ミストラルが手掛けた381psオープン、SL43を黒で統一したカスタム
ベースがエントリーグレードだからこそ、カスタムの引き出しは限られる。その制約のなかで、東京都中央区にあるショップ「ミストラル」はメルセデスAMG「SL43」を黒で貫くという答えを出した。21インチのロルフ・ハルトゲ、クローム部分の徹底したブラックアウト、そして野太い排気音を操るバルブコントローラー。オーナーの“KC”さんが選んだのは、足し算ではなく引き算の美学だ。
単純な黒塗りではない。メッキを嫌う専門店が質感違いの黒を重ねたAMG「CLE53」のこだわり
メルセデス・AMG「SL43」のカスタムはなぜブラック尽くしなのか
ブラックボディに黒を重ねる。その大胆な選択が、オーナーの“KC”さんが所有するメルセデスAMG「SL43」の核にある。
SL43は、新型SLシリーズのエントリーグレードにあたる。V8を積む上位モデルとは異なり、2.0L直列4気筒エンジンを搭載する。ベースがベースだけに、カスタムの選択肢は多くない。この記事のために取材した1台は、その制約を逆手に取った仕上がりだった。
カスタムを担当したのは東京都中央区のショップ、ミストラルである。全体を黒で統一するという方針を軸に、随所へセンスを効かせている。派手なエアロで盛るのではなく、素材と色でまとめる。ベースモデルという条件を、むしろ武器へと転じた1台に仕上がっている。
ロルフ・ハルトゲの21インチとブラックアウトで足元と全身を精悍に
最も視線を集めるのは足元だ。オーナーの“KC”さんが選んだホイールは、ロルフ・ハルトゲ「NumberTwo Ultralight 1piece Matte Black Edition」の21インチである。
サイズはフロントが21×10.0Jでインセット45、リアが21×11.5Jでインセット45。タイヤはミシュラン「パイロットスポーツ4S」を組み合わせ、フロント275/35、リア315/30という迫力のワイドスタンスを実現している。マットブラックの造形がブラックボディへ吸いつくようになじみ、精悍な足元をつくり上げた。
足元の黒に呼応するように、車体各部のクロームメッキも処理を施した。フロントグリル、エンブレム、アウターハンドルなど、光る部分をすべてブラックアウトとカーボンラッピングで仕上げている。フロントバンパーのアンダー部にもカーボンラッピングをまとわせ、隙のないブラックシルエットを完成させた。この徹底ぶりが、内装のレッドを一段と際立たせる。オープンにした瞬間の注目度は、黒と赤のコントラストで最高潮に達する。
コードテックのバルブコントローラーで野太いエキゾーストノートを操る
見た目だけでなく、音のカスタムも忍ばせている。マフラーには、コードテック「キャムSLR232 EXBエキゾーストバルブコントローラー」を装着した。
この仕組みにより、スイッチひとつで排気バルブの開閉を切り替えられる。操作にはナビゲーションの機能モード切り替えスイッチを流用し、指先ひとつで野太いエキゾーストノートを呼び覚ます。SL43が積むのは、量産車として世界初となる電動ターボチャージャーを備えたM139型エンジンだ。381psを発生するこのパワーユニットに、意のままに操れる咆哮を重ねている。
オーナーの“KC”さんが目指したのは、盛るカスタムではない。色と素材と音で研ぎ澄ます、引き算の美学である。ベースモデルという制約を嘆くのではなく、その枠の内側で最大限の個性を引き出す。黒で塗り込めたボディの奥に、赤い内装と野太い排気音が静かに息づく。その均衡こそが、この1台の魅力を物語っている。
■メルセデス・AMG「SL43」 カスタムメニュー
エクステリア:フロントグリル、エンブレムなどクローム部分をブラックアウト&カーボンラッピング ホイール:ロルフハルトゲ・NumberTwo Ultralight 1piece Matte Black Edition(F21×10.0 インセット45/R21×11.5 インセット45) タイヤ:ミシュラン・パイロットスポーツ4S(F275/35/R315/30) チューニング:コードテック キャムSLR232 EXBエキゾーストバルブコントローラー
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みんなのコメント
騒音仕様にしたりリアに無駄な11j入れたりノータリン仕様(嘲笑)