現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「これが日本最速のプロボックスだ!」筑波を1分7秒で周回する仕事グルマ!?

ここから本文です

「これが日本最速のプロボックスだ!」筑波を1分7秒で周回する仕事グルマ!?

掲載 更新 51
「これが日本最速のプロボックスだ!」筑波を1分7秒で周回する仕事グルマ!?

筑波で堂々の1分7秒912をマーク

心臓部はハイコンプNA仕様で150馬力!

「これが日本最速のプロボックスだ!」筑波を1分7秒で周回する仕事グルマ!?

これまでプロボックス&サクシードでの筑波最速タイムは、2018年12月のJPSC(全日本プロボックス/サクシード選手権)で記録された1分7秒824。ハートアップワールドのプロボックスでターザン山田がマークしたのだが、NAでなくボルトオンターボ仕様(ヴィッツターボ純正タービン改ハイフロー仕様)だった。

しかし、今回紹介するプロボックスは、NAのままで1分7秒912をマークしているのである。手がけたのはテクノプロ・スピリッツ。細部を見ていこう。・

エンジンはフルチューン仕様だ。ピストンは1NZ-FXE純正に交換。JUN製256度カムの装着に合わせてバルブリセスを彫ったことで、圧縮比は13.5:1から12.8:1程度となる。コンロッドはJUN製I断面をフルフロー加工。クランクシャフトはフルバランス取りが施される。インジェクターは容量に余裕を持たせるため、2ZZ-GE純正340ccを流用する。最高出力は推定150psだ。

スロットルボディはこれまでの1ZZ-FE純正から、バルブ径が大きい2ZZ-GE純正に変更。それに合わせてサージタンクも作り直され、大容量化と内部のファンネル化が図られる。これで吸気効率とレスポンスを大きく改善。

デフィ製タコメーターやPLX製A/F計がセットされたダッシュボード。ステアリングホイールはモモ製ディープコーンタイプに交換される。サーキットでタイムアタックもするが、基本は仕事グルマのため軽量化はなし。トヨタ純正ナビも装着されている。

ステアリングコラム上にセットされたデフィスポーツディスプレイF。エンジン回転数や水温、吸気温などを表示させる他、ラップタイム計測機能も装備。さらに、背面にUSBメモリを接続することで走行データのロギング(PC専用ソフトでの再生や解析)も可能になる。

ミッションはプロボックス純正1~2速ギヤと、MR-S純正3~5速ギヤを組み合わせた流用クロス。ノーマルに比べて2~3速が近くなり、3~5速がローギヤード化される。さらに、ファイナルギヤもノーマル4.1から4.3に変更。菅生で5速まで使い切るレシオに設定される。

アクセルペダルはRAZO製に交換。フロアにはフットプレートが確認できる。フットレストは「バータイプがしっくりこなかったからMR-S純正を付けてみた」とスピリッツ熊倉代表。プレートタイプのフットレストを装着するプロボックスは初めて見た!

足回りはMSGアクティブ碓氷SPLIIに前ベステックス(16kg/mm)、後アイバッハ(14.7kg/mm)のスプリングという組み合わせ。アーム類は前後ともフルピロ化が図られる。また、フロントブレーキはキャリパー、ローターともにMR-S純正(ヴィッツRSも同じ)を流用して容量アップ。ホースはキノクニのスチール製に交換される。

ホイールはレイズ製15インチで、前グラムライツ57G(8J+28、15mmスペーサー使用)、後イタル(7J+35)を装着。いずれも195/50サイズのアドバンA052が組み合わされる。

この仕様で筑波のバックストレートエンドでは4速7800rpm吹け切り、計測ポイントでの最高速はノーマルを10キロほど上回る147~148キロに達する。ちなみに、筑波ではバックストレート速度が10キロ上がると1秒タイムアップすると言われていたりする。「NAで7秒台なら十分でしょ」とのこと。

このところ菅生も走るようになり、最終コーナーの上りに合わせて5速フルクロス化が図られたプロボックス。すでに1分47秒台をマークしているが、まだタイムアップの余地は大きいという。

筑波でも菅生でも過給機チューンドに肩を並べるタイムをキッチリ出しているテクノプロ・スピリッツ号は、今“日本一速いプロボックス”という称号が最も相応しい1台であることは間違いない!

