日本車と輸入車で違うのは「規格」と「歴史」
日本車のウインカーレバーは右手側にあり、輸入車は左手側にあります。これが基本となっているのですが、右ハンドルの国・イギリスのクルマもウインカーレバーは他の左ハンドル車と同じように左にあります。なぜ日本だけウインカーが右にあるのでしょうか。
【画像】「えっ…! ウインカーレバーどこ!?」そんな声が出そうな“奇妙すぎる操作系”を搭載したクルマたちを見る(33枚)
日本車だけウインカーレバーが右側となっている大きな理由は「規格」にあります。日本車はJIS(日本工業規格)に沿っていて、この規格によりウインカーが右でワイパーが左と決まっています。対して輸入車はISO(国際標準化機構)に準じているため、左ウインカーとなっているのです。右ハンドルのイギリス車でも左ウインカーなのは、規格が異なるからなのです。
ISOは国際規格で、JISは日本ローカルな規格。この規格の違いがウインカーレバーの位置の違いとして表れています。そのため、海外で販売されている日本車は左手側ウインカーになっていることがほとんどです。
ではなぜ、日本と海外で規格が異なってきてしまったのでしょうか。そこには、やはり歴史的な背景があるとされています。自動車が登場したのは今から100年以上も前ですが、現在のような電気式のウインカーが普及したのは1950年代に入ったころからと言われています。
19世紀前後の黎明期のヨーロッパの自動車は、右手で操作するシフトレバーが時代の技術的に運転席から届く車外に装着されていて、右側にハンドルもレイアウトされているクルマも多くありました。これは、力が必要なギアチェンジを、多くの人の利き手となる右手で行うためにレイアウトしたという理由があったそうですが、これが後々の歴史で、ヨーロッパ車を中心とした諸外国のクルマが「右手シフト」となった理由と言われています。
この右手シフトをキープするために、左手ウインカーがスタンダードとなったと言われているのです。そのような歴史的な背景が理由であれば、右ハンドルのイギリス車でも左手ウインカーとなっているのは納得がいきますね。
日本で右ウインカーが主流となっているのは、やはり左側通行となっていることが大きな理由でしょう。日本では車外にシフトレバーが配置されていた時代には、まだ自動車はほとんど普及していなかったので、右手シフト生まれから誕生した左ウインカーという図式も、規格のような強制力がなかったのでしょう。左側通行ならば「右ハンドル」「左手シフト」「右ウインカー」が最も合理的となります。
なお、日本市場で受け入れてもらうために、あえて右ウインカーを採用している輸入車ブランドもあります。近年では、BYDやヒョンデなどのブランドが右ハンドルと右ウインカーを採用しています。過去には、アメリカのGMが製造した「キャバリエ」がトヨタブランドで販売され、右ハンドルと右ウインカーを採用することで、日本市場に対応していました。
歴史が変われば道路環境も変わり、道路環境が変われば操作類も変わってきます。右手側ウインカーレバーと左手側ウインカーレバーの違いからは、そうした歴史的な違いを改めて感じさせてくれます。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
もはや「郵便」はオワコン? 日本郵便「赤字383億円」の現実――デンマークはもうすぐ事業撤退、今後どうなる?
5速MT搭載! ホンダの爆速スポーツ「軽トラック」に反響殺到!「マジで買います!」「もはや農道のNSX」の声も! 超パワフルな「ターボ」搭載した“最強”商用車「T880」コンセプトに大注目!
ロシア軍が誇る「世界最大級の自走砲」が返り討ちに “撃ち負ける瞬間”を上空から捉えた映像が公開
1リッターで“30km”以上走れる! トヨタ新「“5人乗り”セダン」がスゴイ! 新車約220万円から買える「全長4.4m級」モデル! 大口顔もイイ「カローラ」何が変わった?
ホンダの世界初「新型エンジン」公開に反響殺到! 伝統の「赤ヘッド」&“V型3気筒”に「絶対面白いでしょ!」「名機の予感!」「やっぱりホンダ最高」の声も! “超進化”した新型「すごいエンジン」に大注目!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
MT車だと意外と煩わしいことがある。