現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「GT-Rをも視界から消し去る超速JZS161アリスト」200マイルまで加速を続けるヤバイ奴!【OPTION back number】

ここから本文です

「GT-Rをも視界から消し去る超速JZS161アリスト」200マイルまで加速を続けるヤバイ奴!【OPTION back number】

掲載 更新 210
「GT-Rをも視界から消し去る超速JZS161アリスト」200マイルまで加速を続けるヤバイ奴!【OPTION back number】

最高速チューンの名手“レヴォルフェS.A.”が製作したアリストの登場だ。排気量を3.2Lに拡大して低中速トルクを補い、ビッグシングルタービンで高回転域の鋭さを増強。踏み切れば200マイルを狙えるほどのスペックだが、オートマでイージードライブも可能という懐の深さこそ、このチューンドの魅力だ。(OPTION 2004年2月号より抜粋)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「GT-Rをも視界から消し去る超速JZS161アリスト」200マイルまで加速を続けるヤバイ奴!【OPTION back number】

全回転域で600psの出力が炸裂する高速巡洋艦

快適性を最重視した各部のセットアップも注目!

全方位、死角無しのスーパーセダンとして“レヴォルフェS.A.”が製作したJZS161アリスト。踏めば200マイルオーバーまで加速を続ける怒涛のスペックを秘めているが、単なるビッグタービン仕様と侮ることなかれ。最高速チューンを知り尽くした名匠ならではのアプローチが、各所に散りばめられているのだ。

エンジンはJUNの87φ鍛造ピストンと、ストローク90mmの削り出しクランクシャフトで3.2L化。ヘッドもポートの段付き修正と研磨が行われ、タービンのビッグシングル化に合わせた吸排気効率の適正化も図られている。その他、ヘッドにはHKSのバルコンVカムキット(IN264度8.6mmリフト EX264度9.0mmリフト)やオリジナルの強化バルブスプリングなども組み込まれる。

タービンはHKSから限定発売されたGTシリーズ最大のGT3540をセット。許容馬力は600ps前後ということで、容量をほぼ使い切っていることになる。これにHKSのGTシリーズウエストゲートを組み合わせる。

吸気を一度溜め込み、各シリンダーに効率よく送り込むためにサージタンクは純正加工品を使用。タービンサイズのアップに合わせてサージ容量を稼いでいるのだ。

メインコンピュータはトムスTECII。プログラム変更によって、電子制御スロットルの作動レスポンスを高めている。また、F-CON Vプロでエアフロレス化を図りながら、燃調と点火時期もコントロール。

マフラーはアミューズコーポレーションのエクストラWチタンマフラーのレヴォルフェ仕様を装着。メインパイプ径はフロントパイプから80φ、テール130φとなっている。また、リヤバンパースポイラーは、高速域でのパラシュート降下を抑えるべく、走行風が抜けるダクト加工を施している。

許容馬力400ps前後の純正ATでは役不足ということで、ディスク素材やライン圧力が変更されたSARDの600ps対応強化ATに変更。加えて、トラブルに直結するATF油温上昇を抑えるためにSARDのATFクーラーとアブフラッグのオイルパンヒートシンクを装着する万全の体制を取っている。LSDはOS技研のスーパーロックLSDだ。

サスペンションダンパーは前後ともにトムスアドヴォクスを装着。快適性は申し分無いものの、よりダイレクトなハンドリング性能や、超高速域での操安性を手に入れるために近々クァンタムに交換されるとのこと。

ブレーキは、フロントにTRDの324mmローターと4ポットキャリパーをセット。リヤはTRDのローターに純正キャリパーという組み合わせだ。パッドはプロジェクトμのHCチタンKAI。

剛性アップチューンも万全だ。トムスのメンバーブレースをフルで組み込んで車体下部を補強。元々ブッシュ類がやわらかめのJZS161は、メンバーブレースの装着で足回りの剛性感が格段に向上するという。また、リヤタイヤを操舵するARSのキャンセルも行われている。

インテリアはAピラーにセットされた追加メーターとHKSのEVC4が目立つくらいで、ステアリングからシートに至るまでフルノーマルを維持。室内はラグジュアリーそのもので、とても600psのチューニングカーであることを感じさせる要素は無い。



エアロパーツはブリッツ製で統一。ボンネットはトムスプリプレグボンネット、フロントフェンダーはアーティシャンスピリッツ製だ。ホイールはワークのレザックスMAGICを装備。

高速走行を続けていると、走行風圧によって外れることが多いという純正の樹脂製アンダーカバー。そこでリブ補強を入れたプレートを介してフロントバンパースポイラーと固定。アンダーカバーの脱落を抑制している。

パワーユニットまで含めてほとんどフルチューンスペックだが、2000rpm付近から発生する大トルクが7000rpmまで続くフラットトルク特性はストリートでも非常に扱いやすい。200マイルオーバーを追求した生粋の最高速仕様かと思いきや、その中身はどんなシチュエーションでも安定して速く走ることができるという、アリスト本来のグランドツーリングカー要素を伸ばした理想的チューンドだったのだ。

