8月1日に静岡県の富士スピードウェイで2026スーパーGT第4戦『FUJI GT 300km RACE』の公式予選が行われ、GT300クラスは今大会から篠原拓朗と川端伸太朗の新コンビになった45号車PONOS FERRARI 296 EVOがポールポジションを獲得。参戦3年目を迎えるPONOS RACINGに嬉しい最前グリッドをもたらした。予選後にふたりは囲み取材で喜びとポール獲得のキーポイントを語った。
PONOS RACINGはスマートデバイス向けゲーム開発を手がけ『にゃんこ大戦争』などのタイトルで知られるポノス株式会社が運営するレーシングチーム。スーパーGT GT300クラスには2024年から参戦を開始し、第6戦SUGOで2位初表彰台を獲得する活躍をみせた。2年目の2025年はケイ・コッツォリーノのパートナーに篠原が新加入、タイヤをダンロップにスイッチしたが表彰台まで届かず。
3年ぶり復帰の川端とPONOSが初ポール。フェラーリ296EVO勢が速さを見せる【GT300予選レポート】
3年目となる2026年シーズンは車両をフェラーリ296 GT3“EVO”にアップグレード。ヨコハマタイヤに変更のうえコッツォリーノ/篠原で開幕2戦を戦ったが、この第4戦富士から篠原/川端の新コンビで挑むことになっていた。その初戦でPONOS FERRARI 296 EVOは土曜予選日の全走行セッショントップタイムの完全制圧でチーム初ポールポジションを獲得した。
「第3戦セパンが延期になったことで間隔が空き、その間にチームメイトが川端選手に変わり、チームの体制も変化しました。正直、僕が初めてドライバーとしてチームを引っ張る立場になったので、かなりの不安と緊張があるなかで公式練習から走行を始めました」と心境を吐露するのは文字どおりPONOS RACINGのエースとなった篠原だ。
「でも、公式練習をトップタイムで終えることができたので、予選に向けて自信を持つことができました。まさかこんなにもパーフェクトに予選を終えられるとは思っていなかったので、非常に気持ちがいいですね。何より、本当にQ2をぶっつけ本番で走ってくれた川端選手にも感謝したいです」
そのQ2では今大会からPONOS RACINGに加わった川端が2番手の60号車Syntium LMcorsa LC500 GTに0.591秒の大差をつけポールポジションを確定。自身にとっても3年ぶりのスーパーGTでいきなりの初ポールに「ぶっつけ本番だったので、もう篠原選手のフィードバックどおりに攻めました。そのあたりは信頼関係がないとできないですし、クルマに求める部分がふたりで一緒ということもすごく良かったんだと思います」と川端は喜び。2021年のHitotsuyama Audi R8 LMS時代にコンビを組んで優勝している篠原への信頼を語る。
「以前も篠原選手と走っているときにクルマの求めてるところがすごく一緒だったなと思い出しました。篠原選手が大丈夫だと言うなら僕も大丈夫だと言うので、本当に篠原選手を信じた結果ですね。あと、僕はジャパンカップでもフェラーリ296 GT3に乗っていますが、ワンメイクのピレリタイヤとスーパーGTのヨコハマタイヤでは2秒くらいタイムが違うので、そこもうまくアジャストすることができて良かったです」
PONOS FERRARI 296 EVOの初ポールポジションにそう喜びを語ったふたり。さらに篠原は体制変更直後のレースでいきなり結果を残すことができた理由について、スーパーGTの3カ月インターバル期間中でもチームが歩みを止めなかったことも影響していると続ける。
「PONOS RACINGはスーパーGTの開催期間が空いているなかでもSROジャパンカップに出場していますし、代表である辻子(依旦)さんもご自身で走りながらセットアップを進めてくれました。ジャパンカップでは牧野(任祐)選手がコーチ役を務めてくれていて、そんななかでもフェラーリ296 GT3 EVOのセットアップを進めてくれました。今回はそれがベースセットになっていたので、本当にオーナーの辻子さんが自ら引っ張ってくれたことと、体制強化の影響が大きかったかなと思っています」
PONOS FERRARI 296 EVOがGT300クラスのポールポジションからスタートする2026スーパーGT第4戦富士の決勝は8月2日の13時30分から66周で争われる。篠原は「正直、ここまでの2戦は予選Q1落ちだったので、『まずはQ1突破』を目標にしていましたし、決勝で上位を追いかけきれていません。でも、今回は悪くなさそうなので、いけるところまでしっかりと頑張りたい」と展望を述べた。
一方の川端も「ロングランがあまりできていないので、どこまでいけるかが分かりません。雨に関しては篠原選手も『分からない』と言っているのですけど、もういくところまでいくしかないですよね」と言い、全力でレースを戦うことを誓った。
決勝日は午後から雨予報となっている富士スピードウェイ。3カ月ぶりのスーパーGTレースをPONOS FERRARI 296 EVOは新コンビでポール・トゥ・ウインなるだろうか。チーム初優勝の期待がかかるなか、その走りが注目される。
[オートスポーツweb 2026年08月01日]
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