現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 車検や取り締まりでの苦労も懐かしい? 平成ならではのドレスアップカスタム5例

ここから本文です

車検や取り締まりでの苦労も懐かしい? 平成ならではのドレスアップカスタム5例

掲載 更新 50
車検や取り締まりでの苦労も懐かしい? 平成ならではのドレスアップカスタム5例

試練を乗り越えるためのひと工夫

 流行り廃りの激しいクルマのドレスアップ。単なるトレンドに加えて法律の緩和や強化もあり、ひと昔前によく見たパーツやカスタムが、絶滅危惧種と化した例も枚挙にいとまがない。人によっては懐かしい思い出だったり、苦い記憶だったりする懐かしのメニューを紹介する。

リスクが高すぎる「違法改造車」 保険、車検、乗って後悔すること5つ

車検に必須の”ホーンマーク”は手書きでクリア

 昔はドレスアップだろうとチューニングだろうと、クルマ好きの大半が交換していたのが「ステアリング」。近年はエアバッグを装備しているため、ステアリングを丸ごと交換することは減ったが(エアバッグ部分を流用する製品もある)、当時の純正は見た目や質感、操作性がイマイチだったため、ナルディやモモといった社外品に変更するのが流行した。

 しかし、一部のノーブランド品には車検の際に必要な、ホーンのマークがなくて焦ったという例も。車検前に油性ペンでマークを手書きしたり、某胃腸薬のラッパのマークを貼ることで難を乗り越えたものだった。また、シフトパターンの記載がない社外品シフトノブも同じく、手書きや別売エンブレムでクリアしていたのである。なお、現在でもホーンやシフトパターンのマークがないと車検クリアできないのは同じだ。

ヤン車の代名詞だった”フルスモ”もひと苦労

 警察の取り締まりで姿を消したのは、運転席と助手席に貼ったスモークタイプの「ウインドウフィルム」。以前はヤンチャなクルマで『フルスモーク(通称フルスモ)』と呼ばれる仕様を多く見たが、アレほど遠目でも分かりやすい違法改造はなく、当然ながら警察からは槍玉に挙げられた(フロントウインドウと前席両サイドのガラスは透過率70%以上をキープしなければならない)。

 そのための対策として「パトカー見たらウインドウを全開」という、いまとなっては笑ってしまうような光景が見られたもの。子供だましみたいに感じるかもしれないけど、対向車線からわざわざ転回して停止させられたり、雨の日は外で問答するのが面倒だったのか、条件によっては一定の効果があった模様だ。

ご近所への迷惑対策として多少の効果あり

 続いて規制が厳しくなるいっぽうの「マフラー」だ。なかでも流行した砲弾型マフラーは『インナーサイレンサー』を使って排気音を抑制。夜な夜な峠を走った後は、近所迷惑を考えて住宅地手前にあるコンビニで装着しているシーンをよく見かけた。 ただし、現在はボルトやナットで簡単に脱着できるインナーサイレンサーは車検に通らず、2010年4月1日より後に生産されたクルマはそもそもインナーサイレンサー自体が禁止。見なくなった理由は保安基準の強化と考えていいだろう。

色味が問題だった灯火類カスタム

 意外と多かったのは、ヘッドライトのバルブ戻し。一時期はドレスアップ効果が高いということで、青の色味が強いハロゲンやHIDのバルブ交換が大ブレイクした。2006年1月1日以降の生産車はヘッドライトの色は白と定められ、それ以前も白または黄なので青や紫はいつの時代であってもNG。バルブの色を理由に違反キップが切られることは少なかったものの、車検のたびに純正に戻して光軸を調整するという、面倒な作業がドレスアップ好きのルーティンワークとなった。 コレもヘッドライトの主流がLEDに移ったことで、ショー専用のデモカーなどを除いては見かけなくなった。また、テールランプをクリアやスモークの社外品に変えることも大流行。一部は反射板(リフレクター)を備えていない社外品もあったわけで、車検をパスするために両面テープで後付けするというムダな努力をしたもの。もっとも見た目は悪くなるので、車検後はすぐに外すのがパターンだった。

シャコタン車ならではの走行儀式

 最後に、踏切など渡るときにバンパーや下まわりを擦らないための、通称『段切り』と呼ばれる走り方もあまり見なくなった。こういった行為が必要なのは極端にローダウンした車両。踏切だけでなく、コンビニの駐車場でも”段切り”ならぬ、斜め走りが必要だった。 いまでもカスタマイズカーのイベント会場でも見られる風景であり、なかには一時的にバンパーを取り外して入退場するツワモノも存在している。

 このようにクルマのドレスアップにはオーナーのひと苦労もあり、それぞれがカーライフを楽しんでいたわけだ。合法的なカスタマイズが主流となったいま、これらのような光景を見かけなくなったが、いま思えば微笑ましく感じるのは筆者だけではないはず。くれぐれも周囲に迷惑をかけず、適度なドレスアップを楽しんで欲しい。

