アルファタウリ・ホンダのフランツ・トスト代表が、アゼルバイジャンGPで起きたタイヤバーストに起因する形で、今回のフランスGPからタイヤの使用に関して様々な規制が強化されたことについて、その影響などについて語った。
アゼルバイジャンGPの決勝レースでは、アストンマーチンのランス・ストロールとレッドブルのマックス・フェルスタッペンが立て続きにタイヤのバーストに見舞われ、クラッシュ。このバーストの原因をピレリが調査した結果、走行中の当該タイヤの内圧が想定より低かった可能性が出てきたため、FIAは内圧の監視を強化するための技術司令を発布することになった。
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これはチームにどんな影響を及ぼしているのか? アルファタウリのトスト代表は次のように語った。
「今日はリヤタイヤの内圧が非常に高く設定された。このことは、全てのチームに影響を与えることになると思う。リヤタイヤの内圧がこれほど高いのを見たことがないから、他の全てのマシンも苦しむことになるだろう」
トスト代表はそう語るが、そもそもタイヤウォーマーを使う今の状況については反対だったという。
「私は3~4年前には、タイヤウォーマーの使用を禁止することを後押ししていた。しかし3~4週間前には、来年用の新しいタイヤウォーマーを注文することを承認した」
「私は、自分自身に問いかけるんだ。我々はタイヤウォーマーに巨額の資金を費やしている。そして、技術的にも今では非常に複雑になっている」
「タイヤを加熱するだけではない、独特の化学がある。リムやカーカス、そしてタイヤの表面を、正しい方法で加熱しなければいけないんだ。そして全てのチームには、このためだけに働いているエンジニアが4~5人はいるだろう」
今後F1が目指す方向性を考えても、タイヤウォーマーを使わなければならない状況は間違っているのではないかと、トスト代表は改めて主張する。
「持続可能性の問題もある。F1では今、『持続可能なモノでなければいけない』などということが話し合われているのに、なぜこういうことを行なうのかということを尋ねている」
「タイヤのウォームアップでこのプロセスを行なうには、多くのエネルギーが必要だ。でもウォーマーを使わず、FIAが内圧を測定するためのセンサーを用意すれば、その方がとても簡単だろう」
「ウォーマーがなく、FIAがタイヤの空気圧をチェックできるのであれば、その方が楽なはずだ。私は、自分自身に問いかけている。なぜ我々は、全てのことを可能な限り複雑にするのだろうか……」
「そしてピレリは、そういう条件で機能するタイヤを、我々に提供してくれればいい。昔はF1にも、タイヤウォーマーなどなかったんだ。ずっと昔のことだけどね。でも、それは可能なことだ。他のカテゴリーでは、タイヤウォーマーなどないしね」
来季は現行の13インチホイール用タイヤから、18インチホイール用のタイヤへと完全に移行する。このタイミングでタイヤウォーマーを禁止すべきだったと、トスト代表は語る。
「来年は、完全に新しいタイヤになる。しかしなぜウォーマーの使用を禁止しなかったのだろうか? それはレギュレーションで許されている。禁止することについては拒否されたんだ」
「だから今回のような議論や問題が生じることについては、私は驚いていない。こうなることは分かっていたからね」
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