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【懐かしの国産車 02】インプレッサWRX STiの走りは、まさに“感動的”と言えるものだった!

掲載 更新 6
【懐かしの国産車 02】インプレッサWRX STiの走りは、まさに“感動的”と言えるものだった!

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代のニューモデルのインプレッションを、当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「スバル インプレッサWRX STi(2代目)」だ。

スバル インプレッサWRX STi(2代目:2000年)
2000年の8月に2代目にフルモデルチェンジされた、スバル インプレッサ。まずは硬派なWRXのインプレッションは、前回に紹介したとおり。

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その登場から、わずか2カ月。待望の「STi」が早くもラインアップされた。最高出力280psにパワーアップされたエンジン、新開発の6速MT、固められた足回り、こだわりのインテリアと、あらゆる面でスーパーなインプレッサとよべる、STiの走りっぷりは、いかがなものなのだろうか? 「感動の走り」を追求したという、新型インプレッサWRX STiのパフォーマンスを、さっそく箱根のワインディングで味わってみることにした。

まず初めに試乗したのは、中核モデルともいえるWRX STi。外観でノーマルのWRX NBとの識別点は、NBではオプションだったリアウイングが標準装着されること、ボンネット上のインタークーラー用エアダクトが大型化されたこと、そしてタイヤ&ホイールのサイズアップくらいだろうか。ドアを開けてコクピットに乗り込んでみると、インテリアもバケットタイプのシート以外は大きく変わらない。

イグニッションをONにし、クラッチを踏み込んでみるとNBと比べてほとんど重くなってはいなかった。それではとシフトレバーをローに入れ、静かに走り出す。おとなしく走っているうちは何も変わらないが、オープンロードでスロットルを踏み込むと、印象は一変した!

水平対向4気筒のターボエンジンは、3500rpmくらいからブーストが効き始めてレッドゾーンの8000rpmまで一気に吹け上がる。登り勾配をまったく無視したような加速Gに、ドライバー自身がブラックホールに吸い込まれそうになる。以前に試乗した250psのNBでも加速はかなりのものだったが、プラス30psを得たSTiはさらに過激になった。新開発の6速MTは剛性感が高く、シフトフィールも小気味良い。2-3-4速を多用するワインディングではシフトワークが楽しい。

オプション装着されたフロントLSDのおかげもあってか、コーナリング時のトラクションは高く、アンダーステアは少ない。225/40ZR17サイズのBS ポテンザRE040タイヤはワインディングにスキール音を響かせながらも、路面を確実にグリップしていく。そしてブレンボ製のブレーキがまたいい。コーナー侵入までに確実に踏み込んだだけキッチリと減速してくれる。

もちろん、乗り心地、ノイズ、振動などは街中で乗っていられないほどではないが、それなりに感じさせられる。パワフルなのは感動モノだけど、普段使いで考えるならここまではちょっとね・・・と思うなら、ノーマルのNBでもパワーに不足はないし、しかもATも設定されている。STIとの価格差を考えても、NBで満足はできるレベルにある。

競技車ベースのタイプRAにも試乗することができたが、試乗車はタイヤやデフの設定がSTiと同じだったので大きな違いは感じられなかった。ルーフベンチレーションはけっこう効果的だが、80km/h以上では使用禁止となっているので、ご注意を!

■スバル インプレッサWRX STi 主要諸元
●全長×全幅×全高:4405×1730×1435mm
●ホイールベース:2525mm
●車重:1430kg
●エンジン形式:対4・4バルブDOHC+ターボ
●排気量:1994cc
●最高出力:206kw(280ps)/6400rpm
●最大トルク:373Nm(38.0kgm)/4000rpm
●ミッション:6速MT
●タイヤ:225/45ZR17
●当時の価格:319万8000円

[ アルバム : スバル インプレッサWRX STi(2代目) はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

6件
  • 当時今より100万近く安かったのか
  • 当時、GC初期からGDへ乗換えたけど、ボディ剛性の高さにビックリした記憶があります。
    GCはロールバー組んでたけど、それよりも素のGDのほうが剛性高かったように思います。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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