TEXT&PHOTO:廣嶋KEN太郎

●取材協力:テクノプロ・スピリッツ 埼玉県川越市小中居945-1 TEL:049-235-4886

こんな記事も読まれています

845万円のトヨタ「超すごいヤリス」発売! 斬新デザインの反響は? 各100台限定の進化した“GRヤリス”展示も
845万円のトヨタ「超すごいヤリス」発売! 斬新デザインの反響は? 各100台限定の進化した“GRヤリス”展示も
くるまのニュース
美しいフレームラインで構成された電アシ「ZORO.」 CYCLE MODE TOKYO 2024/名古屋MCSに出展
美しいフレームラインで構成された電アシ「ZORO.」 CYCLE MODE TOKYO 2024/名古屋MCSに出展
バイクのニュース
【MotoGP】ヤマハで適応道半ばのアレックス・リンス、クアルタラロとは「なにか違うこと」が必要と実感
【MotoGP】ヤマハで適応道半ばのアレックス・リンス、クアルタラロとは「なにか違うこと」が必要と実感
motorsport.com 日本版
メルセデスAMG『G63』に改良新型、585馬力ツインターボを電動化
メルセデスAMG『G63』に改良新型、585馬力ツインターボを電動化
レスポンス
ENEOSなど3社、EVのバッテリー交換ステーションを京都に開設 最短5分で交換
ENEOSなど3社、EVのバッテリー交換ステーションを京都に開設 最短5分で交換
日刊自動車新聞
ルノーはベストセラーモデルに新風を吹き込む 新型「クリオ」の全情報とドライビングインプレッション!
ルノーはベストセラーモデルに新風を吹き込む 新型「クリオ」の全情報とドライビングインプレッション!
AutoBild Japan
伊豆縦貫道「最南端区間」開通で「25分短縮」も!? 全通まで大詰め 河津~下田の「危険な山道」解消から1年「驚きの効果」とは
伊豆縦貫道「最南端区間」開通で「25分短縮」も!? 全通まで大詰め 河津~下田の「危険な山道」解消から1年「驚きの効果」とは
くるまのニュース
フォルクスワーゲン・グループ 自動運転、自律走行分野でモービルアイとの協力関係強化により、高レベルな機能へ加速
フォルクスワーゲン・グループ 自動運転、自律走行分野でモービルアイとの協力関係強化により、高レベルな機能へ加速
Auto Prove
2月の新車販売ランキングで軽はN-BOXだが登録車はカローラシリーズが1位! まだまだ「潜在顧客」の多いカローラが2024年は勢いを増す予感
2月の新車販売ランキングで軽はN-BOXだが登録車はカローラシリーズが1位! まだまだ「潜在顧客」の多いカローラが2024年は勢いを増す予感
WEB CARTOP
トヨタ新型「ランクル“ミニ”」はどんなモデルに!? コンパクト×カクカクの「本格SUV」登場へ! 待望の「新ランクルシリーズ」とは
トヨタ新型「ランクル“ミニ”」はどんなモデルに!? コンパクト×カクカクの「本格SUV」登場へ! 待望の「新ランクルシリーズ」とは
くるまのニュース
ヤマハ「NIKEN GT」 2024年4月21日をもって受注を終了
ヤマハ「NIKEN GT」 2024年4月21日をもって受注を終了
バイクのニュース
ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
ドライブ中の突然の曇り問題にサヨナラ! DIYでウインドウ曇り防止 ~Weeklyメンテナンス~
レスポンス
アウディ A4/A4アバント/A4 オールロードクワトロ【1分で読める輸入車解説/2024年現行モデル】
アウディ A4/A4アバント/A4 オールロードクワトロ【1分で読める輸入車解説/2024年現行モデル】
Webモーターマガジン
SHOEI「グラムスター アバイディング」登場! 普遍のアメリカンスポーツをイメージしたグラフィックモデル
SHOEI「グラムスター アバイディング」登場! 普遍のアメリカンスポーツをイメージしたグラフィックモデル
WEBヤングマシン
全米最大の自動車取り扱いボルティモア港で貨物船が橋脚に衝突!! 前代未聞「橋の崩落事故」で日本の自動車メーカーへの影響は!?
全米最大の自動車取り扱いボルティモア港で貨物船が橋脚に衝突!! 前代未聞「橋の崩落事故」で日本の自動車メーカーへの影響は!?
ベストカーWeb
大波乱の軽乗用車市場、3カ月連続の前年割れ!(SUV除く軽自動車販売TOP15・2024年2月)
大波乱の軽乗用車市場、3カ月連続の前年割れ!(SUV除く軽自動車販売TOP15・2024年2月)
カー・アンド・ドライバー
日産が新型「小さな高級車」世界初公開! 全長4.3m級で「クラス超え上質内装」採用! “高級スニーカー”な「新型キックス」 特徴は?
日産が新型「小さな高級車」世界初公開! 全長4.3m級で「クラス超え上質内装」採用! “高級スニーカー”な「新型キックス」 特徴は?
くるまのニュース
ポルシェ新型「パナメーラターボEハイブリッド」受注開始 最高時速315km 680馬力のスーパーセダン 気になる価格とは
ポルシェ新型「パナメーラターボEハイブリッド」受注開始 最高時速315km 680馬力のスーパーセダン 気になる価格とは
VAGUE

みんなのコメント

51件
  • 高速隊にいた兄弟に、首都高で1番早い車は?って聞いたら、「プロボックス」と言っていた。
    生活かかってるからと言っていたが、それはモンスターなのは車じゃなく、ドライバーなんだと思うw
  • 高速道路をノーマルでかっ飛んでいる商用車
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

127.4172.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

37.0179.0万円

中古車を検索
プロボックスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

127.4172.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

37.0179.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村