VWの「つながるクルマ」を具現化するオンラインサービス「Car-Net」とは？

フォルクスワーゲン グループ ジャパン（VW）は12月20日、同社が推進する「つながるクルマ」を具現化する最新のコネクティビティ機能の体験試乗会を都内で開催した。「Car-Net（カーネット）」と呼ばれるこのサービスは、「Guide＆Inform（ガイド＆インフォーム）」、「App-Connect（アップ・コネクト）」、「e-Remote（イー・リモート）」の3つの機能で構成される。

オンラインを通じて各種情報が得られる「ガイド＆インフォーム」は、VICSによる交通情報、価格までわかるガソリンスタンド検索、駐車場の空き情報などを提供。またPCやスマートフォン同様にGoogle Mapsの利用が可能で、テキスト・音声入力での施設検索やルート案内、ストリートビューなどの機能を表示できる。日々更新されるGoogleの最新データを利用できるメリットは大きそうだ。なお通信費（スマートフォンのテザリングやポケットWiFiなど）はユーザー側の負担となるが、サービス利用料は3年間無料。それ以降の利用料金は検討中とのこと。

「アップ・コネクト」は「CarPlay」、「Android Auto」、「MirrorLink」に対応し、USBでスマートフォンとつないでアプリの利用が可能。「イー・リモート」はゴルフGTEなどのプラグイン・ハイブリッド車専用サービスで、バッテリーの充電状況や走行可能距離の確認、出発時刻に合わせたエアコンのオン・オフなどがスマートフォンやPCから行える。

VWでは、昨年に世界で1100万台を超えたという「コネクテッドカー」は今後も大幅に増え続けると見ており、現状で日本導入モデルの40％というガイド＆インフォーム対応車を順次増やしていく見込みだ。また会場ではジェスチャーコントロール機能をもつ9.2インチ大型ディスプレイを使ったデモも行われ、近い将来の導入も予告された。