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ピレリ、シンガポールGPには最も柔らかい『C6』タイヤを持ち込まず。高温などによるオーバーヒートを懸念

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ピレリ、シンガポールGPには最も柔らかい『C6』タイヤを持ち込まず。高温などによるオーバーヒートを懸念

 ピレリは、最も柔らかいコンパウンドである『C6』タイヤを今週末のF1第18戦シンガポールGPには持ち込まず、マリーナベイ市街地サーキットでは昨年使用されたC3、C4、C5という3つのコンパウンドを引き続き使用することを選択した。

 2026年に向けて、ピレリがC6タイヤのコンセプトを放棄する兆候はいくつかあるが、今のところは、この革新的なコンパウンドがシンガポールでは使用されないことを認めているだけだ。この新しいC6タイヤが発表された際、ピレリはモナコ、ハンガリー、シンガポールのような、グリップが低くエネルギー消費の少ないサーキットで使用することを想定していると述べた。しかしこの週末により保守的なアプローチが選択されたことは、実験が期待通りには進んでいないことを示している。

2025年F1第18戦シンガポールGP TV放送&タイムスケジュール

 ちょうど1週間前の第17戦アゼルバイジャンGPでは、チームとドライバーは、以前C6が割り当てられたときにやったのと同じことをした。フリー走行では使用可能なほぼすべてのC6タイヤを使ったのだ。なかには予選の重要な瞬間にC5タイヤを使ったチームもあって、レースではC6タイヤはまったく使われなかった。

 ピレリはシンガポールでも同様の事態が繰り返される可能性を懸念して、C3、C4、C5という既知のタイヤを選択。シンガポールGPのプレビューのなかで、その決定について技術的な説明を行った。

「ピレリはマリーナベイ・サーキットのドライコンディション用コンパウンドについては、昨年から変更を加えていない。C3はハード、C4はミディアム、C5はソフトとなっている」

「ハンガリーGPの週末にシーズン後半のコンパウンドが発表された際、より柔らかいC6が存在するものの、夏休み前に行われた評価の結果から2025年シーズンの最も柔らかいタイヤは除外された。タイヤにかかる力と今回のレースでの高温により、オーバーヒートの問題が発生する可能性がある。実際、このレースでは熱応力がタイヤの性能低下の主な原因になる」

 そのため、ピレリは日曜日のレースではC5タイヤが使用される見通しはないと明言し、「ミディアムとハードがレースで選択されるコンパウンドになるのは明らかだが、スタート時に追加のグリップを最大限に活用したいドライバーや、レース終盤にセーフティカー期間が発生した場合には、ソフトが役に立つ可能性がある」と述べている。

「数年前にコースレイアウトが変更されたため、オーバーテイクは多少容易になったが、もちろん他のクルマを追い抜くのはまだかなり難しい。したがって、比較的新しいソフトと、多くの周回をこなしたミディアムまたはハードとの間の大きなパフォーマンス差を活用できることは、念頭に置くべき要素となるかもしれない」

[オートスポーツweb 2025年10月03日]

文:AUTOSPORT web

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