メルセデス期待の新人アントネッリ、ラッセルとの差の縮まりを実感も、表彰台は期待薄？「結果のことは考えたくない」

　メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、チームメイトのジョージ・ラッセルに、予選のパフォーマンスでも徐々に近づけていると認識しているようだ。

　今季F1デビューのアントネッリは、ここまでの5戦全ての予選で、チームメイトのラッセルに遅れをとっている。中国GPのスプリント予選も含めれば、6連続だ。

　しかしそれでも、アントネッリは徐々にラッセルとの差を縮めている。本人も、それを感じ取っているようだ。

「近づいてきていると思う。それを感じているよ」

　アントネッリはサウジアラビアGPの予選後に、motorsport.comに対してそう語った。

「もちろん、彼（ラッセル）の走りは素晴らしいし、予選でのペースも印象的だ。それから、（差が縮まってきているのは）良いことだ。それは、僕が自分をプッシュできてきている証拠だからら。だから、どんどん近付いていると実感している。今は、点と点を繋いでいくことが大事だ」

　アントネッリは、F1デビュー戦となった今季開幕戦オーストラリアGPの予選ではQ1敗退。このセッションでのラッセルとの差は0.55秒だった。今回のサウジアラビアGP予選での差は0.45秒。タイム差としてはそれほど変わってはいないが、順位としては着実に近付いている。開幕戦ではラッセル4番手に対してアントネッリ16番手だったが、サウジアラビアではラッセル3番手に対しアントネッリは5番手であった。

　ルーキーのアントネッリにとってラッセルは、心強いチームメイトであると言える。ラッセルはF1で7シーズン目、しかもこれまで3勝を挙げているドライバーである。

　アントネッリは、そのラッセルからできる限りのことを学ぼうとしている。

「彼は非常に力強い走りを見せているから、参考にするのは当然だ。今シーズン序盤から、彼は素晴らしいパフォーマンスを見せている。だからもちろん、彼のデータを分析し、そこからできる限り多くのことを学ぼうとしている」

　アントネッリはそう説明する。

「でもそういうデータを見るのは、基本的に良いことだ。改善すべき点が見えてくるからね。そうすることで、さらに自分をプッシュすることができる。だから、彼のようなドライバーがチームにいるのは、間違いなく良いことだ」

　5番グリッドからスタートする決勝レース。アントネッリには、初表彰台の期待もかかるが、本人はその可能性については慎重な構えだ。

「明日（決勝レース）の結果については、あんまり考えたくはない。先週末（バーレーンGP）はうまくいくと思っていたのに、ひどい結果になってしまったからね。だからとにかく準備をして、昨年のタイヤマネジメントなど何が起きたのかを確認して、レースに備えたいと思っている」

Comments

[こふき爺]

鈴鹿で観てました。
噂通りキレキレの走りでしたね。
将来的に期待大のルーキーですね。