放火で燃えてしまったバイクに保険は適応可能?
どんなに大切に保管していても、自然災害や火災など、予期せぬアクシデントでバイクを失ってしまう可能性はあり得ます。
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総務省消防庁の情報によると、令和元年中の出火件数は3万7683件。前年に比べると減少傾向にあるようですが、それでも多いことに変わりはありません。また火災の出火原因として「たばこ」、「コンロ」なども挙げられますが、「放火(疑いも含む)」が長年上位に挙げられ、悪意を持った第三者によって大切な愛車が燃やされる事件が多発しているのが現状です。
ではもし放火が原因でバイクが燃えてしまった場合、保険は適用されるのでしょうか。
結論から言うと、放火でバイクが燃えてしまった場合、火災保険が適用される可能性があります。
火災保険は建物や物品の火災損害に対するものなので、バイク自体の火災損害に適用されないことがほとんどですが、放火は第三者による犯罪であり、バイクの持ち主が放火を予測することはできません。そのため、火災保険が適用される可能性が出てきます。
ただしこれは、バイクの大きさが125cc以下の場合。なぜなら、125cc以下のバイクは原動機付「自転車」として「家財」に含まれるため。それ以上の排気量となると、家財扱いにはならない為、放火であっても保険を使いたい場合はバイク専用の任意保険に加入する必要があるでしょう。
なお火災保険に加入していたとしても、被保険者や契約者に過失があった場合、補償は適用されません。例えば、被保険者または契約者が自分で火をつけた場合は法令違反となるため、当然保険金が支払われることはありません。
バイクが燃えてしまった場合に火災保険を使用する手順とは
ではもしバイクが燃えてしまったら、どういった手続きを踏めばよいのでしょうか。
まずは、警察と保険会社にバイクが燃えてしまったことを連絡します。
基本的には何が原因でなぜ燃えてしまったのかを伝えなくてはなりませんが、原因不明な場合はそのまま伝えましょう。
また必要な書類など、分からない事はすべて保険会社へ確認しておくと安心。保険会社に連絡をしたら修理業者への見積もり依頼をし、保険金申請書や事故状況説明書を作成します。損害明細書はもとより、印鑑証明書や住民票などの必要書類を事前に把握しておき、早めに用意しておくとスムーズに手続きを進めることが可能です。
バイクがどの程度、損傷しているのかがわかるように、写真も撮っておくとよいでしょう。全ての書類が用意できたら、保険会社へ書類を送付します。
ただし報告をして書類を全て送ったからといって、すぐに保険会社から保険金が振り込まれる訳ではありません。
放火の疑いがある場合などは、保険会社から鑑定人が派遣される場合もあります。状況や損害の原因などの調査がおこなわれ、調査の結果、故意や法令違反ではないことが認められた場合に、保険金が支払われる流れです。
なお、自然災害によってバイクが故障してしまった場合は、火災保険ではなくバイク保険に入っておくとカバー可能。ただし、バイク保険によっては事故での損害のみの補償となっており、自然災害は補償されない場合もあります。
そういった場合は特約として自然災害に対する補償をつけることができるため、保険に加入する際に確認しておきましょう。
また、自然災害とはいえ地震や噴火による大規模な被害は補償されないことがほとんど。一方で、近年多発している雹被害などは「落下物・物の飛来」にあたるため、車両保険で補償される可能性が高いです。
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みんなのコメント
Bなんとかとか飛んで火に入る夏の虫だっけ?よく燃えてるよね…