンとの比較
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGP FP2:好調メルセデスのハミルトンが最速。角田は初日10番手、アルピーヌやハースもトップ10入り
F1ラスベガスGP FP2:好調メルセデスのハミルトンが最速。角田は初日10番手、アルピーヌやハースもトップ10入り
AUTOSPORT web
レクサス「FRスポーツカー」がスゴイ! 5リッター「V8」&4.7m級の“美しすぎる”「流麗ボディ」採用! 豪華内装もイイ「LC」とは
レクサス「FRスポーツカー」がスゴイ! 5リッター「V8」&4.7m級の“美しすぎる”「流麗ボディ」採用! 豪華内装もイイ「LC」とは
くるまのニュース
フェルスタッペン、特化仕様のリヤウイングがなく「2戦を棒に振っている」予算の影響で2022年から”割り切り”
フェルスタッペン、特化仕様のリヤウイングがなく「2戦を棒に振っている」予算の影響で2022年から”割り切り”
motorsport.com 日本版
高性能Aクラスの集大成、メルセデスAMG『A45 S ファイナルエディション』が限定発売
高性能Aクラスの集大成、メルセデスAMG『A45 S ファイナルエディション』が限定発売
レスポンス
「いきなりステージから現れたんだ」エバンス、WRCラリージャパン“一般車両乱入事件”を語る。当該SSは安全確保のため中止に
「いきなりステージから現れたんだ」エバンス、WRCラリージャパン“一般車両乱入事件”を語る。当該SSは安全確保のため中止に
motorsport.com 日本版
ラスベガス予選で50G超大クラッシュのコラピント、決勝前に再度メディカルチェックへ。「彼の体調が何より重要」とウイリアムズ
ラスベガス予選で50G超大クラッシュのコラピント、決勝前に再度メディカルチェックへ。「彼の体調が何より重要」とウイリアムズ
motorsport.com 日本版
スバル新型「プレオ」発表に期待の声! “約100万円”の「コスパ最強」軽セダンは実用性バツグン! スバルらしい「水平対向エンジン×MT搭載」を求める声も!
スバル新型「プレオ」発表に期待の声! “約100万円”の「コスパ最強」軽セダンは実用性バツグン! スバルらしい「水平対向エンジン×MT搭載」を求める声も!
くるまのニュース
BMW、ディーゼルエンジン車8車種のリコール…最悪の場合は車両火災に
BMW、ディーゼルエンジン車8車種のリコール…最悪の場合は車両火災に
レスポンス
近藤真彦率いるKONDO RACINGを応援する2名の「リアライズガールズ」はだれ? 王道のコスチュームをカッコ可愛く着こなす2人にも注目です
近藤真彦率いるKONDO RACINGを応援する2名の「リアライズガールズ」はだれ? 王道のコスチュームをカッコ可愛く着こなす2人にも注目です
Auto Messe Web
ラリージャパンでアルピーヌA110RGTに同乗試乗! まったく別モノかと思ったら量産モデルに通じる走りだった
ラリージャパンでアルピーヌA110RGTに同乗試乗! まったく別モノかと思ったら量産モデルに通じる走りだった
WEB CARTOP
ラリージャパンで競技区間進入の一般車、スタッフの制止振り切り検問突破していたことが明らかに。実行委員会は被害届を提出予定
ラリージャパンで競技区間進入の一般車、スタッフの制止振り切り検問突破していたことが明らかに。実行委員会は被害届を提出予定
motorsport.com 日本版
ラッセル、予想外のポールポジションに歓喜。コースイン遅らせる判断が奏功「フロントロウの自信はあったけどね!」
ラッセル、予想外のポールポジションに歓喜。コースイン遅らせる判断が奏功「フロントロウの自信はあったけどね!」
motorsport.com 日本版
中型トラックの枠を超えた「超過酷仕様」!フォード レンジャー スーパーデューティ、2026年発売へ
中型トラックの枠を超えた「超過酷仕様」!フォード レンジャー スーパーデューティ、2026年発売へ
レスポンス
なんじゃこの「付け髭」感! デザイナーの意思をガン無視した「5マイルバンパー」はアリかナシか?
なんじゃこの「付け髭」感! デザイナーの意思をガン無視した「5マイルバンパー」はアリかナシか?
WEB CARTOP
超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意
超イケてる新型ムラーノをデザインのプロが分析! 個性を主張する「デジタルVモーション」の使いすぎには要注意
WEB CARTOP
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
女性チームのアイアン・デイムスがポルシェにスイッチ。LMGT3初年度はランボルギーニを使用
AUTOSPORT web
角田裕毅、ラスベガスで躍動し予選7番手「ミスター・ガスリーには離されたけど……アタックには満足。良いフィードバックもできている」
角田裕毅、ラスベガスで躍動し予選7番手「ミスター・ガスリーには離されたけど……アタックには満足。良いフィードバックもできている」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

24件
  • なんか読んでると、ばね下重量がどんどん増加していく気がして…。
    機械ってのは、構造が複雑になればなるほど、故障もしやすくなるし、寿命も短くなる。
    タイヤの寿命はのびるが、自動車の寿命はどんどん縮んでゆく。
  • エア圧の世話もできないバカは砂でも詰めとけ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村