今週前半に賑わった自動車業界ニュースを一気に振り返ります。2026年9月7日(月)から9日(水)までの注目ニュースをまとめました。アウディの新型コンパクトEVから、国産スポーツカー用エアロ、タイヤ、シート、ホイールまで、これで自動車業界の最新動向がまる分かり!!
文:ベストカーWeb編集部/写真:アウディ、HKS、IMPUL、横浜ゴム、BRIDE、RAYS
【画像ギャラリー】開口部の迫力がスゴ!! インパルのR34 GT-R用エアロがコレ!(14枚)
【新型車】アウディが新型コンパクトEV「A2 e-tron」を発表
EVの航続距離を伸ばす最も分かりやすい方法は、大きなバッテリーを搭載することだ。しかし電池が増えれば車両重量と価格も上昇し、製造時に使う資源も多くなる。アウディが新型「A2 e-tron」で示したのは、車両全体の効率を高めるという別の回答だった。
A2 e-tronの消費電力は、オプションのエフィシエンシーパッケージを装着した140kW仕様で12.8kWh/100km。アウディの市販車では過去最低の数値で、一充電走行距離は最大646kmに達する。いずれも欧州WLTPモードでの値だ。
バッテリーは総容量52kWh、61kWh、84kWhの3種類。後輪を駆動する永久磁石同期モーターも、最高出力125kW・最大トルク350Nmから240kW・545Nmまで4段階が用意される。航続距離や性能、予算に応じ、必要以上に大きなバッテリーを選ばずに済む構成だ。
効率向上を支えるのがCd値0.24の空力性能である。開閉を制御する冷却用エアインテーク、広い範囲を覆うアンダーパネル、新開発のエアロホイールを採用。ホイールとホイールハウスの隙間を縮める「ギャップレデューサー」など、細部の空気抵抗も減らした。
V2Lにも対応し、車載バッテリーから電動自転車などへ給電できる。一部地域では専用設備との組み合わせによるV2Hも利用可能だ。車内には11.9インチメーターと12.8インチタッチディスプレイ、AIを使う音声アシスタント、磁石で小物を固定できるFidlockシステムを備える。
開発期間は従来の同等モデルより21カ月短縮され、生産工場では既存設備1200点以上と約250台のロボットを再利用する。走行時だけでなく、開発と生産まで効率化したこともA2 e-tronの特徴だ。
欧州では2026年9月10日に受注を開始し、12月から納車予定。日本導入は発表されておらず、今回の装備と数値もドイツ仕様のものだ。それでも「大きな電池を積むこと」から「少ない電力で遠くへ走ること」へ、EV開発の競争軸が動き始めたことは間違いない。
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【用品】現行シビックTYPE Rと伝説のR34に新作エアロが登場
スポーツカーの魅力は、購入した時点で完成しないことにもある。走り方や好みに応じ、オーナーが少しずつ仕上げていけるからだ。2026年9月、現行型と旧世代という対照的な2台へ、新しいエアロパーツが登場する。
HKSが9月15日に発売するのは、FL5型シビックTYPE R用「Wing Rear」。価格は42万3500円で、軽量・高剛性のドライカーボンを使った本格的なリアウイングだ。
形状は近年のレーシングカーでも採用例が多いスワンネック式。支柱を主翼の上側に取り付けることで、ダウンフォースを生む主翼下面の空気を妨げにくい。翼端板と主翼は一体成形され、迎角は6段階で調整できる。
開発にはCFDによる空力解析と3Dスキャン、3D-CADを使用した。HKSによれば、純正ウイングより主翼下面へ空気を通しやすくし、強い負圧を発生させる設計だという。富士スピードウェイでは、HKSのボディキットを装着した車両を使い、220km/hを超える領域で空力バランスや取付強度を確認している。参考取付時間は約1時間で、カーボン部分はクリア塗装済みだ。
一方、IMPUL(インパル)が9月10日に受注を始めるのは、BNR34型スカイラインGT-R用フロントバンパー。価格は25万3000円で、FRP製の未塗装品となる。
中央にはインタークーラーへ走行風を導く大きな開口部を設置。かつてのIMPUL GTバンパーの意匠を受け継ぎながら、純正フェンダーへ自然につながる形状とした。BNR34全車に対応するが、NISMO Z-tune装着車は対象外。Garage IMPULと全国の日産販売会社で扱われる。
最新のTYPE Rには数値解析とサーキット検証を重ねたカーボンウイング。25年以上前に登場したGT-Rには、名門チューナーによる新しいフロントフェイス。世代は違っても、どちらも見た目だけでなく空気の流れを機能へ変えようとしている。国産スポーツカーが長く愛される背景には、車両を作る自動車メーカーだけでなく、乗り続ける楽しさを提供するパーツメーカーの存在がある。
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【用品】新型エルグランドの足元に「ADVAN V61」を採用
クルマの乗り味はサスペンションだけでは決まらない。路面と車体をつなぐ唯一の部品であるタイヤも、操縦安定性、乗り心地、静粛性、電費を大きく左右する。とくにモーターで走る電動車では、その役割が従来以上に重要になっている。
横浜ゴムは2026年9月8日、日産の新型エルグランド用として「ADVAN V61」の納入を開始したと発表した。装着サイズは235/60R18 103Hである。
新型エルグランドは第3世代e-POWERと電動駆動4輪制御技術e-4ORCEを搭載。インテリジェントダイナミックサスペンションも備えるプレミアムミニバンだ。ADVAN V61は走行性能に加え、低燃費性能、操縦安定性、静粛性をバランスさせたプレミアムサマータイヤとして採用された。
