【名車図鑑】デュアルライト、キャストホイール、バイク便ライダーたちから愛用されたホンダの個性派オフローダー「AX-1」

オフロードもオンロードも楽しめるデュアルパーパスなバイクとして、1987年に登場した、ホンダ「AX-1」。

スリムなオフロード車のスタイルをベースに、当時大人気だったパリ-ダカ-ル・ラリーの競技車を彷彿とさせる、フレームマウントのフェアリングに100mmの小径デュアルヘッドライトを搭載。人とは違う個性を求めるライダーから注目を集めた。

前後のホイールは21本スポークのアルミキャストホイールで、フロント19インチ、リア16インチでシート高を810mmに抑えている。

車重は乾燥重量が114kgと軽量なため、荒れた路面での優れた操縦性と市街地での軽快な取り廻し性を両立。セルフスターターを搭載し、低燃費と実用性が高く、バイク便のライダーにも愛用された。

ホンダ「AX-1」1987年12月発売　車両本体価格41万9000円（発売当時）

シリンダーには鉄スリーブを使わず、軽量で摩擦抵抗の低減と耐摩耗性に優れる「NSシリンダー」（内壁にニッケルとシリコンカーバイトをコーティング）を採用する。前後ディスクブレーキによりストッピングパワーにも優れる

SPEC

全長：2040mm
シート高：810mm
ホイールベース：1350mm
タイヤ（F/R）：90/100-19（F）／120/90-16（R）
車両重量：124kg
エンジン形式：MD21E・水冷4サイクルDOH単気筒
排気量：249cc
最高出力：29.0PS/8500rpm
最大トルク：2.6kgm/7500rpm
ミッション：6段リターン式
燃料タンク容量：9.0L

※データは2021年4月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。

文／中馬幹弘

Comments

デビューした頃、2stエンデューロレーサーに乗っていた私は
「中途半端」
に思ったけど、オンロード時々林道という乗り方となった今見ると
「いいバイクだなぁ」
と思います。

今でもこのデザインで出してくれないかなあ。欲しいよ。