■巨人のような!? 個性的なスタイルのモデルが多数登場
突如出現した「巨人」と、それによって滅亡の危機に瀕している「人類」の壮絶な戦いを描いた作品「進撃の巨人」。2009年から漫画で連載されていた本作ですが、2013年に放映されたアニメ版放映によって爆発的な人気を誇りました。
「ピーキーすぎてお前にゃ無理だよ!」 あの名作SF『AKIRA』のバイクが公道に!?
中世や近世ヨーロッパのような雰囲気の漂う映像に、突如あらわれた「巨人」のビジュアルや、漫画版ゆずりの容赦ないシーンと数々の謎は、多くの視聴者を虜にしました。
ムーブメントとなったアニメ版「進撃の巨人」が放映された時期に、日本ではどのようなバイクが発売されていたのでしょうか。今回は、国産各メーカーから5車種をピックアップして紹介します。
●スズキ「GSR250S」(2014年発売)
スズキ「GSR250S」は、進撃の巨人のテレビ放送が始まった翌年の2014年に発売されたバイクです。
同社最強と言われるバイク「ハヤブサ」、そのネイキットモデル「B-KING」を彷彿とさせ「GSR250」を、よりツーリング向けに振ったモデルともされています。
ハーフカウルが装備されているため防風効果が高く、ハンドル位置も絶妙で快適なライディングができます。また、エンジンはロングストロークタイプでトルクが豊かなため、スムーズな走りができるモデルです。ツーリング主体にバイクを使う人にはうってつけのバイクといえるでしょう。
●ホンダ「400X」(2013年)
ホンダ「400X」は、アニメ「進撃の巨人」のアニメ放映が始まった同年に発売されました。
400Xは、同時期に登場した同社の「CBR400R」や「CB400F」と共に、「New FUNdamental Concept」にもとづき開発されました。エンジンやシャシーを共通とするこれら「3兄弟」とも呼ばれ、400Xはそのなかでもクロスオーバータイプのポジションを担っています。
低回転域のトルクを重視したエンジンを搭載するとともに、自然な乗車ポジションをとれるスタイルもあわせもつため、非常に扱いやすくなっています。市街地や郊外だけでなく、オフロード走行までオールラウンドにこなすモデルです。
●ホンダ「ZOOMER-X(ズーマーX)」(2013年発売)
ホンダ「ズーマーX」は、「400X」と同様に、アニメ「進撃の巨人」放映開始と同年に発売されました。
シート下のフリースペースが外観上の大きな特徴で、サイドとフロントにカバーがなく、遊び心豊かなデザインになっています。
また、PGM-FIを採用した110ccのSOHC単気筒エンジンを搭載したことで低・中回転域のトルクが豊かになっており、あわせて無段変速のミッションを採用したことで、スクータータイプと同様気軽に乗ることができるモデルに仕立て上げられています。
●ヤマハ「TRICITY 125」(2014年発売)
ヤマハ「TRICITY 125」は、アニメ「進撃の巨人」放映の翌年である2014年に発売されたバイクです。
フロント2輪+リア1輪という3輪モデルであるため、安定した走行ができるということが最大の特徴です。それだけでなく、ヤマハ初となるリーニング・マルチ・ホイール(LMW)が採用されており、フロントの2輪が車体にあわせて傾くことで段差などをスムーズに乗り越えることができます。
タレントの大島優子さんがこのバイクのCMに出演していたことでも知られ、魅力も豊富なバイクです。
●スズキ「バーグマン200」(2013年発売)
スズキ「バーグマン200」は、アニメ「進撃の巨人」放映開始と同年に発売されたバイクです
手頃なサイズのスクータータイプのモデルとして、コンパクトなボディが特徴的です。一方でシート下にはフルフェイスのヘルメットが2つ入る収納スペースも確保されています。
搭載されたのは199ccで最高出力14psの水冷単気筒エンジン。ライバル車が150ccエンジンだったのと比べると、動力性能に余裕があります。また、燃費重視のライダーへ向けてエコ・ドライブ・インジケーターを装備しており、エコな走行をアシストしてくれるバイクです。
※ ※ ※
アニメ「進撃の巨人」が放映時に発売されたバイクは、個性的な外観をもつ車種が少なくありません。発売時期が現在に近いため投入されている技術も高く、年々強化されている排ガス規制にも対応し現在まで販売が続いているものもあります。
特に「TRICITY MW125」は、これまで登場した「バイク」の概念を覆す外観をしており、一度見れば、巨人と遭遇した人類のような気分を味わえるかもしれません。
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