こんな記事も読まれています

トヨタ、北京モーターショー2024で、バッテリーEVの新型モデル「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開
トヨタ、北京モーターショー2024で、バッテリーEVの新型モデル「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開
月刊自家用車WEB
三菱ふそうが「ジャパントラックショー2024」に出展! 新型モデル「スーパーグレート」特別仕様車や新型「eCanter」キャリアカー展示
三菱ふそうが「ジャパントラックショー2024」に出展! 新型モデル「スーパーグレート」特別仕様車や新型「eCanter」キャリアカー展示
くるまのニュース
【バイク版ナビ】「MOTTO GO」プレリリース版が公開!カーナビの名門パイオニアが7月提供予定サービスを先取り体験だ!  
【バイク版ナビ】「MOTTO GO」プレリリース版が公開!カーナビの名門パイオニアが7月提供予定サービスを先取り体験だ!  
モーサイ
「ご当地ほりにし」国内2県で新たな地域限定ラベルが登場!
「ご当地ほりにし」国内2県で新たな地域限定ラベルが登場!
バイクブロス
フィアット500に、1.2Lエンジンを搭載する新グレード「1.2 Dolcevita」を設定
フィアット500に、1.2Lエンジンを搭載する新グレード「1.2 Dolcevita」を設定
月刊自家用車WEB
「アップガレージ青森三沢店」が5/12にプレオープン!
「アップガレージ青森三沢店」が5/12にプレオープン!
バイクブロス
トーヨータイヤ、EV専用を含む小型トラック向けに2種類の新製品
トーヨータイヤ、EV専用を含む小型トラック向けに2種類の新製品
日刊自動車新聞
ついに登場 メルセデス・ベンツ新型「Gクラス」世界初公開! 初の電気駆動Gクラス「G580」は“その場で旋回”できる機能を搭載!?
ついに登場 メルセデス・ベンツ新型「Gクラス」世界初公開! 初の電気駆動Gクラス「G580」は“その場で旋回”できる機能を搭載!?
VAGUE
トヨタ新型「カローラ“クロス”」発表! 「レクサス」級にカッコイイ「斬新フェイス」へ刷新! 新型「コンパクトSUV」約494万円から ブラジルに登場
トヨタ新型「カローラ“クロス”」発表! 「レクサス」級にカッコイイ「斬新フェイス」へ刷新! 新型「コンパクトSUV」約494万円から ブラジルに登場
くるまのニュース
ラウル・フェルナンデス、ヘレステストで最新型アプリリアMotoGPマシン初ライド。直前のスペインGPでは昨年型使用
ラウル・フェルナンデス、ヘレステストで最新型アプリリアMotoGPマシン初ライド。直前のスペインGPでは昨年型使用
motorsport.com 日本版
香りや消臭力を3段階で調整可能!P&Gが車内用の「ファブリーズ」を12年ぶりに改良
香りや消臭力を3段階で調整可能!P&Gが車内用の「ファブリーズ」を12年ぶりに改良
@DIME
海洋マイクロプラスチックを回収するスズキの船外機
海洋マイクロプラスチックを回収するスズキの船外機
バイクのニュース
ランボルギーニPHEV第二弾はウルス!「SE」が見せつけるスーパーSUVとしての格
ランボルギーニPHEV第二弾はウルス!「SE」が見せつけるスーパーSUVとしての格
Webモーターマガジン
三菱 デリカミニ【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
三菱 デリカミニ【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
ミラーとタイヤとホイールをとことん突き詰めたら600kmオーバー! アウディEV史上最長の航続距離を実現するパッケージが登場
ミラーとタイヤとホイールをとことん突き詰めたら600kmオーバー! アウディEV史上最長の航続距離を実現するパッケージが登場
THE EV TIMES
富士スピードウェイ、WEC富士のポスター付き観戦券を4月25日から先行発売
富士スピードウェイ、WEC富士のポスター付き観戦券を4月25日から先行発売
AUTOSPORT web
2500円!? 「高速SAで寝れる」のサイコー! 車内よりも楽!? 宿泊も可能な“多賀”の新ルームとは
2500円!? 「高速SAで寝れる」のサイコー! 車内よりも楽!? 宿泊も可能な“多賀”の新ルームとは
くるまのニュース
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】混雑を避けて移動したい! 道路別・渋滞予測まとめ
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】混雑を避けて移動したい! 道路別・渋滞予測まとめ
くるくら

みんなのコメント

50件
  • だびっどそんの爆音も取り締まり強化を!
  • 優越感に浸ってる鬼キャンも取り締まりましょうよ。あのタイヤ接地面積・・どんな改造よりも危険に感じます。(乗ってる本人じゃ無く無関係な周りの方)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村