■GRがみせた「本気」がスゴすぎる!
若年層からファミリー、そして年配のドライバーにまで、多用途で使えるトヨタのコンパクトSUV「カローラクロス」は、デビュー以来高い人気を維持し続けています。
【画像】超カッコいい! これがトヨタの新型「“5人乗り”スポーツSUV」です! 画像で見る(30枚以上)
2025年5月23日に発表されたマイナーチェンジでは、本気のスポーツ走行ができる「GR SPORT」が追加されました。
標準仕様でも走りの良いカローラクロスですが、どのような進化を遂げたのでしょうか。
GR SPORTは、トヨタのモータースポーツ部門である「TOYOTA GAZOO Racing(トヨタガズーレーシング)」が鍛え上げる「GR」ブランドの走行性能や世界観を、より多くのユーザーに提供することを目指したラインナップです。
いわばGRブランドのエントリークラスであるGR SPORTは、日常でのクルマの役割を失うことなく、非日常的な走りを体験できるキャラクターとなっています。
GR SPORTの前身となるのが、2010年の「東京オートサロン」で発表された「G’s(ジーズ)」と呼ばれるブランドでした。
2010年代、当時のハイブリッドカー「プリウス」「アクア」、高級SUV「ハリアー」、ミニバンの「ノア/ヴォクシー」「アルファード/ヴェルファイア」などの多様な車種に設定された、スポーツコンバージョンモデルです。
後継となるGR SPORTにもG’sの理念は受け継がれており、日常使いが出来て走りも楽しめるクルマが欲しい人に、ピッタリの選択肢となっています。
では、カローラクロスGR SPORTに用意された、非日常を体験できる専用装備を見ていきましょう。
まずはGRの走りを追求するため、専用チューニングのフロント(マクファーソンストラット式)・リア(ダブルウィッシュボーン式)サスペンションを用意しています。
フロントロアアームのNo.1・No.2ブッシュを高硬度化し、リバウンドスプリング内蔵式ショックアブソーバーを採用。コイルスプリングばね定数を変更し、車高は10mmダウンさせました。
ベース車よりも高くなったボディ剛性も相まって、車両は低重心化し安定しています。
まだ試乗する機会はありませんが、走り出した瞬間にリニアに足回りが動くことを感じられ、高い操縦安定性とフラットな乗り心地を楽しむことができるでしょう。
エンジンはGR SPORT専用の2リッター「M20A-FXS」型エンジンを採用。
ハイブリッドシステムが組み合わせられ、システム最高出力199psの力強い動力性能を楽しめる一方で、23.3km/L(WLTCモード燃費)の優れた燃費性能も得られるのも嬉しいところでしょう。
また複数の走行モードから状況に合わせて最適な走りを選択可能な「ドライブモードセレクト」を搭載し、なかでも専用の「SPORTモード」では、モーターのパワーと加速時のレスポンスが高まり、気持ちの良いスポーツ走行が可能です。
大開口部を持つフロントまわりをはじめとした専用エクステリアに専用スポーツシートも備え、内外装共に心揺さぶる仕様は、GR SPORTならではともいえるでしょう。
GR SPORTは、特徴的なエクステリアで標準モデルとは大きな差別化を図っているため、人気のカローラクロスでも他の人と被りにくく、個性的なクルマに乗りたいというニーズにも応えてくれます。
また、チューニングカーに乗りたいけどメンテナンスに自信がないという人にも安心できるのがGR SPORTです。自分でクルマをいじれなくても、そのままの状態で高次元でバランスされたスポーツ性能を体感できます。
アフターサービスを、トヨタディーラーにお任せできる点も安心です。
筆者(赤羽馬)は長い間、GR SPORTの前身となるG’sブランドのクルマに乗っていました。
専用チューニングや補強が施されているG’sは、13年間で総走行距離18万km超というハードな使用をしてもノントラブル。
頑丈で信頼性の高いトヨタ車の特徴は変わらず、基本的な消耗品のみの交換だけで長距離・長期間の運転に耐える事ができるのも、GR SPORTの魅力のひとつかもしれません。
※ ※ ※
これだけの充実装備でも、1.8リッターハイブリッドを搭載する標準モデルの最上級グレード「Z」(E-Four)との価格差は20万6000円高の389万5000円(消費税込み)と、破格以外のなにものでもないカローラクロスGR SPORT。
ファミリーカーとしてのSUVでも、スポーツマインドを忘れたくない皆さんに、オススメできる1台です。(赤羽馬)
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メーカー主導の品薄商法にしか見えない。なんなら値引きせず定価で買える客は即注文出来るようにしてくれ。