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【フォーミュラE第8戦東京E-Prix レースレポート1】運を味方につけたバンドーンが優勝 マセラティは東京E-Prix連覇達成

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【フォーミュラE第8戦東京E-Prix レースレポート1】運を味方につけたバンドーンが優勝 マセラティは東京E-Prix連覇達成

5月17日、フォーミュラE 2024/2025年シーズンの第8戦、東京E-Prixが東京ビッグサイト周辺の市街地サーキットで開催された。昨年のワンデイ開催から2日間で2大会が行われる今年の東京E-Prix。規模も大きくなり帰ってきたフォーミュラEはヘビーウェットでのレースとなった。

賑わいを見せたFAN VILLAGE
朝から雨となった今大会だが、多くのモータースポーツファンが東京ビッグサイトに足を運んだ。2年目の東京E-Prixは、昨年以上にスケールアップ。1大会から2大会の開催になっただけではなく、ファンを迎え入れる体制も強化されている印象を受けた。

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東京ビッグサイトの東館4~6ホールがFAN VILLAGEと銘打たれ、屋内ながら広大なイベントブースに変貌。ここではさまざまな催しが展開され、関連企業のブースやライブステージ、飲食スペースにアトラクションが用意されている。

モータースポーツにおいて最も環境面に配慮しているカテゴリーだけあり、中にはこんなサステナブルな取り組みも。FAN VILLAGEにはエコカップの無料配布と給水ステーションを設置。この取り組みにより、フォーミュラEではこれまで60万本以上のペットボトルの廃棄を削減してきたという。

しっかりとしたエコカップは、東京E-Prixの限定デザインがあしらわれており持ち帰り可能。手軽で無料、尚且つエコな記念品と言える。

電動カートやシュミレーター、タイヤ交換といった体験型イベントや、リラックスしながら大型モニターでレースを観戦できるエリアなど、初めて現地観戦するファンも気軽に楽しめるFAN VILLAGE。

体験型イベントやライブイベントのコンテンツ、食の充実にユーザビリティの良さなど、ライト層のファンを離さないものが中心にあるように思える。これまで以上に参加しやすい都市型のモータースポーツとの調和性も高い。来年以降の施策と来場者の数にも注目していきたい。

雨により予選は中断!ローランドがポールポジション
生憎の雨となった第8戦は朝から雨脚が強まり、午前中に行われたFP2から難しいコンディションとなった。タフな状況のなか、好調のオリバー・ローランドがトップタイムをマーク。2位にコンマ6秒もの差をつけ、コンディションに関係なく速さを見せた。

しかし、雨脚が弱まることはなく、10時20分からスタート予定だった予選は中断。結局予選は行われず、スターティンググリッドにはFP2の結果が適応された。これによりオリバー・ローランドがポールポジション獲得となる。

ローランド曰く、当日はウェットになることがわかっていたので、フリー走行時点から上位につけることは作戦だったとのこと。チームメイトのノーマン・ナトも3番グリッドを獲得し、日産勢はトップ3に2台揃って食い込んでいる。

昨年チームの母国日本で惜しくも2位に終わった日産とローランド。難しいレースになることは変わらないが、悲願の日本での優勝達成に向け、これ以上ない結果となった。

決勝直前になると、予選に比べ雨量が少なくなるも風が強いというコンディションに。当初のスタート時刻は15時5分だったが、15時15分のスタートに変更となった。

35周のレースはSC(セーフティカー)先導でスタート。各車タイヤへの熱入れを意識しながら周回を重ねていく。4周目に入ったタイミングでセーフティカーの先導の終了と5周目からスタンディングスタートを行うことがアナウンスされた。

全車グリッドにつくとグリーンフラッグが振られレースがスタート。ローランドがトップを守り、エドアルド・モルタラ、テイラー・バーナード、ナトと続く。その後方ではセバスチャン・ブエミ、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、ミッチ・エバンスがいきなりアタックモードを使用。これは波乱が起こりやすいレースだけに、早めにアタックモードの義務を消化しようという狙いだ。

少ない電池残量が功を奏したバンドーンが優勝
いきなりエクストラパワーを得たブエミは早々に4位に浮上。350kWがプラスされた加速力は凄まじく、ブエミは8周目には2位に浮上する。

一方、トップのローランドは先頭ながら他車に比べても電気残量を残して走行。さらに2位との差を3秒にまで拡げ優位に進めていく。ブエミに抜かれたモルタラだったが、こちらもアタックモードに入りブエミを抜き返してみせた。

ローランドはアタックモードに入らずにその差をさらに拡げていく。13周目、昨年の東京E-Prixウィナーのマキシミリアン・ギュンターがターン15でストップ。一度イエローがだされたが、すぐに赤旗が掲示された。各車一時ピットに戻り再開を待つことに。オーダーはローランド、ブエミ、バーナード、ナト、ロビン・フラインスというトップ5。アタックモードを使わずにギャップを築いていたローランドには厳しい展開となってしまった。

一方、赤旗中断前に唯一ピットインし、エネルギーチャージを行ったストフェル・バンドーンは周回遅れから同一周回に戻りロスタイムを無くすことに成功。エネルギーが保てば、優勝の可能性も見えてきた。

暫しの中断の後、レースは15周目からスタンディングスタートで再開。2度目のスタートもローランドがトップを守り、再びリードを築いていく。そして17周に1度目のアタックモードを消化するも変わらずトップを守っている。

日産陣営はエネルギーチャージのため、ナトをピットに呼ぶ。そして24周目にはトップのローランドもピットインしエネルギーチャージを行った。ローランドはピットイン組の2位、8番手でコースに復帰した。ピット組の最上位であるバンドーンは、実質トップとなる。

28周目に全車ピットインが完了し、トップはバンドーン、2番手にローランド、3番手にはバーナードがつけている。バンドーンとローランドとの差は19秒差。懸念されていた電池残量はローランドとほぼ同じであることから、バンドーンがかなり有利に。

残り4周時点でアディショナルラップが3周であることがアナウンスされるも、バンドーンは安全マージンを築いており独走。戦略が見事にハマったバンドーンが最後までレースをコントロールし優勝を果たした。

バンドーンにプレッシャーをかけるため、終盤プッシュする場面もあったローランド。その影響もあり、ファイナルラップではバーナードに迫られるもなんとか2位に入った。昨年同様ポールから2位という結果に終わったが、チャンピオンシップではさらにポイント差を拡げた格好だ。悲願の優勝は翌日の第9戦に持ち越しとなった。

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文:Webモーターマガジン 河村大志

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