なんで安いのか知ってる？ ガソリンスタンドの「プリカ価格」の正体とは

現金価格よりプリカ価格の方が安く設定できる？その理由とは

　ガソリンスタンドの価格表示には、現金価格や会員価格などが記載されています。その中のひとつ、「プリカ価格」という表記を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

　プリカとは「プリペイドカード」の略で、事前に現金をチャージしておいて使用するカードのこと。お財布の代わりに現金を入れておけるカードといったイメージで、たとえば交通系ICカードであるSuicaやnanacoなども、プリペイドカードの一種です。

　そしてガソリンスタンドでプリカ価格と書かれている場合は、基本的に「そのガソリンスタンド専用のプリペイドカードを使用して、給油した場合の価格」。

　現金を入れておく場所が財布かプリペイドカードかという違いだけにもかかわらず、いったいなぜガソリンスタンドのプリカ価格は、現金価格よりも安く設定されているのでしょうか。

　ガソリンスタンドが発行しているプリペイドカードは、Suicaなどのような多くの種類のお店で使うことができない給油専用であるほか、発行した店舗でしか使用できないという特徴があります。

　また、3000円ごとに現金をチャージすることが可能なプリペイドカードが多く、店舗によっては1万円などの大きな金額をチャージすることで、割引率が高くなるなどのサービスを展開している事も。さらに、プリペイドカードに一度チャージした金額は現金化することができないというルールが決められている事も多々あります。

　つまり、現金をチャージすることによって、プリペイドカードを発行したガソリンスタンドでの給油を確約したことになるのです。そのため、プリペイドカードを使用しての給油価格を安く設定し、一人でも多く確実に給油をしてもらえる顧客を確保しようという、ガソリンスタンドの戦略から生まれた商品が、ガソリンスタンド専用プリペイドカード。

　また、プリペイドカードはクレジットカードのような審査もなく、すぐに手に入れることができるのもポイントで、即時発行できるので、手軽に入手することが可能です。

安くても利用前には要注意！！

　安く給油できるガソリンスタンドのプリペイドカードですが、注意点もいくつかあります。

　まず前述のとおり、プリペイドカードを発行したお店でしか使用できない場合があるという点から、同じ系列のお店であっても、使えるお店と使えないお店が存在します。

　つまり、ツーリング先での給油で手持ちのプリペイドカードが使用できないという場合があるということ。そのため、プリカに大金が入っていたとしても、現金やクレジットカードなど、他の支払い方法も用意してツーリングに出かける必要があります。

　また、チャージした金額の使用期限が設けられているケースもあります。そのため、安くしたいからといって大きな金額をチャージしても、期限内にプリペイドカードを使用して給油ができなければ、チャージした金額が無駄になってしまう可能性も有るという事。

　バイクの場合、一回の給油でタンクに入る量がクルマに比べると格段に少ないため、給油する機会が少ない人は期限に注意する必要があります。

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　現金価格よりプリカ価格の方が安い理由は、先にプリペイドカードへ現金をチャージすることにより、他店での給油を阻止しようとするガソリンスタンドの経営戦略によるものが大きいようです。

　大きな金額をチャージすることによって割引率が高くなるプリペイドカードなども存在しますが、有効期限などが設定されていることにより、使い方によってはあまりお得にならないことも。

　プリペイドカードを使用しての給油を考えている場合、プリペイドカードを発行したお店や系列店以外では使用できないという点だけでなく、その他特典や給油頻度なども併せて検討する事が重要です。

Comments

[藍流頓瀬奈]

プリカにしろスマホアプリにしろ、囲い込みが目的。
ご近所の出光(元シェル)はアプリ経由でないとポンタ・楽天のポイントが利用できなくなった。
一見さんの疎外感…

[ivq********]

その店舗専用なんで!
他店舗では使えませんよ