プラマックのホルヘ・マルティンはMotoGPカタールGPのスプリントレースで圧倒的な走りを見せ、タイトルを争うフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)とのポイント差を7点に縮めたが、決勝レースは彼にとってまさに悪夢のような結果となった。
スタートで挙動を乱してポジションを落とした後も、スプリントレースで見せたような速さはなく、マルティンは優勝したファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ)から14.819秒差の10位に終わった。
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バニャイヤが2位となったため、ふたりのポイント差は21点に広がってしまった。
マルティンは、22周のレースでスタート直後からリヤタイヤが”石のようだった”ことが原因だと語り、ミシュランに対して怒りをあらわにした。
「理解に苦しむよ。乗り方を忘れてしまったみたいだ」
「僕のスタートは見たと思うけど、リヤタイヤが石みたいでスピンし始めたんだ」
「普通はコースが汚れているとこうなる。でもグリッドだったし、そうじゃなかった。30周走ったタイヤでもそうなるけど、新品だったからそれも違う」
「何が起こったかは自分で推測できる。そこからはなんとかマネジメントしようとしたけど、どのコーナーでもリヤのせいでクラッシュしそうに感じていた」
「こんなチャンピオンシップは残念だ。あんなに素晴らしいシーズンを過ごし、懸命に働いてきたのに、彼ら(ミシュラン)に盗まれたような気分だ。というのもレース前まで、勝てると思っていたからだ」
「今は本当に難しい。何が起こったのかを正確に知るのも難しいと思う」
マルティンは「3周を終えて、スプリントと同じことをするのは不可能だと理解した」と付け加えた。
メディアの取材に応えた時点で、マルティンはまだミシュランとは話をしていなかったが、「MotoGPのチャンピオンシップがタイヤで決まるなんて受け入れられない」とマルティンは話した。
マルティンはカタールGPの走行初日にリヤタイヤのグリップ不足を訴えていた。また、バニャイヤも同様の問題でスプリントで苦しんだ。
タイヤの問題はこれまでにもライダーを苦しめてきたが、この問題に終止符を打つにはどうしたらいいかと尋ねると、マルティンは次のように答えた。
「彼ら(ミシュラン)は何が起こったのか理解していないと思う」
「彼らも(タイヤのせいで)チャンピオンを決めたくないと思うし、コンペティティブであってほしいと思っている。そうだと思うし、そうであってほしいと願っている」
「でも、1日で1.5秒もペースが落ちた。僕がライディングを忘れてしまったわけではないと思うし、彼らは改善する必要があると思う。今後このようなことが起こらないように分析する必要がある」
「将来またタイトル争いができるといいけれど、今は(タイトル獲得が)本当に難しくなってしまったので、今日は大きな喪失感を感じている」
マルティンは通常の状況であれば、決勝レースでライバルを打ち負かすことができたと確信しており、彼は決勝レースの40分間、人間関係のような難しさを感じていたという。
「ある時点で、僕は笑いだしてしまったよ。僕がコース上で彼らに負けたわけではないからだ」
「信じてほしい。同じコンディションなら、今日彼らを倒すことができた。でもある時点では悔しかったし、失望もした」
「大きな人間関係のようだった。でも40分間だけだ。いろんな感情があったよ。僕はこのチャンピオンシップにふさわしいと思うし、今日はその重要な部分を失ってしまったから、確かにフラストレーションを感じている」
ミシュランはマルティンのタイヤに何が起こったのか分析中であり、グランプリ前にそのタイヤが使用されたことはなかったと説明している。
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