日常を楽しむフェラーリの新型ロードカー
またもフェラーリからニューモデルが誕生しました。その名を「アマルフィ」といいます。
【画像】エレガントな新型フェラーリ世界初公開! 「アマルフィ」を写真で見る(30枚)
アマルフィは実質的に「ローマ」の後継モデルに位置づけられています。
つまり、フェラーリのロードカーのなかではもっとも穏やかな性格で、走りだけでなく日々の暮らし=ライフスタイルも楽しむためのモデルです。
だからといってスポーティな走りができないわけではありません。フロントに搭載される排気量4.0リッターのV8ツインターボエンジンは、ローマより20ps増えて640psを発揮。最高速度こそ320km/hで変わりませんが、0−100km/h加速は3.4秒から3.3秒へ、0−200km/h加速は9.3秒から9.0秒へと確実に速くなっています。
こうした動力性能がもはや日常的に不必要なレベルにあることはいうまでもありません。
ただし、1950年にF1が発足した当時から現在にいたるまで、唯一参戦し続けている自動車メーカーのフェラーリにとって、新型車が旧型のパフォーマンスよりも劣っているというのは受け入れがたいことであるはず。したがって、こうした性能の向上は、ブランドとしてのプライドをかけて実現しているといってよさそうです。
また、フェラーリが誇るABS evoが搭載されたこともローマからの進化点といえます。
これは、ABSの制御に6軸センサーを用いて、特に滑りやすい状況で最大限の制動力を確保するのに役立つ技術です。
一般的なABSが上下、左右、前後の3方向に関する加速Gを検出してこれをブレーキ制御に役立てているのに対して、ABS evoに用いられる6軸センサーはこれらにくわえてピッチ、ロール、ヨーという3軸の回転モーメントを計測することにより、1本1本のタイヤの接地状態をより緻密に検出。この結果をブレーキ制御に役立てることで、1輪だけが浮き上がりかけているような状況にも適切に対処し、残る3輪で最大限の制動力を引き出そうとする点にABS evoの最大の特徴はあります。
なお、ABS evoが初めて投入されたモデルは「296GT/296GTS」で、その後は「プロサングエ」にも搭載され、さらなる進化が図られたといいます。
基本的なボディサイズは、全長が4mm長くなったことを除くとホイールベースを含めてローマとまったく同じ。車重はローマよりも2kgだけ軽くなって1470kg(乾燥重量)となりました。
このため、室内の広さも数値的にはローマをまるで変わらないそうですが、実際に運転席に腰掛けてみると、なんとなくローマよりも広々しているように感じられます。
デザイナーに取材したところ、センタートンネル上面の幅が少し狭くなると同時に、センタートンネルがダッシュボードに向けて迫り上がっていったローマに対し、アマルフィではそのまま水平に伸ばすことで乗員に与える圧迫感を減らし、広々とした印象を与えているとの回答を得ました。
日本では3000万円前後になる予想
エクステリア・デザインは典型的なフロントエンジン・スポーツカーのプロポーションで、ロングノーズとショートデッキが特徴的。
したがってローマと共通している部分も少なくありませんが、じっくり眺めていると、量感豊かでクラシックなスタイリングのローマに対して、アマルフィはよりスッキリとしていて未来的なデザインのように思えてきます。
これは個人的な意見ですが、フロントフェンダーの“峰”やボンネット上のセンターバルジ(ボンネット中央の盛り上がりのこと)はいずれもアマルフィのほうが穏やかで、フロントセクション上面はよりフラットに見えます。
いっぽうで、リアフェンダーの膨らみはローマもアマルフィも同じようにたっぷりとした量感に仕上がっていますが、アマルフィではドアの途中からリアフェンダーに向けた膨らみが始まっていて、リアセクションのボリューム感が一層、強まっているように見えます。
こうしたプロポーションの微調整にくわえて、前後ライト周りの造形を一新したことで、アマルフィのデザインはより未来的な印象を与えることに成功しているように思えます。たとえばフロントのライト類は水平に伸びた細くて黒いバンド内にすべてを収めることでスッキリとした印象を与えています。リアも同様に細くて黒いバンドを水平に伸ばすと同時に、ローマと似た4灯式テールライトをより薄い形状に改めることで、やはり未来的なイメージにまとめられています。
ちなみにアマルフィのイタリア国内での価格は税込みで24万ユーロからと発表されているので、日本では3000万円前後になると予想されます。
イタリアの首都であるローマから、美しい海岸で知られるイタリア南部のリゾート地にモデル名を改めたアマルフィ。その乗り味を、一日も早く試してみたいものです。(大谷達也)
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