僅差の激しいポールポジション争いが繰り広げられたF1第2戦エミリア・ロマーニャGPの予選。しかしQ1では、ハースのニキータ・マゼピンがとった行動についてアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィが憤慨するシーンがあった。
問題のシーンはQ1のセッション終盤に起こった。Q1は全20台が出走するため、Q2進出が懸かったラストアタック時はコース上が混雑する。その際はお互いがスペースを保ちながらアタックに入っていくのが基本だが、マゼピンはホームストレートでスリップストリームを使い、ジョビナッツィをオーバーテイクしたのだ。アタックを台無しにされてしまったジョビナッツィは無線で「マゼピンは何をやっているんだ」と不満を訴えた。
最終的にマゼピンと共にQ1敗退に終わったジョビナッツィは、マゼピンが開幕戦の予選でも隊列を追い越してアタックに入って非難を浴びたことを引き合いに出し、彼の印象が良くないと語った。
「これはハッキリしていることだ」とジョビナッツィ。
「僕たちは(アタック)ラップを始める時、お互いに尊重し合っているけど、彼はそうしなかった。これは予選において全く正しくないことだ。僕は最後の1周をまともに走れなかった」
ただ、ジョビナッツィとマゼピンはラストアタックに向かう隊列の後方におり、チェッカーが振られる前にアタックを開始できるかどうかギリギリの位置にいたことも確か。マゼピンはエンジニアから「プッシュしなければいけない」と指示を受けていたため、ジョビナッツィに接近する以外の選択肢がなかったと弁明した。
「F1では20台のマシンがいるから少し難しい。ひとつの区間に僕たちも含め、たくさんのマシンがいたんだ」
そうマゼピンは語る。
「皆が一斉にコースに出るんだけど、ここは全員が走るのに十分な大きさではない」
「僕たちは紳士協定について少し話をしたけど、それについては僕も受け入れている。でも残り3秒しかない状況では、アタックに行けるかそのまま終了になるかという瀬戸際でスタート/フィニッシュラインに向かっていくことになるんだ」
「だから今回のことについては問題ないと思っている。僕だって自分のアタックラップをするためにここにいるんだし、それは皆同じだと思う」
またマゼピンは、今週末も扱いづらいハースのマシンに手を焼いている印象だ。彼はFP1の終了直後に最終コーナーでクラッシュし、チーム代表のギュンター・シュタイナーからも「頑張りすぎている」と言われていた。
「このマシンは、毎周安定して走らせたり、動きをコントロールするのが少し難しい」とマゼピン。
「でもそうは言っても、これが現実なんだ。僕たちはそれを分かっているし、レースの度にクヨクヨしている訳でもない」
「チームとしてはうまくいっていると思う。僕とチームメイト(ミック・シューマッハー)はふたり共同じようなフィードバックをしている。だから僕たちは今のところの最大限を引き出して、良い基盤を作り上げていると思う」
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みんなのコメント
今もウィリアムズに迷惑かけた💢
F1には居てはいけない危険人物