フェラーリのチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、F1第9戦スペインGPでのルイス・ハミルトンを擁護し、レース終盤にはハミルトンのマシンに「問題が出ていた」ことを明かした。また、レースのほとんどの時間において、ハミルトンはチームメイトのシャルル・ルクレールからそれほど離れていなかったことを指摘した。
バスールがハミルトンへの信頼を表明したのは、レース終了後にハミルトンが「これまでで最悪のレースだった」と主張し、「よいところはゼロ」と不満を漏らし、「ただ家に帰りたいだけだ......」と明言するなど、意気消沈して質問に答えた様子とは対照的だ。
フェラーリがランキング2位に浮上「表彰台は予想外」とルクレール。ハミルトンは予選との落差に困惑
バスールはドライバーを擁護しようと、集まったメディアに対し、「あなた方はドライバーの最初の言葉で結論を出さないだけの経験を積んでいる。論争を巻き起こしたいならそうしてもいいが、今回はそうなるはずはないだろう」と語った。
「ルイスはレースの70%で(メルセデスのジョージ・)ラッセルを上回っていた。ラッセルがひどいレースだったと言ったかどうか私は知らないが」
「ルイスはセーフティカー導入前の最後のスティントでマシンに問題を抱えたため、結果はよくならなかった。しかし彼は45周にわたってラッセルよりも前を走っていた」
バスールは、ハミルトンのスピードを落とした問題の性質について詳しく説明することはしなかったが、ルクレールが2戦連続の表彰台獲得に向けて奮闘するなかで、マシンが完全に問題のない状態ではなかったことも認めた。メルセデスのトト・ウォルフ代表がフェラーリのオイル漏れについて言及していたと聞かされたバスールは、「もう一方のマシンにも小さな問題はあったが、オイルの問題ではなかった。その話がどこから出てきたのか私にはわからない」と述べている。
ハミルトンのレースを分析すると、彼にはルクレールに匹敵するペースがなかったことは明らかだ。それが、10周目にチームメイトを先に行かせるようにハミルトンが指示された理由だった。ハミルトンは、ユーズドのソフトタイヤでレースをスタートし、16周目に使用可能な唯一のミディアムタイヤに履き替えた。その後46周目の終わりにピットインし、中古のソフトタイヤに交換。その時点で、ルクレールから19秒遅れていた。
一方、ルクレールは最終スティントに向けて2セット目の新品のミディアムタイヤを履いていたが、当初はハミルトンの方が速いラップタイムを記録していた。52周目までに2台のフェラーリの差は13.3秒まで縮まったが、突然ハミルトンがペースを失い、セーフティカーが出るまで1周あたりほぼ1秒ずつスピードを落とした。
ハミルトンの相対的なペースは、最後のスティントでソフトタイヤを履いてもルクレールと同等にはならなかった。また、より新しく速いタイヤを履いたニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)がハミルトンを抜き、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のペナルティにより5位となった。原因不明の問題が発生するまでは、ルクレールとの差は恥じるほどのものではなかったのは明らかだが、より速いチームメイトのために道を空けるよう再度指示され、さらに最後から2周目にヒュルケンベルグに追い抜かれたハミルトンは、士気のくじけた様子で敗北主義的な言葉を発したため、バスールはふたたび彼を擁護せざるを得なくなったのだった。
[オートスポーツweb 2025年06月04日]
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