60周年 今年もシーンの最前線で
ブリヂストンの2023年度のモータースポーツ活動発表会が富士スピードウェイホテルにおいて開催された。
【画像】モータースポーツ活動60周年【レースもサステイナブルに/2023年度活動発表会の様子】 全8枚
今年も四輪レースはおもにPOTENZAブランド、二輪はおもにBATTLAXブランドのタイヤによって、トップカテゴリーからアマチュアドライバーによる参加型のレースまで、幅広くカバーしていくという。
ブリヂストンのモータースポーツ活動は1963年の第1回日本グランプリに端を発している。このため今年は同社にとってモータースポーツ活動60周年という節目の年となる。
ブリヂストンは翌1964年から本格的なレーシングタイヤの開発をスタート。1976年には富士スピードウェイで開催されたF1世界選手権イン・ジャパンにエントリーした星野一義氏のマシンにタイヤを供給している。
国内レースではスーパーGTと二輪の全日本ロードレースがトップレベルの参戦カテゴリーとなる。スーパーGTでは最高峰のGT500に参戦する9台、GT300クラスは5台のマシンにタイヤを供給するという。
また海外ではファイアストン・ブランドのタイヤがワンメイク供給されているNTTインディカーシリーズがもっとも有名で、2000年にスタートしたオフィシャルタイヤサプライヤーとしての独占供給は今年で23年目を迎える。
また世界最高峰の二輪のエンデュランスレースであるFIM世界耐久選手権にもタイヤを供給することが決まっている。
8つの「E」 タイヤをサステナブルに
ブリヂストンは「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供する会社へ」というビジョンを掲げており、その実現に向けブリヂストンE8コミットメントを制定している。
E8とはブリヂストンらしいEではじまる8つの価値(Energy、Ecology、Efficiency、Extension、Economy、Emotion、Ease、Empowerment)を示す言葉で、モータースポーツ活動においてもサステナブルであることが鍵となってくるようだ。
サステナブルのグローバルモータースポーツ活動で代表的なものはオーストラリアで開催されているソーラーカーレース、ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジで、ブリヂストンは2013年からタイトルスポンサーをつとめている。
そんな地道な活動が評価され、FIA(国際自動車連盟)が定める環境マネジメントプログラム、「FIA環境認証プログラム」においてブリヂストンは最高位である3つ星を獲得している。
また今年からゼロエミッション車による電費効率を争うラリー競技、ブリヂストンFIAエコ・ラリー・カップにもオフィシャルパートナーとして参画するすることで、カーボンニュートラルなモビリティ社会の実現を支えていくという。
今回の発表会の会場にはMCN(再生資源、再生可能資源の比率)50%のタイヤも展示されていた。
レース用のタイヤは使用後は焼却処分されてしまうが、この新しいコンセプトタイヤは50%の構成部材が次のタイヤの製造にいかされるという。
タイヤは消耗品の代表格だが、リサイクルが可能になることで環境性能が大幅に向上することになる。これらの技術のさらなる進歩を期待したい。
極限への挑戦 人を育て、技術を磨く
また今回のモータースポーツ活動発表では、日本一速い男として知られるスーパーGT、チームインパルの総監督を務める星野一義氏やINDY500を制覇した日本人唯一のドライバーであり、今年も同シリーズに参戦する佐藤琢磨選手、そしてトヨタ・ガズーレーシング86カップに参戦するドライバーであり、POTENZAの開発ドライバーでもある佐々木雅弘選手が登場し、ブリヂストンのレーシングタイヤに纏わるトークを展開した。
速さを追求するだけでなく、近年はサステナブルであることも求められる。モータースポーツへの挑戦はタイヤメーカーにとってまさに極限への挑戦と同義なのである。
またモータースポーツ用タイヤの技術開発によって技術者が育ち、テクノロジーが磨かれることで市販車用の高性能タイヤが生まれるという公式も、60年来変わっていないブリヂストンのスタイルなのである。
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