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スーパー耐久第2戦(Gr.1決勝)|波乱の展開を味方につけ、1号車GTNET GT3 GT-Rが今季初優勝

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スーパー耐久第2戦(Gr.1決勝)|波乱の展開を味方につけ、1号車GTNET GT3 GT-Rが今季初優勝

 スポーツランドSUGOで行われた2019ピレリ スーパー耐久シリーズ第2戦。Gr.1の決勝レースが4月28日(日)に行われ、最高峰のST-Xクラスでは#1 GTNET GT3 GT-Rが今季初優勝を飾った。

 昨日までは気温10度を下回る極寒のコンディションだったがスポーツランドSUGOだが、日曜日になって天候が回復し、蔵王連峰も一望できるほどの晴天に恵まれた。この日はST-X、ST-Z、ST-TCR、ST-1、ST-2、ST-3クラスで構成されるGr.1の決勝が行われ、前日のGr.2同様に3時間耐久レースで争われた。

■1号車 GTNET GT-Rの星野一樹、2戦連続PPも気を抜かず「確実にポイントを稼ぎたい」|S耐第2戦

 しかし、早くもレース前から波乱が起こり、ST-TCRクラス6番手からスタート予定だった#97 Modulo CIVICが直前のウォームアップ走行でエンジンがブロー。グリッドにつくことなく第2戦のレースを終えることになってしまった。

 レースは、ST-Xクラスポールポジションの1号車を先頭にスタート。これに対し#83 X WORKS R8(シンヤ・ショーン・ミチミ)が追い上げ接近戦のバトルを展開した。1号車のスタートドライバーを務めた浜野彰彦は冷静に83号車を抑え込んだが、開始から10分のところで83号車がトップに浮上した。

 その直後、SPコーナーで#190 BRP★Mercedes AMG GT4がコースオフ。安全にマシン回収を行うためにフルコースイエロー(FCY)が導入された。このタイミングを利用して1号車は早くも最初のピットストップを敢行。給油のみを行なって戦列に復帰した。

 83号車がトップの状態でレースが再開。開始から36分を過ぎると、ST-XクラスではAドライバーでスタートしていたチームが続々とピットインしドライバー交代を行なった。ここで1号車は星野一樹が乗り込み、#244 LEXUS RC-F GT3は佐藤公哉、#300 TAIROKU RACING GT-R GT3(MY18)はニコラス・コスタにマシンを引き継いだ。

 開始から1時間を過ぎると、#501 KCMG Annika CIVIC TCRが4コーナーでストップ。左フロントサスペンションにトラブルを抱えており、自力で動けない状況だったため、マシン回収のため2度目のFCYが導入された。

 この時点で3番手を走っていた1号車は、またしても給油のみ行うためにピットイン。最後のピットストップでの給油時間を減らすための戦略だった。同じくこのタイミングで83号車がピットに入りタン・フィリップに交代。2番手を走行していた#777 D’station Vantage GT3も近藤翼から星野敏に交代し、中盤スティントに向かった。

 約15分ほどでFCYが解除されレース再開。この時点でトップを走る83号車は後続に対し50秒以上のリードを築いていたが、マシンに不具合を抱えていたようでペースが伸びず、777号車の星野敏があっという間に接近。わずか5周ほどで追いつきトップを奪った。83号車は一向にペースが伸びず、後方からきた300号車のコスタ、1号車の星野一樹にも抜かれるなど順位を落としていった。

 レースの折り返しを迎えるとトップ争いが再び白熱。777号車の後方に今回から日産GT-R GT3にマシンを変更した300号車が接近。ちょうど1時間30分を過ぎたところで追い抜きトップに浮上した。

 この直後、83号車が3コーナーでリヤ部分を破損しコースオフ。右リヤのサスペンションにもダメージが及んでおり、4コーナーを立ち上がったところでマシンストップ。これによりセーフティカーが導入されることとなった。ちょうどSC導入になるタイミングで1号車がピットインしており、レース中の義務である2回目のドライバー交代を消化。最終スティントは藤波清斗が担当した。これが功を奏し、前を走る2台との差を一気に縮めた。

 2番手を走る777号車は、プラチナドライバーがドライブできる上限時間(3時間耐久の場合は1時間12分)を待ってピットイン。今回もダレン・ターナーがアンカーを務めたが、1号車よりも約40秒後方で復帰することとなった。

 一方、300号車も2回目のドライバー交代が必要だったが、こちらはSC解除されて可能な限りギャップを築いてピットインするという戦略を選択。コスタが限界ギリギリのアタックを行い、残り1時間を切ったタイミングでピットインしハリソン・ニューウェイに交代した。しかし、思った以上にギャップを稼ぐことができず、4番手でコースに復帰。これで1号車がトップに返り咲いた。

 その直後、ST-2クラスでトップ争いをしていた#59 DAMD MOTUL ED WRX STIが最終コーナーでクラッシュ。再びセーフティカーが導入された。SUGOのレースらしい混乱した展開となったが、見事な戦略でトップを奪い返した1号車の藤波は冷静に対処。残り30分でレースが再開されても安定した走りでリードを守った。

 最終的に107周を走り切ったところで3時間を迎え、昨年のST-Xクラスチャンピオンチームが今季初優勝を飾った。2位には244号車が入り、開幕戦に続いて2戦連続で2位表彰台を獲得。3位には777号車が入った。

 ST-Zクラスは序盤から危なげない走りを見せた#3 ENDLESS AMG GT4が開幕2連勝、最後までアクシデントやトラブルが絶えなかったST-TCRクラスは#19 BRP★Audi Mie RS3 LMSが初優勝を飾った。

 ST-1クラスは#47 D’station Porsche、ST-2クラスは#6 新菱オート☆DIXCEL エボXがそれぞれ優勝。ST-3クラスは最終ラップまで接近戦のトップ争いが展開されたが、#38 ADVICS muta racing RC350 TWSが0.069秒差で逃げ切り、勝利を飾った。

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