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【連載】今更聞けないタイヤのこと(4)横浜ゴムにとってのモータースポーツ、そしてタイヤ

【連載】今更聞けないタイヤのこと(4)横浜ゴムにとってのモータースポーツ、そしてタイヤ

 横浜ゴム協力のもと、タイヤのことについて基礎知識からモータースポーツ用のタイヤについて“今さら聞けないこと”を取材した。

 連載最終回となる今回は、各タイヤメーカーがモータースポーツの舞台に挑戦し続ける……その意義を訊いた。

■連載 第1回:タイヤ基礎編~タイヤはゴムと金属と繊維でできている~

【モータースポーツに挑戦することで得られる様々なメリット】
 今シーズンも国内屈指の人気を誇るスーパーGTには、横浜ゴムに加えブリヂストン、ダンロップ、ミシュランの4社が参戦中。今年はGT500のみならず、GT300でも4メーカーによるタイヤ戦争が勃発する。

 この他にも世界に目を転じると、様々なタイヤメーカーがレーシングタイヤを開発しモータースポーツに挑戦している。

 我々も知っているようで、意外に知らないことが多い……その意義とは? 改めて横浜ゴムの秋山氏に訊いた。

「どのメーカーも同じだと思いますが、技術開発とプロモーション、そして人材育成です。特にスーパーGTはプレゼンス(存在感)の向上というのもあります。成績の浮き沈みはありますが、やはり“スーパーGTに参戦しているタイヤメーカー”という認知のされ方をします」

「人材育成という面では、やはりモータースポーツフィールドの開発サイクルの早さや現場の過酷さが、担当した人間の成長を促す要素を多く含んでいると考えています」

「それから、私がいつも意識しているのは“劣勢領域の認識”です。これは決してネガティブな意味ではありません。例えば一般の自動車タイヤにおいて、仮にお客様から他のタイヤメーカーと同等の評価を得ることができているとしても、もっと過酷な状況における技術競争(GT500のようなレースもその一つ)では、劣勢を認識せざるを得ないという場面がたくさんあります。そういう場面で我々は、自分たちの立ち位置や技術的な課題を知ることができます」

【今季に向けた意気込み「GT、SFそれぞれの“厳しさ”がある」】
 新型コロナウイルスの感染拡大により、開幕が遅れている日本のモータースポーツ。そんな中ではあるが、今季の意気込みを訊いた。

「スーパーGTに関しては、簡単に優勝やタイトルを目指すと言える状況ではないので、まずは劣勢領域の技術開発を進めたいと考えています。具体的には先ずはウェット性能、それからより高い耐久性の実現が喫緊の課題と考えています。技術を確立してチームの勝利に貢献する、ユーザーのモータースポーツ活動を支え喜んでいただく……ということを継続していきたいと思います」

 一方スーパーフォーミュラでは、横浜ゴムが今年も全チームにタイヤをワンメイク供給する。一見すると他メーカーとの競争がない分、楽なように見えがちなワンメイク供給だが、スーパーGTとは違った“厳しさ”との戦いがあると語った。

「スーパーフォーミュラ(トップフォーミュラ)へのタイヤ供給を通して、限界領域での技術開発を継続していきます。テストの機会が限られているので難しい部分もありますが、前向きにやっていきたいと思っています」

「GTは他社と比較されますし、特に最近のレースの勝敗因はタイヤになりがちです。そういう意味でのプレッシャーはもちろんあります。SFは万が一ヨコハマのタイヤがダメだと全てがダメになってしまうので、興行自体が成り立たなくなってしまいます。それはそれですごいプレッシャーです」

【タイヤ作りの醍醐味とは……】
 長時間に渡り取材にご協力いただいた秋山氏。最後に我々は改めてこのような質問をさせていただいた。

 “秋山さんにとって、タイヤ作りとは?”

「数ある自動車部品の中でも、タイヤは特に自動車性能に大きく影響する、大きく貢献できる部品なのではないでしょうか。だから一般タイヤでもレーシングタイヤでも、車両開発の中枢に入っていくことが出来るのだと思います」

「さらにアフターマーケットも確立されているので、自動車部品の中では比較的“露出”も多いのではないでしょうか。開発が完了すればタイヤそのものも評価されますし、新車に装着されたり販売店に並んだり、自動車雑誌に取り上げられたりもします。開発の達成感が比較的実感し易いのもタイヤ開発の魅力だと思っています」

 今回の連載を通して、自動車全体の中でタイヤが占める役割の大きさがよく分かったが、それを誰よりも理解しているのがタイヤ作りの現場に携わっている人たち。国内モータースポーツ界、そして横浜ゴムでその最前線に立つひとりである秋山氏は最後にこう締めくくった。

「どんなに優れたエンジンがあっても、タイヤ性能が不十分ではそのパフォーマンスを路面に伝えることが出来ません。タイヤが車両性能をスポイルするようなことにならないよう、日々技術開発に取り組んでいきます」

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