1月30日、ついに正式発表となったジムニーノマド。なんと発表4日後の2月3日15時45分、スズキは「ジムニーノマドのご注文停止のお詫び」のリリースを公開し、ジムニーノマドの受注停止とともに、約5万台の受注があったことを発表した。まさかこんなに早く受注停止になるとはビックリだが、1月30日の発表直後に自動車ライターがジムニーノマドを買いに行ってきた。見積書の中身はどうだったのか? 納期はいったいいつになるのかレポート!
文:青山勇樹/写真:ベストカーWeb編集部、森山良雄、スズキ
[ジムニーノマド]前代未聞の受注5万台!!! 発表4日で受注停止!! 売り切れる前に買いに行ってきた!!! 納期は5年か!?
【画像ギャラリー】5ドアのジムニーノマドと3ドアのシエラを徹底比較! 逆にシエラのよさが見えた!!!(6枚)
受注約5万台でついに受注停止!!!
受注停止を受けショッピングモールなどで予定していたノマドの先行展示も中止になった
ジムニーの5ドアが出るぞ出るぞと言われてから2年あまり。ついに日本でノマドが発表された。さっそく発表当日にスズキディーラーに行って予約してきた。
ディーラーのショールームに入るとノマドの予約と思われるお客さんで席は埋まっていて電話が鳴りっぱなしという状態。対応してくれた営業マンも開口一番「一時サーバーダウンしてしまいました。ノマド・バブルですね」と興奮気味。
ノマド購入の意思を伝え、さっそく見積書を作成してもらった。選んだのは4ATのシフォンアイボリーメタリック/ブラック2トーン(メーカーオプション)。車両本体価格は275万円+5万5000円=280万5000円。これにディーラーオプションは表のとおり、計27万5220円。
■ジムニーノマド見積書
●ジムニーノマド、4AT=275万円
●シフォンアイボリーメタリック/ブラック2トーン=5万5000円
●税金・登録諸費用=22万660円
※自動車税は登録月に変更あり。希望ナンバーなし
●付属品合計=27万5220円
●ドアバイザー=1万6500円
●フロアマット(ジュータン)=1万3200円
●ETC車載器(ビルトインタイプ)=1万5400円
●ドライブレコーダー(前方・後方録画用)=5万600円
●6.8インチディスプレイオーディオ(パイオニア)=8万3600円
●バックアイカメラ=2万5400円
●アンテナ変換ケーブル=3080円
●アタッチメント=3080円
●本体価格計=21万870円
●付属品取り付け費=6万1600円
●ETCセットアップ作業=2750円
現金支払価格=330万880円
これに税金・登録費用の22万660円を合わせる乗り出し価格は330万660円! ボディコーティングなし、メンテパックなしでの見積り。ちなみにオプションを全く付けない諸費用込み乗り出し価格は298万8600円。
フロアマットやセットアップ込みETCの4万1250円を含む諸費用込みの乗り出し価格は308万円6302円。実質年率3.9%の5年の残価設定ローンの場合は、60回均等払いで月々4万900円、60回目の最終支払額が102万円。
ナビは普段スマホナビを利用することが多いのでディスプレイオーディオを選択した。純正ナビ(すべてディーラーオプション)ケンウッド製7インチの14万1900円からパイオニア製9インチのスタイリッシュナビの24万7500円まで6種類用意されている。もちろんコストを抑えたいなら量販店で購入することをお勧めする。
フルフラットになるラゲッジボード付きラゲッジボード。価格は2万9700円
このほか、荷室をフルフラットにしたいなら2万9700円でラゲッジボード付きラゲッジボックスがオススメだ。といっても荷室はフラットになるものの、シートの座面、背もたれがシエラに比べると肉厚のため、後席を倒しても後席の背もたれはフルフラットにならない。荷室+後席の背もたれを倒した状態がフルフラットになるシエラとは違うので要注意。
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予約殺到で2月3日には約5万台受注! 納期は3年以上か!?
約5万台の受注台数。納期はいったいいつになるのだろうか?
