今季TOYOTA GAZOO Racing WRTのドライバーとしてヤリスWRCを駆るオット・タナクは、ドライバーズタイトル獲得に王手をかけた状態でラリー・カタルニアに挑んでいる。
しかしタナクは、今季限りでトヨタを離れ来季からヒュンダイに移籍するのではないかという情報がある。ある情報筋によれば、今月のはじめに既に契約が結ばれたという。
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タナクはこの噂について否定。今週末のラリー・カタルニアを走りきり、自身初のWRCタイトル獲得を決めることに集中すると主張した。
サービスパークの別の情報筋は、この噂について次のように語った。
「ヒュンダイは良い選択肢だ。(チーム代表のアンドレア)アダモと働くことで、オットは彼がどこにいるべきかということを知ることになるだろう」
タナクと契約したかどうかについて尋ねると、ヒュンダイのモータースポーツ・ディレクターであるアンドレア・アダモは、次のように語った。
「いいや。状況がどうなっているか、確認したいと思う」
「オットが誰かとサインしたかどうか、それは私には分からない。私は映画を見ていて、その映画が大好きだ。そして私よりもはるかに賢い俳優がたくさん出演している……そんなようなものだ」
「私は彼らと同じレベルで戦うことはできないよ」
タナクは確かに、今季のドライバーズランキングをリードしている。しかしここまで、メカニカルトラブルに苦しめられてきた。ラリー・イタリアではパワーステアリングの問題に見舞われ、勝利を逃すことになった。
トヨタのチーム代表であるトミ・マキネンは、今回の件について次のように語った。
「これについて言えることは何もない。我々はまだ、話し合っているところだ、まだ(タナクの判断を)待っている」
タナクの移籍が決まれば、ヒュンダイのラインアップは埋まることになる。2台目のマシンには今季タナクとタイトルを争ったティエリー・ヌービルが残留し、3台目はダニ・ソルドとセバスチャン・ローブがシェアする形だ。またアンドレアス・ミケルセンとクレイグ・ブリーンも、今季ヒュンダイのマシンを走らせた。
一方でトヨタは、カレ・ロバンペラが来シーズンの契約を結んでいる唯一のドライバーだと思われる。今季のレギュラーである他のふたり、クリス・ミークとヤリ-マティ・ラトバラも、まだ契約交渉を行っている途中である。
ただトヨタには、2020年限りでのWRC引退をすでに表明しているセバスチャン・オジェが移籍することになるのではないかという推測も広がっている。
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