電動化がもたらした“新世代FD”の素顔
マツダのピュアスポーツ「RX-7」は1978年の初代誕生以来、軽量ロータリーエンジンと前後重量配分50対50に近いフロントミッドシップレイアウトを武器に、国内外で高い評価を得てきました。
【画像】EVに“魔改造”されたマツダ「RX-7」を写真で見る(33枚)
1985年登場の2代目はブリスターフェンダーを備え、最終的に215馬力へ高められたパワーで走り屋ブームを牽引します。
続く3代目FD型は1991年にデビューします。
曲線を基調とした低いボンネットとリトラクタブルライトが生む流麗なフォルム、255馬力を誇るツインターボロータリー、そして280馬力に達した後期型など、10年以上にわたり改良と限定車投入を重ねながら2002年まで生産が続きました。
今回北米で落札された個体は、この3代目シリーズの1993年式クーペです。
本来の13Bロータリーを降ろし、テスラモデルS由来の大型リアドライブユニットとElectric GT製42kWh水冷リチウムイオンバッテリーを搭載する大胆なEVスワップが施されています。
出力は売り手申告で362馬力と325ポンドフィート。駆動方式はオリジナル同様後輪駆動で、制御にはAEM VCU200 ECUを使用します。
外装は人気色モンテゴブルーで再塗装され、燃料フィラードア後方にJ1772充電ポートを新設。前17インチ・後18インチのRAYSグラムライトホイールが足元を引き締めます。
内装は黒で統一され、デジタルSpeedhutメーターやロータリー式シフトダイヤル、アルパイン製オーディオを装備。燃料計はバッテリー残量表示へ変更されています。
最終落札額は2万8250ドル(日本円で約438万円)
走行距離計は約300マイル表示(約480km)ですが、実走行は売り手によれば約120マイル(約190km)にとどまるとのこと。2017年に機械的故障による火災損傷が報告されましたが、その後修復され、2025年4月には雹害補修と全塗装が実施されています。
足まわりはグランドコントロール製コイルオーバーとエイバッハスプリング、KYBダンパーを組み合わせ、回生ブレーキに対応した真空ポンプと電動パワーステアリングを装備。ブレーキキャリパーは最近リビルド済みです。
なお、エアコンや純正Boseサウンドシステムは撤去済みで、ハッチシールや室内の一部に摩耗が見られますが、再塗装直後の外装は良好な艶を保っています。
オークションは米国テキサス州所在の個体を対象に2025年5月20日に終了し、最終落札額は2万8250ドル(日本円で約437万9000円)となりました。
改造費と手間を考えれば控えめともいえる結果ですが、ガソリン車の価値観とは異なるEVスワップ車特有の評価軸が反映されたと言えそうです。
ロータリーを失ったことで伝統の響きは聞こえなくなりましたが、軽量シャシーと美しいボディラインはそのままに、瞬時のトルクと回生ブレーキが加わった“新世代FD”。クラシックスポーツの楽しみ方が多様化するなか、電動化はRX-7の未来像の一つを示しています。
※ ※ ※
歴代RX-7が追い求めてきた「純粋な走り」は、エンジンの形式を超えて受け継がれています。今回の電動FDは、その精神を新しい駆動方式で体現した存在でした。(Peacock Blue K.K.)
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