都会でオフロードを体現するランドクルーザー250の進化に迫る
東京都内の街並みを颯爽と走るトヨタ「ランドクルーザー250」。その姿を見れば、ただの街乗りSUVではないことはすぐに分かる。大きく張り出したフェンダー、ルーフに備えたライト、無骨なロックスライダー。そして足元には275/70R18のオープンカントリーを履かせている。しかし、これでもまだ完成ではない。オーナーの“トヨ”さんが次に狙っているのは、なんと37インチタイヤだ。つまり、現在の姿は「完成したカスタム」ではなく、さらなる進化を前にした途中経過なのだ。「都会でオフロード」をテーマに、フォージドカーボンラッピングを取り入れたランドクルーザー250の現在地を見ていこう。
テント設営を完全にやめた。北海道4300kmの過酷な旅から導き出されたトヨタ「ランドクルーザー250」車中泊仕様
純正ショックとバネの組み合わせから足回りを根本的に一新する
今回のカスタムで大きく変わったのが足回りだ。
以前は純正ショックにアップサスを組み合わせて車高を上げていたが、今回はショックアブソーバーからアッパーアームまでをファンデュースにて一新した。足元を根本からしっかりと作り直している。
「前はバネだけで上げていたのですが、今回はショックからアッパーアームまで全部変えています」と“トヨ”さんは語る。
現在はエアG ヴァルカンの18×8.5Jに、トーヨータイヤのオープンカントリー(275/70R18)をセットしている。これだけでも十分に迫力のあるスタイルだが、“トヨ”さんが見ているのは、その先にある。
37インチタイヤを確実に収めるため、今後はフロントバンパーも交換する予定だ。現在のバンパーのままでは干渉部分をカットする必要があるため、パーツショップのクロスメンバーにTJM製のショートバンパーをオーダーしているという。
さらにロードハウスの4cm出しオーバーフェンダーもすでに装着済みだ。大径タイヤを迎え入れる準備は、確実に始まっている。
無骨なオフロードスタイルでありながらどこか都会的な雰囲気を漂わせる
外装を見ると、フロントバンパーとフェンダーにはJAOS(ジャオス)をチョイス。ルーフにはロードハウスのルーフライトを備え、シュノーケルも装着している。サイドには新井工房のロックスライダー(岩場などで車体側面を保護するサイド用の強化バー)を組み合わせるなど、オフロードの世界観をたっぷりと作り込んでいる。
ところが、近づいて見ると少し意外なものが目に入る。
サイドピラーに施されているのは、フォージドカーボン調のラッピング。これを“トヨ”さん自らが丁寧に施工している。さらに室内の各部にも木目調のラッピングを取り入れ、無骨一辺倒ではない個性を加えた。
「自分で貼りました。中の黒木目調の部分もラッピングですね」と笑う。
オフロード系のパーツをただ並べるのではなく、フォージドカーボン調のラッピングをアクセントとして取り入れることで、ワイルドなスタイルに都会的な遊び心をプラス。さらにリアドアの固定ガラス部分には、GMG製のトレッドパターンのウインドウパネルを両面テープで装着し、リアビューにもタフな雰囲気を加えている。
東京という都会の真ん中であえてオフロード仕様を貫く
なぜ、東京の街を走るランドクルーザー250をここまで本格的なオフロード仕様にするのか。そこには“トヨ”さんならではの明確なスタイルが存在する。
「私は杉並ナンバーで東京を走っているのですが、都会でオフロード仕様に乗るというスタイルです。街乗りも考慮して『いかつさ』は出しつつ、全体のバランスやおしゃれさも意識しながら作っています」
この言葉を聞くと、このクルマに採用されたパーツの意味がはっきりと見えてくる。
ただ車高を上げ、大径タイヤを履かせ、無骨なパーツを追加するだけではない。都会で乗ることを前提に、迫力とファッション性をどう両立させるか。その答えとして、フォージドカーボンラッピングという一見意外な手法も取り入れている。
37インチ化に向けた過渡期でありまだ途中段階だからこそ面白い
現在のランドクルーザー250は、いわば37インチ化へ向かう過渡期にある。
足回りを一新し、275/70R18を履かせ、4cm出しのオーバーフェンダーを装着した。そして次はショートバンパーを投入し、さらに大きなタイヤを収める。
「今後は37インチを入れる予定でいます」
この一言が、現在の姿を単なる完成車ではなく、次のステージへ向かう1台に変えている。
東京の街を走るランドクルーザー250だからこそ、オフロードの圧倒的な迫力だけではなく、都会に似合う絶妙なバランスも必要になる。無骨さとスポーティなフォージドカーボン、機能性と遊び心。その相反する要素をひとつにまとめながら、“トヨ”さんの250はまだ進化を続けている。
37インチを履いたとき、このクルマはどんな姿になるのか。どうやら、今回の姿はまだ序章に過ぎないようだ。
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みんなのコメント
でも今回の千葉みたいな冠水路を走る時には役に立つかもね。