自動運転などを研究開発するための実験都市
トヨタが2021年に立ち上げる実証都市コネクティッド・シティこと「ウーブン・シティ」が話題です。
富士の裾野の工場跡地にゼロから街を立ち上げ、従業員や世界中から来た研究者2000人が実際に暮らしながら、自動運転やロボット、AIなどの実証実験をスピーディーに進めるというプロジェクトは、日本の自動運転やモビリティ開発をどう変えていくのでしょうか?
都市を設計するのはデンマーク出身の建築家ビャルケ・インゲルス。彼はスキー場を兼ねたゴミ処理発電所や、デンマークのレゴの家、グーグル新社屋などのデザインで知られる、超注目の若手建築家なんだとか。
ウーブン・シティのイメージ動画では3種類の道を縦横に編むようにして町が構成されています。
・スピードの速い車両専用の道(eパレットなど)
・歩行者とスピードの遅いモビリティが共存する道
・歩行者専用の公園歩道のような道
ちなみにウーブン(woven)=織物のこと。町の中心には広場が作られ、広場を取り囲むように研究施設や住居が立ち、動画には自動運転車、ロボットなどの小型モビリティ、移動店舗、空を飛びまわるドローンなどが登場します。町のインフラは地下に設置され、必要なエネルギーは燃料電池で発電されるなど、モビリティ以外の面でも様々な開発が進められます。
専用に設計された実験都市で、住民のリアルな生活を交えて、自動運転車やロボット、AIなどの実証実験をこれだけ大規模に行うというのは世界的にも類を見ない試みといえ、日本のモビリティ技術を大きく前進させることになりそう。産官学すべてで研究開発投資の減速が心配される日本にとって、最大にして最後のチャンス的なインパクトがあるかもしれません。
もっと規模が大きなアメリカや中国の自動運転実験
ただ、約70万平方メートルというのは0.8km四方で、広さとしては東京の平均的な市区の数十分の一程度と、郊外の大きな大学程度と考えるほうがよさそうです。となると、ウーブン・シティで可能なのは40km/h以下のタウンスピードや、歩行に近い速度での人とモビリティの関わり、ロボットやAIなどの生活インフラになりそう。中~高速域での自動運転の開発には、特区のような別のステージが必要と思われます。
例えば北米ではすでにグーグル系のウェイモが自動運転タクシーの実証実験を20以上の都市で行っていたり、中国が未来のモデル都市と位置付ける雄安新区(ゆうあんしんく)でも、開発スタートの時点で30~40平方kmという広大な実験都市で自動運転実験が予定されていたりと、この手の分野では日本はまだ引き離される側に立っているのが実情です。
とはいえ、日本でも特に地方では、自動運転バスなどの導入を望む声が高まっているのはご存知の通り。高齢化や過疎化が進む地域では運転手のなり手不足や人件費不足といったリアルな課題も多いわけで、こうした泥臭い分野でのソリューション開発も待ったなしの状態です。
高齢化&人口減少先進国の日本としては、そろそろ本気で急がないと時間切れという局面に入ってきました。国家主導で地方都市を丸ごと特区にして取り組むような、海外に負けない大規模な開発プロジェクトに着手する時期が、そろそろ来ているのではないでしょうか。
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ただし、金は出すが口は出さず。