BEVバスはいずれも中国メーカー製!
7月9日、大阪市此花区において、2021バステクフォーラム(以下バステクフォーラム)が開催された。このイベントはバス業界関係者向けに開催されているもので、実車展示や試乗のほか、各バス関連用品を扱う企業の出展ブースが軒を並べ、新製品に触れるだけでなく、お互いの情報交換の場ともなっている。
トラックは80km/h! バスは最高120km/h! 同じ大型車なのに最高速度規制が違うワケ
ここ何回かのバステクフォーラムでは、BEV(純電気自動車)バスが出品され「興味はあるけど、なかなか実車に触れる機会がない」として、“目玉展示”のひとつとなっている。
今回出品されたBEVバスはいずれも中国メーカー製車両となっており、EVモーターズ・ジャパンのF8という車両が今回初出品されている。F8は中国のメーカーが生産し、中国国内で走っている車両の単なる右ハンドル仕様ではないとのことであった。
中国での完成車製造となるものの、それを構成する各パーツの多くは世界のサプライヤーから調達しており、さらに日本から日本仕様としてのさまざまな提案や技術提供をおこなっているので、中国仕様とは異なるモデルといえるレベルになっているとのことである。つまり、中国製造とはいえ、ノックダウン生産に近いものとなっているようである。
すでに全国的に見れば、BEV路線バスを導入しているところは意外なほど多くなっている。そして大型路線バスのほか、いわゆる“コミュニティバス”と呼ばれているような、小型バスの導入も目立ってきている。会場で話を聞くと、各自治体では災害発生時の非常用電源としても、BEVバスに注目していることもあり、自治体が民間バス会社に委託して運行するケースの多いコミュニティバスでの導入も増えているようである。
基本的にディーゼルエンジンを搭載する日本はいまや珍しい存在
実際にバスのステアリングを握る、現役運転士が運転試乗に参加することが多いのだが、その時客席での同乗も可能となり、筆者も用意されていたBEVバス3台の客席試乗を行った。長いストレートで“ベタ踏み”するのだが、その時の加速はバスとは思えないレベルであり、「加速の時は、Gが結構きついので立っている人は必ず手すりを握ってください」と説明があったりもした。
BEVバスが世界的に普及するなか、ディーゼルエンジンを搭載するバスがほとんどとなる日本の風景は、いまや珍しくなってきている。内燃機関で動いていてもCNGなどのガスを燃料としてバスを運行する国が目立つからである。
世界的には、HEV(ハイブリッド車)を除けば、BEVやPHEV(プラグインハイブリッド車)、FCEV(燃料電池車)などの電動車では自国ブランドにおいてのラインアップが出遅れている日本では、当然普及も遅れている。そのなかで、CO2排出量の抑制という側面では、日常的に街なかを走る、バスやタクシーの電動化を優先させるというのもひとつの考えである。その意味では、より多くの業界関係者がBEVバスを運転したり、触ったりできるこのイベントの存在は大きいといえよう。ただし、日系バスメーカーでは、BEVバスの市販レベルでのラインアップはなく、普及は外資任せとなりそうである。
BEVバスの展示もあるなか、電力会社や、新型コロナウイルス感染予防グッズを扱う、有名百貨店など、参加する企業のなかに、新しい顔ぶれも目立っていたイベントだった。
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みんなのコメント
通常なら保証付きの筈だが、一切の保証が付いて無い中国製EVバスだから日本国内で火を噴く事が無ければ良いが?
日本は安全重視だから。
中国では安物電動スクーターだって
けっこうな火力で火災になってるから、
これで事故になったら自治体も目が覚めるだろうよ。