315タイヤを履きこなすためにワイドボディ化まで敢行!
サーキット専用車として進化を続けるR33スカイラインタイプM
「リターン組オーナーの情熱が注がれたS13シルビア改」往年のワークススタイルで魅せる!
サーキットスペックらしいオーラを放つこのR33スカイラインは、2WDのタイプMをベースに宮城県のゼスティーレーシングが製作したユーザーチューンド。新車ワンオーナーで大切にされてきた1台だ。
オーナーが目指したのは、ずばり「ハイパワーFRマシンを乗りこなす楽しさ」。それを存分に堪能できるようなマシンメイクが各部に施されているのがポイントだ。
エンジンは、RB25DETからトラストの2.7Lキットが組まれたRB26DETTへとスイッチ。そこにHKSのTO4Rタービンを組み合わせ、最大ブースト圧1.6キロ時に600psを発揮させている。エンジンマネージメントはF-CON Vプロが担う。
足回りは、オーリンズの車高調(F13kg/mm R12kg/mm)を軸にセットアップ。アライメントの範囲を広げるためにイケヤフォーミュラの調整式アームも多数投入されている。LSDにはニスモの2ウェイだ。さらに前後にブレンボキャリパーを導入し、ストッピングパワーもパワースペックに見合ったものとされている。
ホイールは18インチのボルクレーシングZE40(F11J+20 R12J+20)。タイヤは、フロントが295/30R18サイズのヴェンタスTDで、リヤには新たに315/35R18のエクスタV710を投入。メカニカルグリップの向上を狙ったのである。
ハイパワーを受け止めるミッションには、OS技研の6速シーケンシャルを採用。サーキット専用機ということでシートはドライバーズのみとし、アンダーコートも潔く撤去。カーボンダッシュボードを含め、非常にスパルタンな室内だ。
エクステリアは、ゼスティーが製作したワンオフのフロントフェンダーや、Bee-Rのリヤワイドフェンダー等でGT-R以上のワイドフォルムを演出。パラシュート効果を低減すべくカットされたリヤバンパーも大迫力だ。
なお、リヤアンダー部から伸びるセンター出しマフラーは超軽量&高効率を誇るフルチタン製のスペシャルだ。その脇にはデフオイルクーラーも配備されている。
スポーツランドSUGO主催の“サーキットゲーム”を主戦場に定めて進化を続けるECR33。取材時のベストは1分30秒295(レーシングコース)。強烈なタイムだが、オーナーが目指すのはフルチューンGT-Rですら難しい1分27秒台。ワイドボディ化やタイヤ幅の拡大は、それに向けての準備というわけだ。
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みんなのコメント
FRへの拘りがあるんですね。
タイヤ見てもわかるが本気で走ってますね。
オーナーさんも相当のFR乗りなんだろうな。