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“トランスフォーム”する電動バイクの“新“モデル! ICOMA「タタメルバイク」の進化系「プラス」がジャパンモビリティショー2025に登場! その特徴は?

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“トランスフォーム”する電動バイクの“新“モデル! ICOMA「タタメルバイク」の進化系「プラス」がジャパンモビリティショー2025に登場! その特徴は?

■タタメルバイクとは?

 こんにちは! 先進モビリティに興味津々の近藤スパ太郎です。

【画像】超カッコいい! これが「タタメルバイク」を画像で見る

「おもちゃのこころでミライをつくる」を掲げるベンチャー企業「ICOMA(イコマ)」が、Japan Mobility Show 2025「Tokyo Future Tour 2035」に出展中です。 自由な発想で作った実際に走る車両がたくさんあって、まるでおもちゃ箱の様です。

 代表の生駒崇光さんは、変形ロボット玩具 “トランスフォーマー”のプロダクトデザイナーの経歴を持つ方で、ICOMAには奇抜な発想と、ただならぬ製作熱意を持つエンジニア達が集まっています。

 そしてICOMAといえば、スーツケースサイズに四角く折り畳みができる(トランスフォームする)原付の電動バイク「タタメルバイク」が知られていますが、カスタムモデルや、子供たちのワークショップにも使える車両が展示されていました。

 定格出力600Wのインホイールモーターをリヤタイヤに搭載し、バッテリーを車体の中央に搭載した原付一種の電動バイクで、NFCカードをタッチして電源を起動します。

 四角く折り畳んで机の下に収納したり、スーツケースようにキャスターで移動が可能で、サイドパネルは簡単に着脱ができ、着せ替え感覚で他のパネルに簡単に交換ができます。さらに2AのUSBポートはアウトドアでの電源にもなり、サイドパネルを広げて固定するとミニテーブルになるオプションパーツもあるなど、とても多機能です。

 折り畳む手順は少し多めで、このトランスフォームも楽しい工夫がされています。ボクはシートをスライドさせる時の「シュイン!」という音がお気に入りです。

 ボクは以前乗ったことがあるのですが、バイクとしての走行性能も高く、最高速が異なる3つの走行モードを選べ、最高速は約45km/h。スロットルレスポンスと出だしの加速が良い電動バイクの特徴を活かした設計です。10インチのフロントタイヤ履き、前後にサスペンションも搭載してあり走行安定性やコーナリング性も良く、走りも楽しいんです。スペック上の航続距離は30kmあり、近距離移動で十分に使えそうです。小さな車体ですが、身長172cmのボクが跨っても窮屈さがないので不思議です。

 今回のジャパンモビリティショーでは、サイドパネルを漫画家やイラストレーターとコラボした車両も展示されています。

■カスタムコンセプトの「タタメルバイク プラス」

「タタメルバイク プラス」は、基本スペックをそのままに、サイドパネルの形状を変更してバッテリーBOXが見えるようにした、ネイキッド仕様です。
 
 そのバッテリーBOXもシルバーのアルミ板で覆い、シルバーのホイールカバー、リヤタイヤカバーにもシルバーのアクセントパーツがビス止めされ、収納BOXのカバーも黒い布からシルバーの板に変更されています。

 また、白いパイピングのタックロールシートを採用し、白いハンドルグリップに変更して、ノーマルに比べてスタイリッシュに仕上がっています。 もちろんサイドパネルは着せ替えが可能です。

 コンセプトモデルですが、発売も予定しているそうなので楽しみですね。

 サイドパネルやフロントパネル、フェンダーがパンチングボードになったタタメルバイクもありました。こちらは、車両やアパレル製品用などの樹脂パーツを製造する、(株)ニフコ とのコラボ企画です。 

 工業用ファスナーと呼ばれるプラスチック製のクリップをパンチングボードに挿して、樹脂バンドやゴムを引っ掛けるなど自由な発想で自分だけの一台にカスタムできます。

 実際にこの車両、ブース内でワークショップ車両として使われ、プラスチックファスナーを使って模様を作ったり、ゴムをあやとりのようにひっかけたりして子供たちも楽しんでいます。

 これまでもICOMAは、子供や学生などにものづくりの楽しさを伝えるワークショップを開催しています。パンチングボードのバイクも、自由な発想のものづくりを大切にしているICOMAならではのバイクと言えそうですね!

■今後のICOMAのものづくりにも期待!

“トランスフォーマー”のプロダクトデザイナーの経歴を持つ生駒さんは、変形する物が大好きで、 2015年頃に、海外製の折り畳み式電動バイクを見て「僕だったらもっとカッコ良く、面白く変形させるのになぁ」と自宅で開発をはじめて、タタメルバイクが完成しました。

 全て自社設計・自社開発で金型は使用せず、板金曲げとボルト締結を用いてフレーム強度を図っています。外装パーツは3Dプリンターを多用することで内製が可能になり、製造コスト面での工夫がなされています。

 また、ICOMAの車両開発では、先ずは“おもちゃ”を作り、立体的な視点から検証や改良をします。タタメルバイクも必要なパーツを3Dプリンターで作って組み立てて、走らせたり、折り畳んだりを検証して、その結果を実車に落とし込む手順も、ICOMAの拘りです。

 これはもう、“おもちゃが乗れるようになった”と言っても過言ではないですよね。

 最近では、トヨタ「boost me」の開発に携わるなど、活躍の場を広げています。ICOMAの奇抜な発想と、製作熱意で今後もワクワクする車両の登場に期待するボクでした。

タタメルバイク主要諸元
●全長×全幅×全高:1230×650×1000mm (折り畳み時:690×260×690mm)
●シート高:710mm
●ホイールベース:880mm
●最低地上高:110mm
●車体重量:63kg
●原動機:インホイールモーター
●定格出力:0.6kW
●最大出力:2kW
●最高速度:約45km/h
●一充電航続距離:≦30km
●駆動用バッテリー:リチウムイオン電池
●バッテリー電圧/容量/充電時間:51.2V/12Ah/約3h
●ブレーキ:F/ドラムブレーキ R/機械式ディスクブレーキ(近藤スパ太郎)

文:くるまのニュース 近藤スパ太郎
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みんなのコメント

2件
  • fer********
    ほーん。で、製造国は?
  • aid********
    63キロもあるから、ひとりでクルマに載せるのはたいへん。
    アルミ製ラダーが必要だし、こかしたら大ごとだよ。
    ホンダのモトコンポが全然売れなかったのも走行性能の低さと四輪への積み下ろしが想像より大変だったから。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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