基礎骨格はアイオニック5の改良版
世界で躍進を続ける韓国のキアだが、新たに重要なモデルが登場した。「プラットフォーム・ビヨンド・ビークル(車両を越えたプラットフォーム):PBV」と主張される、ワンボックスカー・シリーズだ。
【画像】選べる乗用/商用 キアPV5 電動のワンボックスたち 基礎骨格の近いアイオニック5も 全106枚
その第1弾となるのが、日本導入も明らかになったPV5。2027年には、ひと回り大きいPV7も欧州へ導入予定にある。同社は、2030年までに全世界でPBVシリーズを25万台売りたいと考えている。恐らく、達成されるだろう。
PV5は、ファミリー向けミニバンの「パッセンジャー」と、商用バンの「カーゴ」、2種類が用意される。カーゴの荷室は多彩にアレンジでき、ハイルーフ仕様やロングボディ仕様も追加予定だという。今回は、身近なパッセンジャーへ試乗した。
プラットフォームは、ヒョンデのアイオニック5も採用する構造の商用車版で、E-GMP.S。非常に柔軟性が高く、多様なカスタマイズに対応する。
ハイエースのワイドボディへ近いサイズ
ボディサイズは、全長4695mm、全幅1895mm、全高1899mmで、トヨタ・ハイエースのワイドボディへ近い。ヘッドライトは近未来的なデザインで、フラットな面構成は非常にスムーズ。前後のバンパーは3分割で、交換費用を抑えている。
フェンダーアーチは樹脂製モールが覆い、ガラスエリアはかなり広く、充電ポートはフロント中央にある。スタイリングには、少し癖もあるけれど。
パワートレインは、121psと25.3kg-mを発揮するシングルモーターに、51.5kWhの駆動用バッテリーを組み、航続距離294kmがエントリー仕様。162psと25.3kg-mのモーターに、71.2kWhのバッテリーのペアでは、412kmが主張される。
バッテリーはニッケル・マンガン・コバルト(NMC)のユニットで、急速充電は最大150kWまで対応する。いずれも前輪駆動となる。
四角いボディを活かしたゆとりの空間
スライドドアを開けば、四角いボディを活かした、ゆとりの空間が広がる。フラットなフロアの高さは地面から399mmとのことで、とても乗り降りしやすい。
シートレイアウトは2+3の5シーターが標準。追って3列構成の6シーターと7シーター版も登場予定なほか、車椅子に対応した福祉車両も用意されるそうだ。
前席も後席も、空間は前後方向、上下方向ともに広々。荷室は5名がけの状態で奥行きが1311mmもあり、容量は1330L。リアシートを倒せば、3615Lへ拡大できるという。
運転姿勢は、ワンボックスカーらしく背筋を伸ばしたもの。前後左右のウインドウだけでなく、ミラーも大きく、視点の高い運転席からの視界は良好だ。
実用性と耐久性を重視した内装
シンプルなダッシュボードは、最近のキアらしいデザイン。内装は高級感を漂わせるとは表現しにくいが、実用性と耐久性を重視した素材選択を、好ましいと感じる人もいらっしゃるだろう。フロア下に収納があるなど、気が配られている。
タッチモニターは12.9インチと大きく、メーター用モニターは7.0インチ。インフォテインメント・システムはアンドロイド・ベースで、扱いやすい。エアコンの操作も、タッチモニターに集約されているが。
ちなみに、商用バンのカーゴでも、前席の内装はほぼ同じ。それより後方は、荷物の積載を想定し、さらに高耐久な仕上げになるという。助手席をなくし、荷室にすることも可能。キアによれば、荷室容量は最大5.1平方mになるそうだ。
気になる走りの印象とスペックは、キアPV5 パッセンジャー(2)にて。
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