TRD譲りのスポーティな外観
カムリは20年連続で米国における中型セダン販売台数1位の座を維持しているモデルであり、自動車業界で最も長い歴史を持つネームプレートの1つでもある。
【画像】トヨタ・カムリを詳しく見る 大型サルーンのアバロンとも比較 全110枚
今回北米市場向けの2023年型としてナイトシェード・スペシャルと呼ばれる特別仕様車がリフレッシュを受けた。
ミッドナイトブラックとホワイト加え、レザボア・ブルーという新色が追加されている。
この特別仕様車はプレミアムスポーツセダンらしい外観が与えられている。SEグレードのFFおよびAWD車とハイブリッドモデルに設定されている。
スポーツメッシュのインサート付きフロントグリルはカムリのTRDモデル譲りだ。さらにブラックのリアスポイラーやミラーキャップに加え、同じくブラックで縁取られた灯火類が印象的だ。
19インチの専用ホイールが特徴
新たに追加された装備の中でも最も特徴的なものは19インチのマットブロンズ塗装が施されたアルミホイールだ。
スポーツサスペンションなどSEグレードの標準装備はそのまま引き継がれている。
このモデルは特別なクルマを好むドライバーのほか、手頃な価格でデザイナー仕上げの見た目を手に入れたいユーザーに向けたものだという。
2021年のカムリ販売台数の5%がナイトシェードパッケージであり、2022年には7%に達する勢いだとのことだ。
パワートレインは3種類 V6も
現在8代目となるトヨタカムリは、来年で米国における発売40周年だ。トヨタはカムリがミドサイズ・セダンのリーダーとなっている理由として、豊富な選択肢やクーペ風のデザイン、そしてトヨタならではの品質と価値を挙げている。
北米仕様の2023年型モデルでは、3つのパワートレインが用意されている。2.5Lの4気筒、3.5LのV型6気筒、そしてハイブリッドだ。
2.5Lユニットは最高出力205ps/6600rpmを発生し、13:1という高圧縮比と直噴とポート噴射を併用した燃料噴射システムにより高い性能と燃費を実現したとのことだ。
またV6エンジンを設定する数少ない中型セダンでもある。この3.5Lユニットは305ps、36.9kg-mを発生するものだ。
両エンジンともに8速ATが組み合わされ、滑らか無変速で優れたパフォーマンスと洗練性を両立しているという。
トヨタ最新のハイブリッドシステム
またハイブリッドシステムは2007年の登場以来最も効率的かつパワフルなものになっている。
2.5L 4気筒エンジンに電気モーターを組み合わせ、さらにバッテリー充電用にもう1つのモーターを搭載するTHS IIと呼ばれるシステムだ。
ガソリンモデルよりもさらに高圧縮な14:1を実現し、178ps、22.5kg-mを発生する。モーターの120psと組み合わせ、システム全体でのネット出力は211psとなる。
また組み合わされるトランスミッションはCVTだが、6速ATを模した変速が可能になっている。
リチウムイオンバッテリーは後部座席下に搭載され、乗員のスペースやトランクルームの容量を犠牲にすることなく、低重心化にも貢献しているとのことだ。
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