同じ日、横浜ゴムは東風日産のPHEVセダン「N6」に「ADVAN dB V553」を納入すると発表した。サイズは225/50R18 95V。N6は1.5Lエンジン、最高出力155kWのモーター、21.1kWhのバッテリーを組み合わせる中国向けモデルだ。
こちらのV553は、静粛性が長く続くことを狙ったプレミアムコンフォートタイヤ。摩耗が進んだ後も、静粛性とウェット性能の低下を抑える設計を特徴とする。電動車対応商品を示す横浜ゴム独自の「E+」マークも打刻される。
エンジン音が小さい電動車では、それまで目立たなかったロードノイズやパターンノイズが乗員へ伝わりやすい。発進直後から大きなトルクを出せるため、摩耗やグリップへの配慮も欠かせない。車重、駆動制御、車内の静かさまで考え、車両とタイヤを一体で仕上げる必要がある。
エルグランドには操縦性と快適性を広く両立するV61、N6には静粛性の持続を重視したV553。同じADVAN(アドバン)でも、クルマの性格に合わせて異なる製品が選ばれた点が興味深い。
かつてアドバンといえば、スポーツタイヤの印象が強かった。現在は速さだけでなく、静かさ、電費、長距離での快適性まで担うブランドになっている。新型エルグランドの上質さを支えているのは、目立つ大型ディスプレイや豪華なシートだけではない。路面に接する4本のタイヤも、その重要な構成要素なのである。
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【用品】「フルバケは窮屈」を変えるBRIDE「NURMAN」登場
身体を左右からしっかり支え、スポーツ走行時の姿勢を安定させるフルバケットシート。ところが一般的な製品では、腰や腿の幅が合わず、座った瞬間に窮屈さを感じる人も少なくない。
BRIDEが2026年9月7日に受注を開始した「NURMAN(ニュルマン)」は、そんな体格差へ正面から向き合った新シリーズだ。標準的なフルバケットシートより着座部を広げ、大柄なユーザーでも自然に収まりやすい形状とした。
同社の定番モデル「ZETA IV」と比べ、腰部分の内寸を約20mm、腿部分を約10mm拡大。数字だけなら小さな差に見えるが、身体へ密着するフルバケットシートでは数mmの違いでも圧迫感や操作のしやすさが変わる。
興味深いのは、単純にシート全体を大型化していないことだ。取り付け部分の形状を工夫し、FO、LFなど標準モデル用のシートレールに対応。ND型ロードスターのように車内幅が限られる車種にも、一部を除いて装着できるとしている。
通常モデルの価格はブラックとレッドが23万3200円、ブラックロゴが23万8700円、グラデーションロゴが24万4200円。後席乗員への安全性に配慮したバックレストハーフカバー仕様となっている。
もうひとつ用意されるのが「NURMAN NUGRAIN(ニュルマン・ヌグレ)」だ。アキレスが開発した合成皮革「NUGRAIN(ヌグレ)」を採用し、ヌバックに近い柔らかな触感と、汚れにくく手入れしやすい性質を両立した。チャコールグレーのみの設定で、価格は26万700円となる。
フルバケットシートは、身体を強く締めつければよいわけではない。肩、腰、腿が適切に支えられ、ステアリングやペダルを無理なく操作できることが重要だ。座面幅だけでなく、アイポイント、乗降性、シートレールによる着座位置も含めて選ぶ必要がある。
スポーツシートの選択肢はこれまで、身長や体重が平均的なユーザーを中心に語られがちだった。ニュルマンの登場は、体格を理由にフルバケットシートを諦めていた人へ、新しい選択肢を提示するものだ。
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【用品】RAYSが世界最大級の「SEMA SHOW」へ初の公式出展
米国・ラスベガスで開かれるSEMA SHOWは、世界最大級の自動車アフターパーツ展示会だ。カスタムカー、ホイール、タイヤ、チューニング用品が集まり、そこで示されたスタイルが翌年以降の世界的な流行につながることも珍しくない。
日本のホイールメーカーRAYS(レイズ)は、2026年11月3日から6日まで開催されるSEMA SHOW 2026へ、RAYSブランドとして初めて公式出展する。
会場はラスベガス・コンベンションセンター。RAYSはサウスホールに隣接する屋外のシルバーロット、ブース番号84000に大規模な専用エリアを設ける。VOLK RACINGのフルラインアップを中心に、現行製品と新製品を幅広く展示する予定だ。
特徴的なのは、ホイールを並べるだけの展示ではないこと。RAYS製ホイールを装着した車両の走りを体感できる「RAYS Driving Experience」を実施し、性能そのものを来場者へ伝える。これまで一般販売していなかった限定コレクターズアイテムも展開される。
日本では軽量なスポーツホイールの印象が強いRAYSだが、ラインアップは多岐にわたる。VOLK RACINGやgramLIGHTSに加え、SUV・4WD向けのTEAM DAYTONA、軽量オフロード系のA・LAPなど、スポーツカーからジムニー、ランドクルーザー、ピックアップトラックまで対応する。
米国市場では、日本車をベースとしたJDMカスタムに加え、大型ピックアップや本格4WDによるオーバーランドスタイルも巨大な市場を形成している。強度と軽量性、豊富なサイズ展開を持つ日本製ホイールにとって、SEMAはブランドの技術力を世界へ示す格好の舞台となる。
一方、米国で求められる大径サイズや大型車向けの強度、デザインは、日本市場とは異なる部分も多い。SEMAで披露される製品や車両から、今後のSUV・4WD用ホイールが向かう方向も見えてきそうだ。
レイズを代表するTE37は2026年に誕生30周年を迎えた。長く支持されてきた日本製ホイールが、次の30年へ向けて世界最大級の舞台へ踏み出す。今回のSEMA出展は、単なるイベント参加以上の節目になりそうだ。
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