●取材協力:レヴォルフェ・エス・アー 神奈川県横浜市都筑区池辺町3960 TEL:045-929-6087

こんな記事も読まれています

ホンダ『N-VAN』一部改良、急アクセル抑制機能を装備…アウトドアスタイルの特別仕様も
ホンダ『N-VAN』一部改良、急アクセル抑制機能を装備…アウトドアスタイルの特別仕様も
レスポンス
【フロントライン】ウッドセクションに8000時間、組み立てに5カ月を要する最高傑作。3作目のコーチビルドコミッション「アルカディア・ドロップテール」を発表
【フロントライン】ウッドセクションに8000時間、組み立てに5カ月を要する最高傑作。3作目のコーチビルドコミッション「アルカディア・ドロップテール」を発表
LE VOLANT CARSMEET WEB
5年ぶり開催のF1中国GP、路面は再舗装ではなくペイントしただけ? 複数のドライバーが不安視。サインツJr.「特殊な状況で処理されているみたい」
5年ぶり開催のF1中国GP、路面は再舗装ではなくペイントしただけ? 複数のドライバーが不安視。サインツJr.「特殊な状況で処理されているみたい」
motorsport.com 日本版
フォードワークスのマイク・ロッケンフェラーがポルシェ963のシートに“復帰”/IMSA
フォードワークスのマイク・ロッケンフェラーがポルシェ963のシートに“復帰”/IMSA
AUTOSPORT web
「中国GPは厳しい週末になる」とマクラーレンF1代表。マシンとコースの相性に懸念を示す
「中国GPは厳しい週末になる」とマクラーレンF1代表。マシンとコースの相性に懸念を示す
AUTOSPORT web
現状打破を急ぐアルピーヌ、中国GPでふたたびのアップデート。オコン車に1戦前倒しで新フロア投入へ
現状打破を急ぐアルピーヌ、中国GPでふたたびのアップデート。オコン車に1戦前倒しで新フロア投入へ
AUTOSPORT web
中古バイクの「メーター巻き戻し」疑惑 リセールバリューに直結する大問題はどうやって解決されている?
中古バイクの「メーター巻き戻し」疑惑 リセールバリューに直結する大問題はどうやって解決されている?
バイクのニュース
日産とホンダが歴史的な提携に向けた話し合いを開始!! 組み合わさると強い分野と超絶合わないところ
日産とホンダが歴史的な提携に向けた話し合いを開始!! 組み合わさると強い分野と超絶合わないところ
ベストカーWeb
基本はMTだけどクラッチペダルの操作不要! 各社が工夫を凝らしまくった「個性派セミAT」の世界
基本はMTだけどクラッチペダルの操作不要! 各社が工夫を凝らしまくった「個性派セミAT」の世界
WEB CARTOP
メルセデスの“秘蔵っ子”17歳アントネッリ、2021年チャンピオンマシンで初テスト。ハミルトン後任で来季F1昇格の噂も
メルセデスの“秘蔵っ子”17歳アントネッリ、2021年チャンピオンマシンで初テスト。ハミルトン後任で来季F1昇格の噂も
motorsport.com 日本版
6速MT設定! ホンダが「新型軽商用バン」を発売! めちゃ「上質内装」×精悍“黒顔”採用の新モデルも登場! 機能向上した「N-VAN」約137万円から
6速MT設定! ホンダが「新型軽商用バン」を発売! めちゃ「上質内装」×精悍“黒顔”採用の新モデルも登場! 機能向上した「N-VAN」約137万円から
くるまのニュース
警察庁、大型トラック・バスにAT限定免許を新設 2026年4月から順次導入
警察庁、大型トラック・バスにAT限定免許を新設 2026年4月から順次導入
日刊自動車新聞
アクラポヴィッチ製「レース専用マフラー」に MT-09(24)用など新製品が続々登場! アクティブで予約受付中
アクラポヴィッチ製「レース専用マフラー」に MT-09(24)用など新製品が続々登場! アクティブで予約受付中
バイクブロス
軽量・低背圧・静粛性を高次元で融合、HKSからGRヤリス用「スーパーターボマフラー」が新登場
軽量・低背圧・静粛性を高次元で融合、HKSからGRヤリス用「スーパーターボマフラー」が新登場
レスポンス
ハーレーの最新モデル10台が登場! 特別試乗会「ハーレートライディング in 羽生モータースクール」が5/5開催
ハーレーの最新モデル10台が登場! 特別試乗会「ハーレートライディング in 羽生モータースクール」が5/5開催
バイクブロス
ウイリアムズのスペアパーツ不足、アタックしない理由にはならない! アルボン、日和るなら「家にいたほうがいい」
ウイリアムズのスペアパーツ不足、アタックしない理由にはならない! アルボン、日和るなら「家にいたほうがいい」
motorsport.com 日本版
四国と関西をつなぐ「紀淡海峡大橋」はいつできる? 新たな本四連絡橋で関西圏に環状道路網の誕生なるか。
四国と関西をつなぐ「紀淡海峡大橋」はいつできる? 新たな本四連絡橋で関西圏に環状道路網の誕生なるか。
くるくら
かつて全盛だった「ステーションワゴン」なぜ人気低下? 国産ワゴンは絶滅寸前!? それでもワゴンが良い理由とは
かつて全盛だった「ステーションワゴン」なぜ人気低下? 国産ワゴンは絶滅寸前!? それでもワゴンが良い理由とは
くるまのニュース

みんなのコメント

210件
  • 全回転域で600ps

    すべての回転数で600PSって無理でしょ。
  • 視界から消えるってチギられてるじゅん。
    それを言うならミラーから消し去るとかじゃない?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

384.3483.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.0618.0万円

中古車を検索
アリストの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

384.3483.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

35.0618.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村