さて、一番気になるノマドの納期。すでに1月30日時点で営業マンの話では「ノマドの受注台数は2万台を超えました。おそらく週末の2月1、2日の両日で3万台を超えるのは確実でしょう」とのことだったが、その後2月2日の夕方に改めて予約状況を聞いてみたが「4万台超えたかもしれません」とのこと。
……この分じゃ納期はご、5年か!? と思っていたところへ、2月3日15時45分、スズキからの受注停止および約5万台受注の一報が入った。ええぇ、マジか~!
ノマドの月産目標台数は1200台。受注約5万台だから単純計算すると、約3.5年。これは発売当初のジムニー、ジムニーシエラを大きく超える人気ぶりで、ランクル300の納期4年に次ぐ勢いだ。
過去をさかのぼってみよう。2018年7月5日に発表発売となった新型ジムニーは、当初年間販売目標台数1万5000台(月販1250台)、新型ジムニーシエラは1200台(月販100台)だった。
ジムニー、ジムニーシエラ発表当時の模様
当サイトの当時の記事を探してみると、発表数日で発表後1カ月でジムニーが1万5000台、ジムニーシエラが5000台と合計2万台以上の受注。その後も収まらず、2018年9月にはジムニーが2万台、ジムニーシエラは1万台を突破し、発売1カ月後の納期はジムニーが1年半、ジムニーシエラは2年半~3年と書いてあった。
スズキは受注殺到を受けて2019年1月をめどに生産ラインを増設し、月産能力を1.5倍の7000台に引き上げて長納期化に対応とも書いてあった。
そうしたこともあって、ここ2年の年間販売台数は2023年がジムニー3万9910台(月販平均3326台)、ジムニーシエラ2万6388台(月販平均2199台)、2024年がジムニー4万1406台(月販平均3450台)、ジムニーシエラ2万5848台(月販平均2154台)と大幅に増えていた。納期はジムニーが半年~1年、シエラは1年~1年半、長くても2年だった。
ノマドがこんな状態ならば、シエラに流れる人も出てくるんじゃないかと思い、シエラの納期はどうなっているのか営業マンに聞いてみた。
「当初は1年半ほどでしたが、今、シエラのMT車は6カ月、AT車は10カ月ほどでしょうか。ジムニーはMT、AT問わず1年ほどです。あくまでも目安となります。納期が長くなりそうなノマドから、シエラに流れるお客様が増えそうな気がしています」とのこと。
筆者の予約したノマドの納期はいつになるのか? 実は機転を利かせて(?)発表日に予約すると納期が遅くなると予想し、年明け早々にスズキディーラーにノマド購入の意思を伝えていた。
その際、営業マンからは「シエラを予約したお客様にノマドはいかがですかと優先的に声をかけています。シエラから切り替えた方から順次納車していきますので、シエラを予約した後、ノマドの受注が始まったら切り替えると納期が早くなると思います」と聞いたので予約金20万円を支払い、シエラを予約した。
それでも営業マンは「各都道府県の販売店にどう振り分けられるのかわからないので納期は正直まだわかりません」とのことだった。SNSの情報では、シエラからの切り替え組だと最短3カ月、後発組で6カ月以上、一元さん(初めて訪れた)で2年以上と書き込みがあったがもちろん確かな情報ではない。
ノマドの予約に関しては、基本的に先着順で抽選なし(地方によっては異なる場合も)。転売禁止の誓約書は書かされるものの、下取り車や残クレ、ボディコーティング、メンテパックといった縛り(抱き合わせ販売)は今回ないようだ。
【画像ギャラリー】5ドアのジムニーノマドと3ドアのシエラを徹底比較! 逆にシエラのよさが見えた!!!(6枚)
これほどの予約受注が入ったことでノマドは増産されないのだろうか?
ジムニーノマドの受注停止を受けてシエラに流れる人もいそうだ
まさに「ノマド・バブル」、日本はやっぱり5ドア信仰が強く、3ドアより圧倒的に5ドアが人気なんだな、というのを改めて感じる。では、約5万台受注が入ったので、増産されないのだろうか?
ジムニー5ドア(日本はノマド)は、インドのグルガオン工場で生産され、インド市場だけでなく、南アフリカや中南米にも輸出されている。ジムニー5ドアはインドでは2023年6月に発売され、発売当初は4万台以上の予約受注が入り、納期は1年以上だった。
現在、インド市場ではジムニー5ドアの販売台数は落ち着いているので、日本への輸入台数1200台を大幅に増やしてくれることを期待したい。
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