3段階に分けて発表
フェラーリは、初のEVモデルについて10月9日に一部情報公開し、来春に正式発表する予定だ。
【画像】V12搭載のオールロードなフェラーリ【プロサングエを写真で見る】 全15枚
同社CEOのベネデット・ヴィーニャ氏は第1四半期決算発表で、EVの「技術的な心臓部」の詳細を投資家向けイベントで発表すると述べた。
情報公開は3段階に分けて行われる予定で、最初の10月の発表ではEVの基盤となる部分、特にパワートレインが紹介されると予想されている。
ヴィーニャ氏によると、来年初めにインテリアを披露し、春には完全公開するという。納車は2026年末に開始される見通しだ。
10月は、フェラーリが新型ハイパーカーのF80を発表してからちょうど1年というタイミングだ。F80の納車は今秋に開始予定のため、マラネロにとって特に忙しい時期となるだろう。
フェラーリは2025年内に6車種の新型車を投入する予定で、最近発表された新型296スペチアーレもその1つだ。さらに、ローマとSF90ストラダーレの後継車も今年後半に登場する見込みだ。
初のEVは「楽しい」クルマへ
ヴィーニャ氏は以前、AUTOCARの取材に対し、フェラーリ初のEVはすでに数千kmの公道テストを完了しており、顧客が「存分に楽しめる」ように「正しい方法」で製造すると約束した。
どのようなモデルになるかはまだ詳しくわかっていない。欧州では最近、マセラティ・レヴァンテのボディを改造したテスト用車両が目撃されている。とはいえ、サイズやシルエットがレヴァンテと似たものになるかどうかは不明である。
注目すべきは、プロサングエの開発時にレヴァンテをベースとしたプロトタイプを製作し、テスト走行を行っていたことだ。両車は根本的に異なるモデルであるが、最低地上高が高いことや後部座席を備えていることなど、類似点はいくつかあった。
ヴィーニャ氏は新型EVについて、フェラーリの既存顧客と新規顧客の両方にアピールできるだろうと述べた。
「特に決まったパターンというものはありません。人々がフェラーリを買うのは、とても楽しいからです。A、B、C、D、あるいは単一の要素が理由でフェラーリを買うのではありません。さまざまな要素が組み合わさっているのです。当社は適切な方法でEVを作ります」
「プロトタイプはすでに数千kmを走行しており、また当社には非常に優秀な顧客、つまりテストドライバーがいます。フェラーリの最初の顧客はテストドライバーです。彼らは運転経験が豊富で、クルマ同士を容易に比較することができます。これは当社にとって重要な指標となります」
ロイター通信の報道によると、新型EVの価格は50万ドル(約7200万円)からで、2台目のEVモデルもすでに開発が始まっているとのことだ。しかし、ヴィーニャ氏はこの報道を「驚き」だとして、「車両価格を決めるのは、発売の1か月前です」と述べた。
主要部品は自社生産
EVは、フェラーリのマラネロ本社に最近オープンしたばかりのeビルディング(e-building)で生産される予定だ。この施設には最新鋭のラインが設置されており、2026年にEV生産を開始する。
この新しい生産ラインは、既存の2つのラインを置き換えるものではないが、同社は生産能力の拡大についてコメントを控えている。
ヴィーニャ氏は、フェラーリは将来的に純エンジン車、ハイブリッド車、EVの各モデルを展開していくが、それらの販売台数については目標で定めるのではなく、顧客の需要によって決まるとした。
「パワートレイン別に販売数を予測することは傲慢であり、顧客に対する敬意を欠く行為です。我々が(各モデルの)販売比率について話すことは決してありません」
「顧客が何を望んでいるか、どうやって知ることができるでしょうか? コンピューターがクルマを選ぶわけではありません。感情を持つ人間が選ぶのです」
フェラーリは将来的に、EV向けの高電圧バッテリー、電気モーター、アクスルなどのパワートレインのすべてをeビルディングで生産する計画だ。
主要部品を自社生産することで、ライバルと差別化を図り、すべてのモデルのサービスを継続的に提供していく狙いだ。バッテリーセルは複数のサプライヤーから調達するが、その詳細は一切明かされていない。
「市場では、LFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーへの関心が高まっていると聞きます。しかし、LFPはフェラーリには向いていません」
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