かねてから、マックス・フェルスタッペンのレッドブル離脱は噂されているが、彼は本当にドライバー市場に出るのだろうか?
昨冬、4度のワールドチャンピオンに輝いたフェルスタッペンがアストンマーティンに移籍するという噂が流れた。しかしその噂は春の訪れとともに消え去り、エイドリアン・ニューウェイのコメントで改めて移籍が否定された。
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マネージング・テクニカル・パートナーとしてアストンマーティン加入後、初めてチームのウェアを身にまとって現場に現れたニューウェイは、フェルスタッペン移籍の条件としてアストンマーティンが最高のマシンを準備しなければならないと語ったのだ。そしてそれには時間がかかると付け加えた。
「このケースで言えば、彼は最速のマシンを提供すると信じることができるチームを選ぶ。つまり、マックスを惹きつけるためには、まず速いマシンを作らなくてはいけない。それ以上の夢物語を今から語っても意味がない。レースで勝てるようになるまでには時間が必要だ」
アストンマーティン移籍の噂が消えたのと時を同じくして、フェルスタッペンが次の行き先としてメルセデスを検討しているという憶測が高まった。この噂はジョージ・ラッセルの契約更新の遅れによってさらに煽られている。
実際のところは、フェルスタッペンからもメルセデスからもその兆候は見られない。その上、そもそもフェルスタッペンが本当にレッドブルを離脱できるのかも疑問符がつく状況となっている。
昨年起きたレッドブルのチーム内権力争いの結果、レッドブルとフェルスタッペンの契約は再交渉された。アドバイザーであるヘルムート・マルコがチームを離れた場合、フェルスタッペンも離脱ができるという契約解除条項が削除され、フェルスタッペンは引き換えに一定の経済的メリットを得たと推測されているのだ。
では、フェルスタッペンは契約満了となる2028年末まで、レッドブルが”確保した”と言えるのだろうか? その質問の答えは、レッドブルが新レギュレーションが導入される2026年以降、トップチームの一角を守り続けられるかどうかで決まる。
トップドライバーの契約には必ずパフォーマンスを条件とした契約解除条項があり、チームが技術的危機に直面し、パフォーマンスが低下するリスクに対する保険のようなものとなっている。
motorsport.comの調べによるとフェルスタッペンの場合、6月末のオーストリアGPまでにランキングトップ4に入っていれば、契約上チームを離脱する可能性はないようだ。
フェルスタッペンは現在、136ポイントを獲得してマクラーレンのオスカー・ピアストリ、ランド・ノリスに次ぐランキング3番手につけている。以下、ラッセルが99ポイント、シャルル・ルクレール(フェラーリ)が79ポイントで続いている。
とはいえ、期限までの3レースで何が起こるかは分からない。現状57ポイントあるフェルスタッペンとルクレールの差が一気に縮まる可能性もなくはない。
だが今週末のスペインGPを終えた時点で、フェルスタッペンがルクレールに50ポイント以上の差をつけていれば、少なくとも2026年まではフェルスタッペンがレッドブルでレースをすることになるだろう。契約解除条項を行使できないのであれば、クリスチャン・ホーナー代表と合意の上でのレッドブル離脱という選択肢はないだろう。
ラッセルの契約更新もパズルのもうひとつのピースだろう。メルセデスによると、以前からラッセルとの新契約の交渉は”スペインGPの前後に”行なわれることになっており、すべては計画通りに進んでいるという。
ラッセルの立場は非常に強い。今シーズンは開幕から正真正銘トップドライバーとしてのパフォーマンスを見せており、おそらく彼はそれに見合った給料の確保を目指しているのだろう。もちろん、フェルスタッペンが市場に出てくるのであれば、ラッセルの交渉事情も変わってくるだろうが……。
多くのドライバーが2026年までの契約を結んでいる中で、今メルセデスと契約を結ぶことになれば、ラッセルは長期的な安定を手にすることができるだろう。
2026年を見据えても、フェルスタッペンのシナリオは”現状維持”となりそうだ。
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