当時の英AUTOCARの記事とともに振り返る
欧州の自動車メーカーが電動化と激しい競争に苦戦する中、欧州連合(EU)首脳は最近、小型で低価格な新しい車両規格の導入を検討中だ。
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「Eカー」と呼ばれるこの規格は、1949年に生まれた日本の軽自動車規格から着想を得ている。
戦前の日本は自動車普及率で欧米諸国に大きく遅れを取っていた。国内での生産は行われていたが、オートバイと三輪トラックがメインで、年間生産台数はピーク時でも1万5000台にとどまった。
商業輸送の主力は依然として牛車であり、個人の移動手段としては自転車が急速に普及しつつあった。国産車は高価で、数も少なかった。
第二次世界大戦に敗れた後の連合国占領下で、日本は自動車製造を禁止された。とはいえ、長期にわたる絶え間ない空襲で産業基盤がほぼ壊滅状態だったため、製造能力はほとんどなかった。
状況が変わったのは1948年、朝鮮戦争が勃発した時だ。連合国は日本への重油と鉄鉱石の輸入量を増やし、自動車製造に必要な資材の供給が増えた。そして1949年10月、通商産業省(現:経済産業省)は自動車産業基本方針を発表し、資材配給制を廃して企業の合理化を促した。
商業化が難しかった初期の軽自動車
当時、横浜在住の若きAUTOCAR読者、ウチヤマ・イサム(Isamu Uchiyama)さんからいただいた手紙は政府支援の必要性を如実に伝えている。「戦争で荒廃した国々の中で、自動車技術復興の最後尾にいるのは日本のようです。日本人としてこの10年の遅れを嘆かわしく思います。その理由は周知の通りです。創造的才能の欠如、未熟な技術、劣悪な原材料。たとえ設計者が理想的なモデルを考案しても、工場設備がその生産に追いつきません。しかし、日本は自動車の国です。今日の交通状況はかつてないほど混雑しているのです」
1949年の車両規則の改正により、安価で軽量な「軽自動車」という新たなカテゴリーが創設された。しかし、実際にこの規格で生産された四輪車は存在しない。1950年の改正で二輪・三輪・四輪車両が区分され、車体サイズが全長3m、全幅1.3m、全高2.0mに拡大された後、1951年の改正で最大排気量が360ccに引き上げられて初めて現実のものとなったのである。
こうして、最初の軽自動車は1952年に登場した。三輪車メーカーの中野自動車工業が三菱製エンジンを用いて開発した、小さな2人乗りの『オートサンダル』である。
もう1つ、この時期に登場した先駆的な車両が、1954年の『フライングフェザー』だ。元ダットサンの技師が設計し、住江製作所が生産した。
しかし、その後数年間で販売されたオートサンダルはわずか200台、フライングフェザーは48台に過ぎない。
弾みがついたのは1955年5月のこと。日本経済を新たな形で再建する政策の一環として、通商産業省が「国民車育成要綱案」を発表したのだ。
この構想では、2~4人乗り、100kg以上の荷物積載能力、最高速度100km/h以上、燃費30km/L以上、排気量350~500cc、車両重量400kg、月産2000台、販売価格25万円以下の自動車が求められた。
困難な課題に立ち向かった国内メーカー
当然ながら、ほとんどの企業はこれを達成困難な要求と考えた。特に政府の開発補助金が一切ない状況ではなおさらだった。しかし、この課題に真正面から挑んだ企業があった。旧中島飛行機の一部を母体として新設されたスバルである。
1958年にスバル『360』を試乗したAUTOCAR英国編集部は、次のように評した。
「サスペンションは一流で、称賛に値するほどしなやかだ。しかも、かなりのホイールトラベル量があるにもかかわらず、安定性を損なうことはなく、ロールもほとんどない。小さなエンジンは非常に滑らかで、決して騒がしくなく、非常に力強い」
唯一欠点として挙げられたのは、トランスミッションがシンクロメッシュ式ではなく、運転に不慣れなドライバーには扱いにくいということだった。
同年、本格的な軽商用車も登場した。スズキ・スズライトをベースにしたバン仕様だ。
スバル360は瞬く間に大ヒットし、スズキ・スズライトと並んでマツダ、ダットサン、三菱といった競合他社の挑戦を受けた。その結果、軽自動車の販売台数は1955年のわずか48台、1958年の1102台から、1960年には7万7632台へと急増した。
そして、普通車が広く普及するようになってからも軽自動車の需要は高く、今日に至るまで日本の重要な、そして愛される存在であり続けている。
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